2019年の暮れに長野県から山梨県へと縦断する温泉旅をしてきたのですが、その途中で長野県の松本に立ち寄ろうと考えていました。
ところが、自分のリサーチ不足で、利用しようと思っていた交通機関が年末はお休みだったことを旅の途中で知り、急きょ予定を変更。
その結果、松本に立ち寄る時間がなくなってしまったのです。
そういうわけでまた松本に行こうと思ったのでした。
旅の計画
今回は松本に行きますが、松本市街から近いところには「浅間温泉」「美ケ原温泉」と2つの温泉地があります。
いずれも江戸時代に松本藩主が利用したという、歴史のある温泉地です。
美ヶ原温泉には2018年に、浅間温泉には2016年に行っているので、前回の訪問から少し間の開いていた、浅間温泉に決めました。
いずれの温泉地も松本市街からバスで20分前後と近いので、夕食は松本の町で食べることにし、朝食のみのプランで宿を予約します。
行きと帰りは、久しぶりに高速バスを予約しました。快適で早いのは電車ですが、安く利用できるのは高速バスです。
長旅になるので、少し奮発して「Sクラス」という、ゆったりめの座席にしました。追加料金1,000円。
1日目(新宿→松本→浅間温泉)
ハイウェイバスで
松本行きの高速バスは、新宿のバスターミナル「バスタ新宿」からの出発です。
各地へのバスがひっきりなしに出発していき、ようやく自分の乗る松本行きの京王バスがやってきました。
予約した、ちょっと高級な「Sクラス」は前の方の座席で、広めのシート、動く枕、電気のコンセント、ブランケット、スリッパがついています。
(でもちょっと足元が狭いのが、やっぱりバスだな・・・)
バスは新宿を出て、車でごちゃつく新宿の街を抜けて首都高速へ。このあたりで眠くなり、うとうとして目が覚めると、既に中央自動車道に入っていました。
平日なので渋滞もなく、バスは快調に走っていきます。
目の前に広がる甲府盆地を通り過ぎ、双葉サービスエリアで休憩になります。これまた平日で静か。
その後、山梨と長野の県境を越え、今度は諏訪湖が右に広がり、岡谷で中央自動車道から長野自動車道へ。
松本平が広がってきたところで高速道路を降りて、松本の街を少し走ってから、松本バスターミナルに到着です。
さらりと書いていますが、3時間半ほどの旅でした。
遅めのお昼/珈琲美学
さて、お腹が空いています。お昼前に新宿を出る便に乗ったので、着いたのは14時過ぎ。
お昼は遅くなってもいいので松本で、と考えていたので、お腹が空くのを我慢していたのでした。
信州に来たので、おそばでも良かったのですが、前から「松本の喫茶店」が気になっており。
喫茶店で遅めのお昼にしようと、バスの中でこのページを読んでいました。
どこにしようか少し迷って、松本バスターミナルからほど近い「珈琲美学アベ」へと入ります。
奥のテーブル席に案内され、コーヒーとチーズトーストを注文。
メニューを見ると、モーニングがかなりお得なお値段&種類も豊富で良さそう。11時ましかし今は14時である・・・。
モーニングは11時までらしいので、温泉宿を素泊まりにして翌朝食べに来ればよかったかな、と少し後悔していると、コーヒーとトーストがやって来ました。
古くて落ち着く空間。ゆっくりしていると宿へのチェックインを忘れてしまいそうだったので、我に返ってお会計し、外に出ました。
浅間温泉へ
さて、またバスターミナルへと戻ります。浅間温泉へ行くバスは2パターンあります。
- 浅間温泉の温泉街に入り、温泉街を回って松本駅へ戻るバス
- 浅間温泉の手前で曲がり、松本バスターミナルへ戻るバス
両方合わせると本数はたくさんあり、乗り場に向かうと既に、2の「浅間温泉の手前で曲がり、松本バスターミナルへ戻るバス」が止まっていたので早速乗りました。
バスターミナルを出たバスは大通りに出て、松本城の手前で脇の細い道に入り、それ以降細い道を何度か曲がりつつ、向かいます。
信州大学を通った後で、小学生が何人か乗ってきました。そう言えば今日は平日。
そんな風に20分ほど乗って「浅間温泉入口」バス停で降りました。
ここから少し歩き、温泉街へと入っていきます。
通り沿いには宿やお店が並んでいるのですが、お店の方は休業中のところが結構あるようです。
最後は坂を少し登り、3年前に泊まった香蘭荘の脇を曲がって、今回予約していた「栄の湯旅館」にチェックイン。
松本ナイト(ほろ酔い)
荷物を置いて休憩し、お風呂で体を暖めてから、夕食をいただきに松本の町へと戻ります。
坂道を降りて温泉街の中にあるバス停に出ると、少し前にバスが出ていったようです。
なのでまた「浅間温泉入口」のバス停まで歩き、そこからバスに乗りました。
地元の学生さんを乗せたバスは住宅街をまっすぐ走り、松本バスターミナルへと戻ってきました。
さて、時間は17時。どこのお店に入ろうか迷う。
いくつかお店を調べていて、17時半にオープンらしいので、それまで徘徊しつつ考えます。
同じエリアをかなりうろうろしていたので、怪しい感じではあります。
既にオープンしているお店を見つけたので、そこにしようと入ってみたところ、おひとり様は立ち飲みになるとのことで、断念。
お店の人から「申し訳ない!」と言われます。
そこで、その近くにあった恐らく有名かと思われる焼鳥屋さん「鳥心」へ。
まだ開店前でしたが、混むらしいのでちょっと並んで、開店と同時に一番乗り。
一番乗りだったのですが、後からどんどんお客さんが入ってきて、カウンター席はすぐに埋まってしまいました。
お店の方が、手際よくお客さんと注文とをさばいていきます。話をしながらお酒とおつまみ、串焼きを注文。
美味しくいただきました。ごちそうさま。
飲んだのでテンションが上がっています。せっかくなのでもう1件行ってみたくなりました。
先ほど徘徊していた時に見つけた「大衆居酒屋」という看板のお店に入って、馬刺しとお酒とを注文。
こっちは静かでした。さすがに、どこのお店も同じように繁盛しているわけではないようです。
もう十分、となってバスターミナルに戻ります。
バスターミナルの地下はスーパー「デリシア」と、お土産売り場、あとは地元のお菓子屋さんが入っています。
けだまさんのブログで気になっていた、マサムラのシュークリームを購入。
そうしてまた、浅間温泉入口までバスに乗ります。
バスのお客は途中から自分だけになり、降りて歩いて、温泉街のローソンにちょっと寄ってから、宿へ。
宿に戻ると、宴会をしているのか、大広間の前にスリッパがびっしり並んでいました。
2日目(浅間温泉→松本→新宿)
宿の朝
お酒のせいか、寒さのせいか。あまりよく寝られず、夜明け前に目が覚めて。
暖冬とはいえ、さすがに信州の夜明け前。ひんやりするので、崩れた浴衣を無理やり整えて、階段を降りて、温泉へ。
昨日はちょっと熱いなと感じたお湯も、早朝は空気の冷たさか、入りやすくて気持ちがいい。
そうして部屋に戻ってもう少し寝て、夜が明けてからまた朝風呂。
また部屋に戻ると、電話が鳴って、朝食の時間です、とのこと。1つ下の階に降りて、個室でゆっくりと、朝ごはん。
良いお湯だったので、また食後に入り納めをして、もうこれで終わり。着替えて1階に降りて、チェックアウト。
排水溝から湯けむりの上がる坂道を降りていきます。
浅間温泉から松本の中心部までは4キロほどらしいので、のんびり歩いて出ようと思っていたのでした。
昨晩と今朝、結構食べたので腹ごなしに、と。ちょうど空もよく晴れています。
バス停の前を通ると、ちょうど後ろからバスが。反射的に、つい乗ってしまいました。。。
バスは温泉街の中にあるいくつかのバス停でお客さんを乗せ、住宅街を抜け、松本城の脇を抜け、終点の松本駅へ。
歩く(あてもなく)
そんな風に、ついついバスに乗ってしまったので、時間が少し余っています。相変わらず、お腹はいっぱい。
それで、松本の街を歩いてみました。まずは昨日バスの窓から見かけた、イオンモール松本まで。駅からは1キロそこそこの距離のようです。
旅に来てまでイオン? という感じもありますが、イオンには「イオンリカー」という酒屋さんがあって、ご当地のお酒の品揃えが良いので、見てみることにしています。
ということで、大きな駐車場に驚き、大きな建物に迷いつつ、イオンリカーを見つけました。今回の旅ではまだ口にしていなかった、信州ワインを購入。
また通りを歩いて戻ります。松本の細い道は城下町の雰囲気があり、あちこちに湧き水があり。風情がありますね。
今日も寒いだろうと思っていたので結構着込んでいたのですが、空気は暖かく。汗ばむくらい。
お腹はまだ空きませんが、のどが渇いたので喫茶店でアイスコーヒーでもいただこうと思います。
そうしてお店に入ったものの、時間は既に11時。ランチのお客さんで賑わう店内です。しかも1人なのに、唯一あいていたのは4人がけのテーブル。
そんな中でアイスコーヒーだけ頼むのは気が引けたのですが、まだお腹は空かないので、ちょっと急いでアイスコーヒーを飲んで、早めに出ました。
帰りのバスが出る時刻まではまだ時間がありますが、がっつり観光するには足りないくらいの中途半端な感じです。
駅ビル「MIDORI」や、バスターミナルの地下でお土産を物色したり、駅前で自転車を借りて少しだけ走ってみたりしました。お腹を空かせたく。
バスの時間が迫ってきたので、お昼はあきらめて、おやきを買ってバスに乗り込みます。
帰りのバス、トイレが故障していたのに驚きましたが、その分SAでの休憩を多めにとってくれました。
特に渋滞もなく、17時前に新宿に戻ってきます。日が長くなったものです。
今回の旅のまとめ
信州松本は古くからの雰囲気が残る城下町で、風景、街並み、お店等々、あれこれ魅力的。
そんな城下町から数キロのところに、今回の浅間温泉と、美ケ原温泉があります。いずれもバスが頻繁に走っていて、アクセスは便利です。
浅間温泉・美ヶ原温泉へは何度か泊まっていますが、夜はたいていバスで松本の町に出て、一杯飲んでバスで帰ってくる、という感じにしています。
飲食店も多くて、これまた魅力的な松本の町。夜のお店もそうですが、古い喫茶店も多くて、今度はモーニングをいただこうと決めたのでした。
今回行った場所
(今回の温泉旅で出かけた観光スポット、お店等のリンクを後日紹介予定です。)
さて、今度はどこへ行こうかな。