温泉大国、群馬県は大きな温泉街がいくつかあり、その多くに泊まってきました。
ですが、今回取り上げる磯部温泉だけは、日帰りで1度訪れただけで、まだ泊まったことがありませんでした。
というのも、ひとりで週末に泊まれるプランが大手予約サイト上でなかなか出てこなかったからなのです。
(もちろん、電話等で予約すれば泊まれる可能性もあるのでしょうけど、普段、昼間に予約や手配をする時間がなく、どうしても予約はインターネット経由になり。)
そんな中、これを書いている2020年3月。磯部温泉でも週末にひとり泊できるプランを出している宿がいくつかあり、いい機会だと、予約した次第。
磯部温泉は大きな旅館が多い印象ですが、今回お世話になった「旭館」は小規模な宿で、そこが決め手になりました。
小さい宿は自分の好みなのです。
(2020年3月宿泊)
建物とお部屋
旭館は、最寄り駅(JR信越線・磯部駅)から歩いて4分のところにあります。
フラットな道を歩いていくと、道が二手に分かれます。
右が温泉街へ降りていく道、左が旭館のほうへ緩やかに進んでいく道。左に進むことにしましょう。
ということで、旭館は磯部温泉の温泉街を若干見下ろす場所にあります。
明治時代の創業ということで、結構歴史のありそうな宿のよう。
玄関に入ると、感じのいい女将さんがやってきまして、早速お部屋まで案内してくださいました。
お部屋は階段を上った3階の奥。
素泊まりプランだったこともあり、布団は既に敷いてありました。
きれいに掃除された和室の10畳間で、入口の脇にトイレ(ウォシュレット)と洗面所もあり、床の間に冷蔵庫もありました。
窓の外には妙義山と、その向こうに雪をかぶった浅間山、ぐっと右には榛名山が見えます。
その下は、ちいさな磯部の温泉街。
温泉とお風呂
玄関から階段を下りて行ったところに、男女別の内風呂と、露天風呂があります。
内風呂
まずは内風呂から入ってみました。
こじんまりしたお風呂で、夜通し入ることができます。
ちょうどいい温度のお湯が注がれていて、時々茶色い湯の花が混じっている気がしました。
口に含むと、ほんのかすかに塩気があるような、ないような。
磯部温泉のお湯は成分がかなり濃いらしく、加水されている場合が多いようです。
水を加えている・・・というと、薄めているイメージですが、いざ入ってみるとさすが温泉で、よく温まり、上がった後に肌がすべすべになったのを感じました。
水を加えているのに、もともと結構エネルギーのあるお湯なのかも知れません。
露天風呂
露天風呂は夕方から夜まで、各部屋で45分間ずつの予約制になっています。
チェックイン時に時間を決めるのですが、夜の時間帯で予約しておきました。
露天風呂は内風呂とは繋がっておらず、外に出て下駄をはいて降りていきます。
こちらの露天風呂に石鹸等は用意されていないので、体を洗うのは内風呂で済ませてから、ということになります。
旭館のキャッチフレーズは「大きな露天風呂貸切の宿」とのことで、その通り、広い露天風呂です。
そんな広い露天風呂を貸切できるのがまた嬉しい。
注文し忘れたのですが、この露天風呂で升酒を飲めるサービスもありました。
お湯の温度はややぬるめで入りやすかったです。
朝の露天風呂は、男性・女性の入れる時間帯を区切っているようですが、他のブログ等では「混浴」という記載もありました。
日によって異なるのかもしれないですね。
食事(素泊まり利用)
今回は素泊まりだったので、お食事は宿の外でいただいてきました。
磯部温泉の温泉街には、居酒屋とレストランが一件ずつあるようです。
少し歩いて、磯部駅の駅前には古びた食堂もありましたが、あいにくこの時は定休日でした。
そんなわけで、夕食は磯部駅から電車で高崎駅まで出て、高崎で食べてきました。
高崎までは4駅で、近いのです。
なお、宿の食事会場は1階にあるようでしたが、宿泊プランによってはお部屋食にしてもらえることもあるようです。
個人的感想
磯部温泉は大きな宿が多く並ぶイメージでしたが、ここ旭館は自分の好みの小さな宿でした。
お部屋もきれいで、周辺も静か。のんびりくつろぐにはいい環境です。
旅行者の少ない時期だったものの、玄関の脇には「歓迎 〇〇様」がびっしり。この日の宿泊客は結構多かったようで良かったです。
やはりこの時期(2020年の春)、お客さんが少ないと心配になりますから・・・。
また、旭館は子連れ歓迎の宿でもあるようです。乳幼児連れの家族に向けた宿泊プランもあり、お食事やお風呂の利用に特典があるとのこと。
確かに、宿のあちこちに子供用のスリッパ、サンダルが用意されていました。
アクセス
JR信越線「磯部」駅から徒歩4分。
磯部駅は、高崎駅から4駅、約20分弱です。 信越線の本数は、1時間に1本程度です。
関連リンク
近くの宿の宿泊記録
この宿が出てくる旅行記
さて、今度はどこへ行こうかな。