湯岐(ゆじまた)温泉は福島県南部にある湯治場で、温泉がぬるくて長く入れるという、自分が好きそうなタイプの温泉地のようで、前々から気になっていました。
ただ、最寄駅から温泉地までのバスが平日のみの運行で、土日はタクシーを使うしかないということで、長らく候補止まりでした。
2015年の夏に山形屋ではない宿に予約してみたのですが、その時は最寄駅からの送迎が難しいと言われてキャンセルしました。
2016年5月に、この山形屋さんなら送迎OKとのことだったので予約したのですが、急用でこれまたキャンセルになってしまいました。
で、10月に三度目の正直で行ってくることができた次第です。
(2016年10月宿泊)
建物と部屋
水戸からJR水郡線で2時間。
茨城県を北上し、福島県に入ったあたりで、磐城塙(いわきはなわ)駅に到着。
宿の車に乗って、途中すれ違えない細い山道を抜けて、登った先に宿はありました。
建物はなかなか古そうです。
通された六畳間には既に布団が敷いてありました。
こたつもありましたが、さいわいそこまで寒くなく、使うことはありませんでした。
トイレ、洗面所は共用でした。
たまに湯治宿で見かける「貴重品袋」という紙の封筒がありました。
名前を書いて、貴重品を入れて、帳場に預けるためのものです。
温泉と風呂
お風呂は2か所。混浴の岩風呂(女性専用の時間帯あり)と、小さな家族風呂です。
岩風呂は別棟にあり、入ってみると地元の方も多く入っているようで、共同湯のようなたたずまいでした。
洗い場が1か所しかないので、複数名が一度に体を洗うのは難しそう。
岩風呂の浴槽は岩風呂と上がり湯の2つがあり、それぞれ源泉が違うようです。
泉質はどちらも似ているのですが、岩風呂は足元湧出。下の方から、こぽこぽっと湧いてきます。
40度程度で、かすかにタマゴの匂いがします。これは気持ちがいい・・・
もう1つの家族風呂は貸切で入れます。
こちらは家庭のお風呂のような雰囲気ですが、もちろんお湯は温泉で、なおかつ加温もできるようでした。
湯上りに玄関のそばにあった牛乳の販売機でビンの牛乳を買います。100円。
そこに宿の若旦那が来られて、地酒をおすすめされたので、夕食時に1合お願いしました。
最近、地酒のラインナップを増やしたそうです。
美味しかったです。さすが福島。
食事
夕食、朝食ともお部屋でいただきました。湯治宿らしく、控えめでちょうど良いボリューム。
夕食
一つ一つ料理を説明してくださったのですが、地元の食材をメインに使っているというのが嬉しかったです。
ご主人こだわりの、会津の地酒を注文しました。
朝食
朝食はこちら。
「奥州名物金山納豆」というのを初めて見ました。調べてみると、地元福島県白河市の納豆でした。
個人的感想
ぬるめの泉質、お部屋でのんびりいただけるお食事と、とても好みのタイプな宿でした。
今回は10月の3連休に泊まったのですが、割と混んでいたようです。
次回は混んでいない時に行って、のんびり長風呂を楽しんでみたいと思います。
アクセス
JR水郡線「磐城塙」駅から福島交通バスが平日のみ出ています。
平日以外は、宿に相談すれば、時間帯によっては送迎していただけるようです。
事前に確認してみてください。
関連リンク
この宿が出てくる旅行記
公式サイト
さて、今度はどこへ行こうかな。