若い頃、ちょっとコーヒーに凝っていた時期がありました。豆の種類とか、入れ方とか。奥が深くて面白く。
学生時代には、古びた喫茶店や、今や全国区の某有名コーヒーショップでもアルバイトをしていたことがあります。
今もコーヒーは好きで、ふだんの朝でも家で1杯飲んでから出かけていますが、静かな温泉旅に出た時も、いろいろなシーンでコーヒーに出会っています。
そこで今回は、静かな温泉旅のコーヒーを取り上げてみることにしました。
温泉宿で
温泉旅館でよくある、和風旅館。畳敷きの和室には、急須と緑茶のセットが用意されていて・・・というのが定番ですが、コーヒーを飲める温泉宿も多いのです。
中には、温泉水で入れてあるコーヒーをいただけることも。特に、水の美味しい山梨県の温泉宿でよく見かけます。
比較的宿泊料金の安い宿では、インスタントコーヒーと、ポットのお湯が用意されている場合もあります。クリームも「クリープ」のような、いわゆる粉のタイプ。
モーニングコーヒーをお部屋で
ホテルのように、お部屋の中にインスタントコーヒーとマグカップを置いてある宿もありますが、よくあるのは、モーニングコーヒーが飲める宿。
例えば、朝食会場の入り口にコーヒーメーカーやコーヒーポットが置いてあるパターン、よく見かけないですか?
脇にはカップや紙コップが置かれていて、特に紙コップの場合は、セルフで入れて、そのままお部屋に持ち帰って飲むこともできます。
時々、カップを部屋に持っていってもいい宿がありまして、それもまた嬉しいところ。カップでいただくと、少しだけ幸せ。
朝食後、チェックアウトまでの時間はそう長くないので、帰りのしたくをしたり、少々バタバタする感じでもありますが、つかの間のコーヒーブレイクもいいもので。
ロビーや談話室で
温泉宿の玄関の脇にはソファなどがあって、ひと息つけるようになっていることも多いのですが、そんなスペースでコーヒーをいただくこともできます。
これも、朝の時間帯に用意されていることが多いですね。
ポットとカップとが置いてあり、セルフで入れる場合もあれば、宿の方に注文して、コーヒーを入れていただく場合も。
宿の方に入れていただく場合は有料のこともありますが、チェックアウトの時間まで、宿の方とロビーでコーヒーを片手にお話するのも、いいものです。
宿によっては玄関の近くに談話室があって、そこでコーヒーを飲めることもあります。
談話室って喫煙スペースも兼ねていることも多くて、正直、たばこのにおいが強いな、と感じるのも事実。
ただ最近はどうなのでしょう、分煙が進んでいるかもしれないですね。
温泉旅の途中で
温泉宿以外に、温泉旅の途中でも、コーヒーを飲んでいます。
喫茶店に入ってみる
普段は、大手チェーンのお店に入ることが多いのですが、せっかく静かな温泉旅で出かけているので、町で見つけた喫茶店に入ってみます。
喫茶店ってまだ分煙が進んでいないところも多く、時には煙草の匂いがきつかったりもするのですが、長く使い込まれた店内の雰囲気が落ち着くところ。
喫茶店は専門店なので、いろいろなコーヒーが飲めます。暑いときにはアイスコーヒー、アイスカフェオレをいただいてみたり。
また、喫茶店の食事が好きです。ご当地グルメもいいのですが、時には喫茶店でパンとサラダ、というお食事も嬉しいですね。
喫茶店の朝は、お得なモーニングサービスがあります。個人的にはもっと好き。
ただ、宿の朝食も同じくらい好きで、いつも迷って、最後は宿で朝食を食べることに決めてしまいます。
自分が訪れるような静かな温泉街には、朝から営業している喫茶店があまりないので、モーニングを求めるなら、チェックアウトして町中に出ることになるのですね。
静かな温泉旅で喫茶店のモーニング、というのがちょっとした夢です。
喫茶店以外でも
もちろんコーヒーをいただけるのは、喫茶店だけではありません。
蕎麦と珈琲
例えば、そば屋さん。地方の駅前や温泉街にそば屋さんがありますが、ランチタイム後に喫茶の営業をしていたりします。
お店の中はそば屋さんなのですが、飲んでいるのはコーヒーという、ちょっとしたギャップが面白く。
美術館でコーヒー
また、旅先でふらっと入った美術館の脇に喫茶室があることがあります。
地方のちいさな美術館で、その土地の風景画などを眺めてから、最後に喫茶室でのんびり・・・というのもいいですね。
和菓子と珈琲
温泉旅でよく会うお菓子と言えば、温泉まんじゅう。温泉まんじゅうを作っていそうな和菓子屋さんは多くの温泉街にありますね。
そんなお店の脇にも喫茶スペースが時々あって、見かけたらそこでひと休みしたくなります。
お菓子屋さんなので、お茶請けが一緒に出てくるのが少し嬉しい。
たまにはカフェで
ちょっと入るのが照れくさくもあるのですが、静かな温泉旅の途中で、たまにはきれいなカフェにも入ってみたり。
特に、栃木県の那須はカフェの多いところだな、という印象で、那須方面へ静かな温泉旅をしたときに、何度かカフェに入ったことがあります。
都会のカフェは何だかきれいでスタイリッシュで、自分くらいの年齢になると入るのがためらわれてしまうのですが、地方のカフェは割と入りやすい。
おしゃれ感はあるものの、お客さんが少なかったり、いても同世代かそれ以上の観光客っぽい人だったりするのが、入りやすさの理由かもしれません。
そんな風に
静かな温泉旅でコーヒーをよく飲んでいる自分です。
温泉宿でコーヒーのサービスがあることも多いですし、もし宿で飲めなくても、宿の外で、喫茶店やその他の場所でコーヒーに出会えます。
- 電車やバスの待ち時間に。
- 温泉街を散歩したついでに。
- 温泉宿の朝食の後に。
- 少しお昼を控えめにしたいときに。
そんな静かな温泉旅の途中、ゆっくりした時間の中にちょっと体を置いてみたいですね。
さて、今度はどこへ行こうかな。