3月の終わりに、急きょ家族旅行に行ってきました。
「旅行に行って、ちょっと高級なものを食べたい」という妻の一言と、でも予算的にも時間的にも厳しい現状から頭をひねって、行き先を栃木県に決めたのでした。
子供もいるので、子供が楽しめるところも考慮しつつ、計画を練っていくことに。
旅の計画
「高級なものを食べたい」と言われて、思い浮かべたのは「和牛」。
で、そこからいろんな牛たちが頭の中を駆け巡ったのですが、その中で「とちぎ和牛」に注目してみました。
栃木県の那須エリアは、牧場など、家族連れで楽しめる場所も多いです。普段のバスを利用したひとり温泉旅なら寄らない場所にも、車で行くことができそう。
宿泊先は塩原温泉にしました。那須の温泉の多くは硫黄泉で、うちの妻があの匂いが苦手だというのです。塩原温泉であれば、奥の方以外は硫黄泉以外の温泉です。
ということで、もろもろ手配。
- 往復の新幹線は、子連れなので自由席に。
- 駅からのレンタカーも手配。念のためスタッドレスタイヤもつけました。
- 今回は事前に、立ち寄りたい場所を調べておきました。
- 宿は塩原温泉の、部屋食が可能な旅館を予約。
1日目(東京→那須塩原→塩原温泉)
牧場その1(千本松牧場)
朝早くに家を出て、東京駅から新幹線なすのに乗車します。
朝食は、東京駅で駅弁を買い、車内で食べることにしました。5歳の上の子はチキン弁当。0歳の下の子には、事前に買っておいた食パンをちぎってあげます。
1時間強で那須塩原駅へ。天気は曇っています。駅前でレンタカーを借りて出発です。車の少ない那須野が原のフラットな道を走って「千本松牧場」へ。
ここ千本松牧場へは初めての訪問です。牧場の入り口に高速バスのバス停があって、何度か前を通っていたのですが、降りたことはなく。
那須千本松牧場|入場・駐車場無料! 豊かな自然と歴史、こだわりの乳製品
明治時代に総理大臣を務めた政治家、松方正義が開いた牧場なのだそうですが、とにかく広い敷地です。入るとまず、お馬さんとやぎさんがお出迎え。
馬に乗ってみるか上の子供に聞いてみたのですが、怖いので嫌、とのこと。もう5歳なので、少しずついろいろ体験させてあげたいのですが、難しいですね。
続いてその先にある「どうぶつふれあい広場」へ。羊、ウサギ、ニワトリ、豚、インコ等々。人より動物の方が多いんじゃないかと思えるくらい。
牛がいるはずなのですが、牛舎はさらに奥にあったようです。とにかく広い千本松牧場なのでした。
最後に、ここの名物のソフトクリームを3人で食べます。ミルクが濃くて、さすが牧場のソフトクリーム。乳児は我慢。ごめんね。
塩原温泉へ
そろそろお昼の時間。ただあいにく、朝の駅弁を食べたのが遅めだったのと、そのうえでソフトクリームを食べたのでお腹は空いておらず。
ですが、せっかくなので調べてあったお店まで車で向かいます。
そのお店は、那須で有名なイタリアンレストラン「ジョイア・ミーア」。本店は那須にありますが、支店が塩原温泉までの通り道にあったのです。
人気のお店と聞いていたのですが、本店ほどではないのか、すんなり入れました。
ピザを2枚注文し、3人でシェアします。乳児にはベビーフードをあげました。
お腹は空いていませんでしたが、ピザだとペロリといけるものです。ピザの生地も薄地で、かりっとしたタイプだったのもあると思います。
それでも最後はもう満腹で、車に乗って、くねくねと坂を登って塩原温泉へ。宿には早めの時間帯にチェックインしました。
お部屋に上がって、おやつ代わりに、先ほどの千本松牧場で買った栃木県のイチゴ「スカイベリー」を食べます。大粒で形がきれいなイチゴ。甘いです。
上の子が退屈してきた気配なので、一緒に宿の近辺を散歩することにしました。
平日ではないのですが、塩原温泉の温泉街は静か。
もう営業していないと思われる店と、定休日か何かでお休みしている店が目立ちます。その間に開いているお店が少しある、という程度。
夜にちょっとお酒を飲もうかなと、酒屋さんで地酒と、サッポロ那須工場のクラフトビールを購入。ついてきてくれた上の子にはお菓子を。
宿に戻ると、そろそろ夕食の時間が近くなっていました。さっとひと風呂してから部屋に戻ると、宿の方が夕食を持ってきました。
2日目(塩原温泉→那須→宇都宮→東京)
牧場その2(那須アルパカ牧場)
天気は晴れています。これなら道路の凍結の心配はなさそう。お部屋で朝食をいただいてから、また車で出発です。
この日は、塩原から少し離れた「那須アルパカ牧場」へと向かうことにしていました。
場所をよく調べていなかったのですが、宿の方に聞いたり地図を今さら見たりしてみると、福島県との境目が近く、塩原からは結構距離があるようです。
まずは塩原からの下り坂。結構急で、自然とスピードが出ます。
どこかでコーヒーでも飲みたいね、と話をしていて、道沿いに時々カフェがあるのですが、前を通っただけでは営業しているかどうかわからず、何件か見送りました。
途中の交差点を左折。自分のひとり温泉旅でよく行く板室温泉を何となく経由して(降りてない)、林の中の静かな道を抜けて、那須を目指します。
カフェを発見したのですが、あいにく運転手以外はみな眠りに落ちており。
那須湯本の温泉街を抜けていきます。硫黄泉なので、その匂いが苦手な妻に配慮して、降りずに車窓観光。カフェもありそうでしたが、ここで降りるわけにもいきません。
カーナビはさらに山道を目指すように言ってきます。どんどん那須岳が近くなり、道もデコボコだったり、ヘアピンカーブだったりと、山道です。
上の子供が退屈してきたころ、道は一気に下り坂になって、どうぶつ王国の向こうにアルパカ牧場が見えてきました。
車を止めて外に出ると、風も強く、空気も結構冷たい。
入場料を払って敷地に入ります。細長い道が続いていて、その先に門がありました。
門を抜けると、多くのアルパカ達。300頭ほどいるそうで。皆さんおっとりとした性格のようで、つぶらな瞳で一斉にこっちを見てくるのでした。
牧場内にあるガチャガチャで餌が買えるのですが、餌を手に乗せて持って行っても、そこまでガツガツはしていません。
こっちは寒いのですが、毛皮にくるまれたアルパカたちは暖かそうで、しばらくスローにアルパカを眺めていました。
上の子供はスケッチブックでアルパカを描き、下の子供もアルパカを見て微笑んでいました。
最後は食い倒れ
さて、そろそろお昼のお店に向かいましょう。また車で坂を下って、那須街道へと出ます。お店や観光スポットの多い通りです。
そう、この日のお昼にとちぎ和牛をいただくことにしていました。ランチタイムを少し外した時間帯で予約を入れていたので、お店は結構空いていました。
子供もいるので、予約したのはお座敷の席。後から親子連れが多くやってきました。皆さん考えることは同じのようです。
乳児用の座席もつけてもらいます。お店の方が子供の対応に慣れているのが助かりました。
親はステーキ、お子様はハンバーグランチ(ソフトドリンク飲み放題つき)、乳児は今日もベビーフードです。ごめんね。
・・・良い牛肉ってやわらかいですね。
お昼をゆっくり食べ終えて、まだまだ旅は続きます。
那須街道沿いにはいろいろ楽しめるスポットがありますが、次に目指すのはここから車で数分の「お菓子の城 那須ハートランド」。
お菓子工場があるのですが、その裏手に「花と体験の森」という建物があり、パティシエ教室なるものがやっているのです。
上の子供がデコレーションクッキーを作ることにしました。
靴を脱いでスリッパに履き替え、エプロンと三角巾を付けて、生地から型抜きをして、焼いてもらったクッキーをデコレーションして、冷まして完成、1時間強。
作ったお菓子は向かいのカフェでいただくことができます。出来立てのクッキー達は、すべて皆のお腹の中へと入っていきました。
そろそろ夕方になってきています。あとは車で東北道へ入り、宇都宮でレンタカーを返却してから、駅ビルの餃子屋さん「みんみん」でお疲れ様をしたのでした。
うん、最後までよく食べた。。
今回の旅のまとめ
よく食べた旅行でした。しばらく食事の贅沢はいいかな、と思ってしまったくらいです。
- 千本松牧場はとても広いです。今回は一部しか回り切れませんでした。もしかしたら一日中遊べるのではなかろうか・・・
- 塩原温泉は静かでした。ひとり旅だとこの静けさが良いなと思うのですけど、家族旅行だと少し寂しくもあり。
- そう言えば、妻が塩原名物の「とて焼き」を買っていました。フルーツたっぷりなのが栃木県らしく。
- 那須は美味しそうな飲食店が多いこと。。でも基本的には車で回ることになるので、今回のような家族旅行の機会でもないと回れませんね。
- 那須アルパカ牧場は遠かったのですが、生でアルパカを見られる機会ってそうないので、行って良かったです。癒されます。
那須は車で巡った方が楽しめそうだなと思っていまして、またファミリー向けの観光スポットも多いので、いつかは家族で、と自分の中で密かに温めていました。
今回それが叶ったのですが、那須で他にも行ってみたいところは宿題として残っています。それはまた、下の子が大きくなってからかな、と勝手に思っています。
今回行った場所
(今回の温泉旅で出かけた観光スポット、お店等のリンクを後日紹介予定です。)
さて、今度はどこへ行こうかな。