長野県は上田市にある「鹿教湯温泉(かけゆおんせん)」「霊泉寺温泉」「大塩温泉」の3つの温泉地をまとめて、丸子温泉郷と呼ぶそうです。
個人的に、鹿教湯温泉と霊泉寺温泉へは頻繁にリピートしています。
平均して、おそらく1年に1回以上は行っているような気がします。
そこで今回は、鹿教湯温泉と霊泉寺温泉についてまとめてみました。
鹿教湯温泉・霊泉寺温泉の概要
鹿教湯温泉
鹿教湯温泉は、大昔に鹿が入浴していたのを猟師が発見したのが由来だといいます。
鹿が教えてくれたお湯、というわけですね。
割と山奥にありますが、温泉街には20件ほどの宿と大きな病院があります。
温泉は無色透明の「単純温泉」。
27℃から52℃と温度の異なる5種類の源泉がブレンドされて、宿や共同浴場などで使用されています。
飲むこともできる温泉で、温泉街の中に飲泉所が何か所かあります。
霊泉寺温泉
霊泉寺温泉は、数件の宿と共同浴場がある静かな温泉です。
平安時代に平家の武士が温泉を見つけ、そこにお寺「霊泉寺」を建てたとの言い伝えが残っているほどなので、こちらも長い歴史がありそう。
温泉はこちらも無色透明。泉質は「カルシウム・ナトリウム-硫酸塩温泉」とのことです。(環境省HPによる)
36℃のぬるい源泉と、43℃の少し熱い源泉とがあります。
自分が泊まった2か所の宿では温泉がぬるめでしたが、共同浴場で入ったお湯はもう少し熱めだったので、熱めの方の温泉を使っているかもしれません。
鹿教湯温泉・霊泉寺温泉へのアクセス
鹿教湯温泉・霊泉寺温泉へは、北陸新幹線・しなの鉄道・上田電鉄の「上田」駅から鹿教湯温泉行きの千曲バスで向かいます。
上田駅までは、新幹線か高速バスで。
鹿教湯温泉については、山を挟んで反対側の松本駅からもバスが出ているので、併せて紹介しておきます。
千曲バス「鹿教湯線」
上田駅「お城口」改札を出てすぐのバスターミナルから、鹿教湯行きの千曲バスに乗ります。
渋滞のせいか数分遅れてやってくることが多いです。
霊泉寺温泉は奥まったところにあり、最寄りの「宮沢(霊泉寺入口)」バス停から徒歩20分以上かかります。
霊泉寺温泉へ宿泊される場合は、バス停から宿に電話して、お迎えをお願いすることになります。
バスの終点は鹿教湯温泉の奥の方にある車庫なので、途中の「鹿教湯温泉」バス停か、宿泊される場合は宿の最寄りのバス停で降りることになります。
路線バスについて、詳しくはこちらから。
千曲バス「上田-松本線」
土日祝日に、上田駅と松本バスターミナルとを結ぶ直行バスが運行されています。(8月のみ、平日も運行)
直行なので途中のバス停にはほとんど止まらないのですが、鹿教湯温泉には停車します。
ぐるっとまつもとバス「鹿教湯温泉線」
松本バスターミナルから、平日限定で鹿教湯温泉行きのバスが出ています。
松本バスターミナルから鹿教湯温泉までは、およそ50分ほど。
平日しか走っていないのと、1日2往復しかないので、あまり利用しやすいとは言えないバスではあります。
先ほど紹介した「上田-松本線」が運行されていない日に、松本から鹿教湯温泉に行かれる場合は時間を調べてみるのも良いかもしれません。
以前は平日以外も走っていましたし、本数ももう少しあったのですけど。残念。
鹿教湯温泉・霊泉寺温泉の温泉街
鹿教湯温泉には、飲食店も、お酒やお土産を買えるお店も、ひととおりある印象です。
一方で、霊泉寺温泉にはお店がありません。
鹿教湯温泉の温泉街
鹿教湯温泉に初めて来てから10年以上経過していますが、新しいお店や、リニューアルされたお店を見ると、静かで小さな温泉街ですが、頑張っているなと感じます。
では、自分が行った鹿教湯温泉のお店の紹介です。
こちらの「食べ歩きMAP」が参考になりましたので、併せてご紹介しておきます。
辰巳屋(そば)
鹿教湯温泉の温泉街にはそば屋さんが2件あります。「辰巳屋」と「みつわや」。
そのうち「辰巳屋」は夜も19時ごろまで営業しているので、夕食をいただけます。
鹿教湯の温泉街で夜に営業する数少ないお店です。
奈賀井(そば)
鹿教湯温泉の温泉街からは1キロ以上離れていて、鹿教湯温泉と、お隣の大塩温泉との間の国道沿いにあります。
白扇(カレー)
欧風カレーとバングラデシュカレーのお店。長期休業していましたが、2021年5月より、曜日限定で営業を再開しています。
再開後はまだ行ったことがないのですが、2007年にここでカレーをいただいていました。
おきな菓子舗(和菓子・カフェ・お土産)
鹿教湯温泉には和菓子屋さんが3件あり、そのうち2件ではコーヒーをいただくこともできます。
鹿教湯温泉バス停の向かいにある「おきな菓子舗」は、少し前に建物が新しくなりました。お店の前に足湯があり、自家焙煎のコーヒー豆のいい匂いがします。


コーヒーとあんこの相性を楽しみつつ、のんびり過ごすのも良さそう。鹿教湯温泉の温泉水で淹れたコーヒーもあるそうです。
清涼堂(和菓子・喫茶・お土産)
少し奥に歩いて行くと、もう1件和菓子屋さんが。こちらも、店内に喫茶スペースがあります。


ここでは信州名物の「おやき」が売られています。喫茶スペースでコーヒーなどと一緒にいただいてもいいですし、持ち帰ることもできます。
サカエヤ(酒屋)
おきな菓子舗のお向かいにある、温泉街の酒屋さん。信州の地酒、地ビール、ワインが多数揃っています。
数年前に改築されたようなのですが、以前は薬局兼酒屋だったんですよね。
古い写真(2006年頃)が見つかったので掲載。
その他、新しいお店
鹿教湯温泉には、ここ数年で新しいお店が続々とできていますね。今度行ったときに、入ってみたいと思います。


また、温泉街のはずれ(上田側)にも、数年前にセブンイレブンができました。温泉街の中心からはちょっと歩くのですが。
お店のことばかり書いてしまいましたが、鹿教湯に来たなら文殊堂へのお参りも、ぜひ。
霊泉寺温泉
一方、霊泉寺温泉にはお店はないようです。
奥の方に商店っぽいお家があったのを見たことがありますが、やっているかどうかは…という雰囲気でした。
なので、霊泉寺温泉に行かれる際は、買い物は上田などで事前に済ませておいた方が良いでしょうね。
そして、温泉に入ったり散歩をしたりして、のんびり静かに過ごすのも、すっきりできていいものです。
鹿教湯温泉・霊泉寺温泉で泊まった宿
ここでは、鹿教湯と霊泉寺の宿に泊まった記録のリンクを貼っております。
鹿教湯温泉「斉北荘」
鹿教湯温泉でリピートしている、お酒と食事の美味しい宿です。
鹿教湯温泉「こくや旅館」
鹿教湯温泉の入り口近くにある、庶民的な宿です。
鹿教湯温泉「鹿鳴荘」
こちらは温泉街の奥のほうにあります。お手頃料金で泊まれました。
霊泉寺温泉「松屋旅館」
霊泉寺温泉で何度もリピートした、古くて親切な宿です。
霊泉寺温泉「中屋旅館」
霊泉寺温泉の、これまた古くて食事の美味しい宿です。
僕が鹿教湯温泉・霊泉寺温泉に行く理由
霊泉寺温泉の静けさと、適度にぬるいお湯が大好きです。
本当に静まりかえっているので、変な言い方ですが、のんびり過ごすことに集中できる環境です。
鹿教湯温泉も静かですが、こちらは温泉街があり、散歩コースもいろいろあるので、そぞろ歩きをしつつ、温泉街の雰囲気を程よく楽しむことができます。
また、大塩温泉へも何度か挑戦しているのですが、たいてい共同浴場の休業日や営業時間外で、これまで1度しか行けたことがありません。
鹿教湯温泉や霊泉寺温泉から近いのに、難易度の高い温泉地になってしまっています・・・
こうして書いていると行きたくなるのが常ですが、隣の青木村にも、これまた好きな温泉の「田沢温泉」があったりするので、いつもどこに行こうか悩みどころ。
関連旅行記
さて、今度はどこへ行こうかな。