温泉好きのお湯

自称「静かな温泉ブログ」。主に北関東・甲信越の静かな温泉に行っています。今度はどこへ行こうかな。

記憶に残る温泉旅と、記録の積み重ねと

あなたには、記憶に残る旅の思い出はありますか?

自分の場合、温泉旅をしてきた回数は割と多いのですが、その中でも、ひとり温泉旅を始めた初期の頃に出かけたことの記憶は、割とくっきり残っています。

そう、この静かな温泉ブログで温泉旅の記録をまとめ始める前のこと。

ときに調子がすぐれない時ってありますが、そんな時にせっせと、ひとりで温泉旅に出ていたのでした。

当時はひとり暮らしをしていて、とある秋の週末に思い立って1泊2日の温泉旅をしてきました。

その温泉旅から戻った時はコンディションも回復していたものの、温泉旅のリフレッシュ効果は長続きせず、半月後に今度は日帰りで温泉旅をしてきたのでした。

この記事では、その温泉旅について手元の記録を振り返りつつ、今思うことを書いてみます。

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霊泉寺温泉へもう一度

また行きたいという、強い気持ち

その頃、調子が悪いなという自覚があったのですが、そんな中、少し前に行った信州の秘湯「霊泉寺温泉」の静けさを思い出していました。

それで「また霊泉寺温泉へ行きたい!」という思いが高まり。

たいてい、自分が行く温泉は静かなところですが、霊泉寺温泉の静けさは際立っていたのです。「渇望」っていう言葉が似合うほど、行きたい、と。

行きたくなったものの、なかなか予定が調整できず、ようやく週末を空けることができました。以前泊まった「松屋旅館」に電話をかけて、予約したのでした。 

www.onsen-oh-yu.com

霊泉寺温泉を目指す

土曜日の朝、池袋から上田行きの高速バスに乗ります。

上田からは鹿教湯温泉行きの路線バスに乗って、霊泉寺温泉の最寄り「宮沢」バス停で下車。宿のお迎えをお願いせず、歩いて霊泉寺温泉を目指します。天気は小雨。

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そうして着いた霊泉寺温泉は、霧の立ち込める谷あい。

旅館がとりあえず数件、中心部に共同浴場があって、商店は、やっているかいないんだか分からないところが1件。

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宿の玄関をくぐり、元気なおばあちゃんに案内してもらい、階段を上って4畳半のお部屋へと入ります。前に泊まったのと同じ部屋でした。

前と違うのは、コタツとストーブがあったこと。 布団は既に敷いてあり、ごろんと。

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することもなく

静か。携帯の電波もつながりません。

思い立って、3階にある内風呂へ。ここのお湯は、無色、無味、無臭のぬるいお湯。ぬるいお湯は長く入れます。

お風呂から上がって、あてもなく宿の玄関へと降りていくと、宿の奥さんが本棚に案内してくれました。良かったら本でも読んでね、と。

確かに、テレビを見るか、お風呂に入るか、本や新聞を読むか。それくらいしかすることがなく。でもそれがいい。 

置いてあった地方新聞を読んでみたり、本棚の文庫本をパラパラめくってみたり。そうして部屋に戻ります。外からは、隣の共同浴場の洗面器の音。ざっぱーん。

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薄暗くなってきて、奥さんがお食事をお部屋に持ってきました。確か宿泊料金は7,000円そこそこだったのですが、きのこ尽くし、ボリュームの多いお料理。

普段は飲まないスーパードライの大瓶もつけて、自分のペースでいただきました。

すっかり満腹になってから、もう一度お風呂に入って、早めに就寝しました。 

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朝がまた来て

朝もお風呂に入りました。温泉の効能なのか、何度も入っていたら、肌に着いていたかすり傷がかなり良くなっていました。

お部屋に戻ると、下の方からお味噌汁のにおい。やがてまた、お部屋にお食事を運んでもらいます。

朝食も素朴で、のんびりいただきます。普段はテレビを見ないのですが、テレビをつけてぼんやり眺めつつ。NHKの「小さな旅」が流れます。

(いつも、温泉旅の朝食を食べつつ、この番組を見ている気がします。)

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ごちそうさまをして浴衣から着替えて、そろそろ宿ともお別れ。 

松本に出るつもりだと話していたら、宿から、松本行きのバスが出る鹿教湯温泉まで車で送っていただきました。おみやげに、自家製の新米もいただきました。

鹿教湯温泉からバスに乗り、霧に覆われたオレンジ色の世界を抜け、トンネルをくぐって山を下っていったら、松本の町が近づいてくるのでした。

次回行くときは春かな、と、まだ帰ってもいないのに思った記憶があります。

家に帰ってしばらくすると、宿のおばあちゃん直筆の達筆で、飾り気のないお礼状が届いていました。 

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みなかみ紀行

霊泉寺温泉に行ってしばらくは元気だったのですが、また疲れがたまってきた感じがありました。

大きな声でも出せばストレス発散になるかなと思い、スポーツ観戦をしたりもしたのですが、いまいち効果が実感できず。

それで、急きょ日帰りで温泉旅へ行くことにしました。

上牧温泉へ

寒いかもしれないと思い、冬物のコートを出します。クローゼットの片隅で少々ホコリをかぶっていたので、手でホコリを払ったのを覚えています。

上越新幹線で上毛高原駅へ行き、水上温泉行きのバスに乗りました。水上温泉は上毛高原駅からは離れていますが、新幹線の到着時刻に合わせてバスが出発します。

JR上牧(かみもく)駅の前でバスを降ります。ここ上牧には「上牧温泉」があり、利根川のほとりに数件の温泉宿があります。

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最初に立ち寄り湯をお願いした宿は、まだ立ち寄り湯の営業時間になっておらずでしたが、利根川を渡って反対側にある「大峰館」と「常生館」で温泉に入ってきました。

ぬるくていいお湯でした。

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湯檜曽温泉へ

その後、路線バスを乗り継いで、もう少し北の湯檜曽(ゆびそ)温泉へも行ってみます。これまた静かなところ。

温泉好きの方のホームページでチェックしていた「林屋旅館」に立ち寄り湯をお願いしました。

www.yubiso-hayashiya.jp

「谷川岳の帰りですか?」と女将さんらしき方に聞かれました。その頃はまだ登山未経験でした。「いえ、違うんです」と言って、お風呂へ。

広いお風呂で、窓の外は川が流れていました。こちらの温泉は、熱くてさっぱり。

すっかり満足して、水上駅へバスで戻ろうとしたところ、少し待てば近くのJR湯檜曽駅に次の電車が来るようだったので、湯檜曽駅で待つことにしました。

今は建て替えられたようですが、当時は大きな建物の湯檜曽駅でした。無人駅で、1日に止まる電車も数本だけ。他にお客さんもおらず、がらんとしていて寂しい限り。

モグラ駅と言えばお隣の「土合駅」が有名です(片方のホームがとてつもない地下にある)が、ここ湯檜曽駅も片方のホームはトンネルの中にあります。

自分が次の電車に乗る水上方面のホームは地上にありましたが、反対側、越後湯沢方面のホームがトンネルの中でした。

湯檜曽駅と土合駅の間には「ループ線」なるものがあります。

湯檜曽駅のホームからループ線のほうを眺めてみると、向こうの山を電車が横切るのが2回見えます。そう、ループなのでぐるっと回るのです。

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やがて電車が駅に向かってやって来ました。

最後は水上駅前で、遅い昼食に上州名物「おっきりこみうどん」をいただき、食後に谷川岳の水で仕込んだコーヒーもいただきます。 

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地ワイン「奥利根ワイン」と地ビール「月夜野クラフトビール」もお土産に買って、最後は、当時はまだ健在だった特急「水上号」に乗って帰ってきたのでした。

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というわけで

という風に、ちょっと疲れていたのをきっかけに、月に2度も温泉に出かけたことがありました。衝動買いならぬ、衝動温泉旅。

旅の効果って何だろう

ひとりで温泉旅に出かければ、一時的には気持ちも体力も回復します。溜まっていたストレスをひとり静かに開放するのがいいのだろうな、と。

でもそれはあくまで、一時的なもの。当たり前なのですが、自分の抱えている問題を、旅が解決してくれるわけではないわけで。。

旅に出ることで、自分の中に「何か」が見つかって帰って来ることも時々ありますが、そんな簡単には見つからないような気がしています。

見つけてやるぞ、と意気込んでいくと、なおさら。

それでも当時の自分としては出かけずにはいられなかったのかな、と、今となっては思います。また行きたい、さて今度はどこへ、と、また出かけていくのでした。

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記憶に残る温泉旅と、記録の積み重ねと

・・・という書き方をしてしまうと、旅に出ても意味がないように聞こえてしまうかもしれません。

いえいえ、そんなことはなく。温泉旅の積み重ねがあって、今こうして静かな温泉ブログが書けるほどになっています。

(当時の記録は簡単に取っていたので、それをベースに、書いています。)

やっぱり静かな温泉ブログを始めて良かったと思っています。アウトプットして気づくことも、結構あったりするんですね。

そして書いていて気づいたのですが、最初の頃の温泉旅って記憶にも残っていて、何年も前の話なのに、思い出すのもそこまで苦労しなかったりします。

ということは、最初の頃の温泉旅は、記憶に残るようなインパクトがあったんだろうな、と。(そのインパクトの理由は、また後日掘り下げてみようと思っています)

一見、時間とお金の無駄遣いに見えてしまいがちな、過去のたくさんの温泉旅。

その積み重ねで今の静かな温泉ブログの記録があるということと、記憶に残る温泉旅があるということは、ちょっとした幸せなのかもしれません。

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さて、今度はどこへ行こうかな。