外出先から家に戻らずまっすぐに温泉宿に向かうスタイルは、このブログでも結構おすすめしています。
おすすめするということは、もちろんやったことがあるわけなのですが、今回は初めてそれをやった時の記録になります。
ゆったりした感じの旅にはならなかったことは想像がつくかと思いますが、忙しい方にとって何かの参考になれば、と。
旅の計画
ちょうどこの旅を考えた時、トラブル続きで結構消耗していました。
それで「もうしんどい、どっか温泉行きたい」という思いが頭の中でグルグル回っていたわけで。
と言いつつ、トラブル続きだと何か不測の事態が起こる可能性もあり、予定を立てにくい状態。
なので「ええい、次の週末に温泉旅に行ってやる!」と決めてから、ギリギリまで手配はしませんでした。
突発的なトラブルがあれば、ドタキャンになってしまう恐れがあり。
一方で、日曜は別な用事があり、泊まりで行くなら金曜の夜に出発するしかない状況でした。
行き先はいくつか候補があったのですが、金曜の夜に出かけるということで、行きの移動に使える時間が限られてしまいます。そこで、
- 首都圏から比較的近いこと。
- 交通の便が良いこと。
- 徒歩の移動が少ないこと。
- 夜遅くにチェックインができること。
- 行ったことがあって道に迷う心配がないこと。
これらの条件を満たす場所から、長野県は松本市にある「美ケ原温泉」を行き先に選んでみました。
(ちなみに次点は、福島県の「いわき湯本温泉」でしたが、この時点では未訪問だったので見送りました。後日、普通の週末に泊まりに行きましたが。)
美ケ原温泉のある松本までは、新宿から特急「あずさ」が出ています。1時間に1本走っていて、所要時間も2時間半程度。夕方に出れば夜に着きます。
美ケ原温泉へは、松本駅からすぐ近くのバスターミナルから路線バスが夜遅くまで出ています。バスに乗っている時間も20分程度と短め。
そんな風に交通の便がいいからでしょうか、美ケ原温泉には夜遅くにチェックインできる温泉宿もいくつかあったのでした。
ということで、宿と特急あずさの指定席を出発の前日に予約しました。
美ケ原温泉へは久しぶりの訪問になりますが、季節もシチュエーションも違います。以前は寒い季節の昼間にチェックインをしたのでした。
1日目(新宿→松本→美ケ原温泉)
あずさに乗る
ということで、トラブルが相次ぐ中、結構精神的にきていた時期でしたが、金曜の夕方から一時離脱させてもらうことに。
まだ夕方の明るい時間帯に地下鉄を乗り継ぎ、新宿駅へ。夕食もまだだったので、駅弁を買いました。タイムセールで鳥めしが安くなっていたので購入。
駅弁にも、スーパーみたいな値引きシールが貼られるんですね。知らなかった。
JRの新幹線や特急に乗るときは、缶ワインが好きで買うのですが、今回もお弁当と一緒に買いました。
鳥めしと缶ワインと言う組み合わせが、個人的にはド定番ですが、迷って選べるほどの心の余裕もなかったようです。
今はもうない、特急「スーパーあずさ」に乗り込みます。平日の夕方はこんなものなのでしょうか、車内は比較的すいていました。
ワインを片手にお弁当を食べて一息。疲れていたのでもう少し飲みたくなってしまい、車内販売でもう1つワインをおかわり。
都内を走っていた時はまだまだ明るかった車窓も、段々と暗くなっていきます。甲府駅でさらにお客さんが降りて、車内はさらに空いてきました。
暗い中の移動なので、目を閉じて少し休もうとしたのですが、こういう時に限って、他のことが気になったりして眠れないものです。
松本は夜の9時
悶々としながら、塩尻駅を出た特急列車は終点の松本駅へ。ここから美ケ原温泉までは路線バスに乗って向かいます。
宿からは、松本駅に着いた時点で電話をくださいと言われており、電話をかけて、最寄りのバス停の名前も聞いておきました。
夜9時の松本は東京に比べればひっそりしていて。
ちょうど、改札から近い駅のコンビニ、NEWDAYSが空いていたので、飲み物とおつまみをちょっと買いました。
駅のロータリーを抜けて松本バスターミナルへと歩いていきます。乗ったバスは、最終バスの1つ前のバスでした。
バスは夜の松本の町を走ります。お城を横目に郊外へ。平日の深夜でしたが、お城がライトアップされていたかどうかの記憶はなく。
降りたバス停は大きなホテルの前でした。バスを見送ってから少し歩いた先に、今夜の宿を見つけます。ここでようやく少しほっとした記憶があります。
平日の夜ということだからか、宿もひっそり。
階段を下りた先の部屋に案内されます。部屋で携帯電話を確認し、ちょっと連絡を取ってから温泉に入り、一息つきました。
それでも頭の中の切り替えが上手くいっておらず、温泉とお部屋とを行ったり来たりしながら、少しずつ気持ちを切り替えていこうとしました。
2日目(美ケ原温泉→松本→新宿)
朝食はお部屋にていただきます。やっぱり、温泉宿のお部屋でゆっくり食べる和食の朝ごはんは幸せなもの。
ゆっくり食べて、チェックアウトの時間ぎりぎりまで部屋で過ごしました。フロント脇のソファで、コーヒーをいただきました。
宿のご主人から「松本は初めてですか? 今日はどこか行かれますか?」と聞かれます。
松本は初めてではないこと、美ケ原温泉の近くにある「山辺ワイナリー」に行けたら行ってみたいことを話しました。
ただ、山辺ワイナリーまではそこそこ距離があり、歩いていくにはちょっと大変そうです。バスもないのでタクシーになりそう。
だったら松本まで出てしまおうと思い、宿を後にしました。
天気はきれいに晴れていて、散歩するだけでも気持ちがいい日です。
バスで松本駅へと戻っていきます。
帰りの特急の時刻までは2時間そこそこあったので、駅ビルでお土産を買いました。
少し前に朝食を食べたばかりでまだお腹はすいていませんでしたが、信州に来たからにはおそばを食べて帰ろうと思い、駅ビル1階の「榑木野(くれきの)」に入ります。
その後、バスターミナル近くにあるタリーズコーヒーに入りました。
駅の改札を出てすぐのところにスターバックスコーヒーもありますが、あちらは観光客で混んでいる印象なので、こっちだったら静かかな? と。
予想は当たったようで、店内は空いていて静かに過ごすことができました。
何でタリーズに入ったのかと言えば、忙しいのを言い訳に、この温泉旅のブログをしばらく書けていなかったので、書こうかな、と思ったのです。
書き終えて、そろそろ電車の時間です。
今回の旅のまとめ
個人差はあるかもしれませんが、温泉に向かうときは、あまりオンからオフへの気持ちの切り替えができていないことが多いです。
現地に着いてしばらくしてから段々と落ち着いてきて、翌朝になってようやく、オフの気分に切り替わった感じがします。
良し悪しですが、気分転換になるのと、時間を効率よく使えるのは確かなので、たまにはこういう旅もいいのだろうなと思いますね。
松本市の温泉は駅から近いので、このような感じで温泉に泊まるということができて便利でした。
松本は水のきれいな街ですし、素泊まりにして松本市街の古い喫茶店で朝食をいただく、というのも良さそうだなと思った次第。
そういえば、帰りの電車に乗る前に赤ワインとチーズおやきを買ったのですが、おやきは変化球タイプよりも、野沢菜のような直球タイプの方が個人的には好きだな・・・
さて、今度はどこへ行こうかな。