さて、温泉宿にチェックイン。宿に入って宿帳を書いたりして、お部屋に案内されて荷物を降ろし、ほっとするひととき。
見ると、お部屋の真ん中にはテーブルがあって、たいてい、お茶セットとお茶請けとが置かれています。
まずはお茶を飲んで、お茶請けをいただいて休憩するか、となることも多いですね。
今回はそんな話です。
お茶請けいろいろ
・・・といった感じで、荷物を置いて、座ってのんびり。
お茶を入れて(あるいは宿の方に入れていただいて)、脇にあるお茶請けと一緒にお茶を飲んで、まずはひと息。
一般的に、温泉宿のお茶とお茶請けには、温泉に入る前に水分と糖分を補給しておく、という意味があります。
温泉に入ると汗をかいて水分が体から出ていきますし、血糖値も下がるそうで、それに備えて、ということなのでしょうね。
そんなお茶請けといってもいろいろあります。
- 温泉まんじゅう。
- ザ・お土産的なお菓子。
- 手作りのお菓子。
- 市販のお菓子。
では、いろいろなお茶請けをみていきましょう。
温泉まんじゅうは定番?
温泉旅館のお茶請けでまず思い浮かぶのは、温泉まんじゅうでしょうか。茶色のおまんじゅうに、温泉マークがついているような、あれです。
・・・なのですが、あちこち温泉宿に泊まっていると、温泉まんじゅうに出会える機会は意外と多くありません。
何故だろう? 考えてみたのですが、自分が思いついたその理由は2つ。それは、
- 宿の近くに和菓子屋さんがない。
- 温泉まんじゅうは日持ちがしない。
あたりなんじゃないかなと思うわけです。
たいてい、温泉まんじゅうは温泉街にある和菓子屋さんで作られています。そんな和菓子屋さんの前を通ると、まんじゅうを蒸しているので、いい匂い。
宿の部屋に、温泉まんじゅうの注文用紙が置いてある場合があります。事前に注文しておいて、翌朝に出来たてのまんじゅうを受け取ることができます。
ただ、温泉まんじゅうを作っている和菓子屋さんが温泉街にないと、そもそもお茶請けに温泉まんじゅうを用意できないのだろうな、と思うのです。
そして、温泉まんじゅうは、あんこを生地でくるんで蒸しているので、あまり日持ちしないのでしょう。
なので宿によっては、より日持ちのするお菓子をお茶請けに用意することもあるのだろうな、と思っています。
ザ・お土産のお菓子たち
そんな風に、温泉まんじゅうより日持ちしそうなお菓子が置かれている宿も多いです。
よく目にするのは、お土産屋さんに並んでいるような「ザ・お土産」という感じのお菓子ですね。おせんべいだったり、クッキーやサブレだったり。
お部屋にあるのは1枚ずつの個別包装になっていますが、宿の玄関わきなどで、同じお菓子が箱で売られていたりします。気に入ったら買って帰ることもできますね。
自分もお土産を配ることもあるのですが、宿でいただいて美味しかったお菓子を選んで、お土産に買って帰ることもあります。
そんなお菓子の多くは甘すぎず、素朴な味で、お茶に合うんですよね。薄くて甘いおせんべいに、クリームが挟まったタイプのお菓子が個人的には好きです。
過去の写真を探していたら結構クリームサンドの写真が出てきたので、この類のお菓子を用意している宿は実は多いのかもしれません。
手作りの・・・
また時々、手作りのお菓子などを出してくださる宿があります。
わざわざ作る手間がかかるでしょうし、日持ちもしないと思うので用意するのは大変でしょうけど、出てくるとちょっと嬉しいところ。
そうそう、お茶請けといっても、お菓子ではないものが出てくることだってあります。例えば、夏に出てきた、とうもろこし。
冬に甘酒が出てきたこともあります。寒い中チェックインしてお部屋に上がったタイミングで出てきて、体が温まりました。
市販のお菓子
市販のお菓子が置かれていることもあります。特に民宿のような、家庭的な感じの宿で多い傾向があるような気がします。
スーパー等でも売られているお菓子も多く、お土産用のお菓子よりは値段的に安く用意できるのかもな、と思ったりします。
市販のお菓子と言っても、懐かしい感じのお菓子だったり、地元で作られたお菓子だったりすることも。地元のスーパーに行けば、そんなお菓子に会えるかもしれません。
というわけで
温泉宿のお部屋にあるお茶請けもいろいろあって、楽しいです。
以前は、温泉宿のお茶請けといえば普通に温泉まんじゅうだろう、と思っていましたが、いざ泊まってみると、温泉まんじゅうに出会う機会は少ないのです。
温泉まんじゅうを出す宿がもし減っているとしたら、それは温泉街の和菓子屋さんが減っているということでもあるのかな、とか、そういう心配もしてしまいます。
一方で、温泉宿のお茶請けには「ザ・お土産」とも言える、おせんべいやサブレのようなお菓子が結構多い印象。個人的にはこの類のお菓子が好きです。
また、素泊まりで泊まった時や、遅いチェックインの時など、お茶請けが用意されていない場合もあります。
必ずないと困るもの、でもないですし、実際にお茶請けを食べない人もいるでしょう。
自分的には、お茶請けから地元のカラーが見えてくるのが好きですし、お茶と一緒にのんびりいただく時間が、ほっとできて好きなので、あると嬉しいお茶請けですが。
さて、今度はどこへ行こうかな。