栃木県の塩原温泉郷は、広いエリアのあちこちに温泉が湧いていて、宿も多く、温泉街もありますが、その割に静かなところです。
それでいて、都内から新幹線とバスを乗り継いで2時間程度という近さもあり、交通の便は良い方です。
夕方に東北新幹線に乗って、夜遅くにチェックイン、ということもやりやすい温泉地です。
予約サイトで検索すると、いくつか宿が出てきますが、今回の常盤ホテルは、宿泊料金が比較的お手頃で、建物がきれいな宿です。
(2020年2月、2023年7月宿泊)
建物とお部屋
常盤ホテルは道路沿い、バス停を降りてすぐのところにあります。
中に入って靴のまま、フロントでチェックイン。
お風呂や食事の場所と時間、貸切風呂の予約、近くの飲食店のことなど、丁寧にご案内いただきました。
説明の後で鍵を受け取り、BGMの流れる廊下を進んで、ゆっくり動くエレベーターで部屋へと上がります。5階建ての建物で、3階から上が客室のようです。
部屋のドアを開けると、確かに新しい。リノベーションされています。
10畳の和室で、布団は既に敷かれていました。
トイレも洗面所もきれい。洗面所には男女別に化粧水や乳液なども揃っていました。
窓の外は、道路と箒川を見下ろします。夜には川を挟んで反対側にある、大きなホテルの灯りが並びます。
温泉とお風呂
1階に、男女別の内風呂「仙人風呂」と、貸切できる露天風呂があります。
内風呂「仙人風呂」
内風呂は大きい方と小さい方とがあり、朝になると男女が入れ替わるようになっていました。
なお、23時~翌朝6時は利用できません。
スリッパを脱衣所の入り口で脱ぐのですが、数字の入ったクリップが用意されていて、他の人のスリッパと区別がつくようになっていました。
まずは、大きい方のお風呂へ。
入ってみると、ぬるめで気持ち良い温度。ややにごったお湯ですが、よく見ると茶色の湯の花が混じっています。
後で宿の方に聞いたら、自家源泉、要は宿の敷地で湧いている温泉とのこと。
源泉温度は60度ほどと高いのですが、水を加えず調整して、適温にしているそう。
脱衣所の入り口の前には、水が飲めるコーナーと、有料のマッサージチェアもありました。
翌朝、もう片方の内風呂へも入りました。こちらは小さく、こじんまりしています。
お風呂に入って本を読んでいる人がいました。確かに読書しつつ長く入っていたくなるお風呂です。
また、脱衣所にベビーバスが置いてあったので、赤ちゃん連れでも入れそうです。癖のない適温のお湯ですし。
貸切露天風呂
いっぽうの露天風呂は無料で、30分単位の予約制になっています。
チェックインの時に、入る時間を予約しました。
時間になったらフロントに行き、ドアにかける貸切中の札を受け取り、ドアにかけて、外へ。
この露天風呂、目の前が駐車場で、その前は国道なので、露天風呂と言いつつ、すだれで覆われています。なので景色は見えません。
ここのお湯も入りやすい温度で、じっくり体を暖めることができました。
石鹸やシャンプー等はないので、体を洗うなら内風呂へどうぞ。
食事
夕食・朝食ともに、2階の大広間でいただきます。
夕食
食事会場に行ってスリッパを脱ぎ、お部屋番号を伝えるとテーブル席に案内されます。最初は前菜やお造りなどが用意されていました。
スタッフさんが鍋に火を入れます。この日は那須高原牛の陶板焼きでした。お造りは地元のヤシオマス。日本酒は栃木県の地酒がメインです。
揚げ物や焼き魚のような、温かい料理をスタッフさんが少しずつ運んできます。温かい料理を少しずつ持ってきてもらえるのは、嬉しいですね。
陶板焼きを食べ終えるころに、ご飯とお味噌汁が運ばれてきました。この日のごはんは新生姜の炊き込みご飯。「岩下の新生姜」は栃木県の会社です。
最後はデザートが出てきました。1万円そこそこの宿泊料金ですが、お値段以上に食事が充実していたように思います。
朝食
朝食も、2階の大広間にていただきます。
この時の鍋の中は湯豆腐だったのですが、水餃子も入っていました。湯豆腐なのか、水餃子なのか。
飲み物はセルフサービスになっていて、ジュースやお茶と並んで、地元栃木の牛乳が飲めました。
ホットコーヒーの用意もあり、食後にお部屋に持って帰ることもできます。お部屋でコーヒー片手にひと息ついてから、チェックアウトしました。
個人的感想
2018年にリニューアルオープンした常盤ホテルですが、宿そのものは歴史が長そう。
建物はきっとかなり古いのですが、リニューアル時にほぼ全面的に改装したようで、中はきれいでした。
まあ、あまり人目につかないところ、例えば階段などは古いままになっていました。
エレベータがゆっくり動くのも、きっとエレベータが古いのだろうなと。
それでも、設備がきれいになっているのは良いものですし、お値段がお得なプランが多く、この値段でこのきれいさ、この食事、というのは十分かなと思います。
アクセス
鉄道・バス
「塩原門前」バス停は、新宿からの高速バス「那須・塩原号」も停車しますが、塩原行きのバスは土曜・休日のみ、1日1本になりますのでご注意ください。
(2021年12月現在、運休中)
車
東北自動車道「西那須野塩原」インターから、国道400号線経由で約20分。
国道沿いには、道の駅「湯の香しおばら」や、お店もあります。
関連リンク
近くの宿の宿泊記録
この宿が出てくる旅行記
公式サイト
さて、今度はどこへ行こうかな。