群馬県の安中市にある磯部温泉は、♨(温泉マーク)発祥の地と言われており、歴史の長い温泉地です。
新幹線の駅がある高崎から電車で20分、最寄り駅から徒歩という交通の便の良さも魅力で、今回は、長野県に行った帰りにもう1泊したくなって磯部温泉の宿を探しました。
年末のハイシーズンでしたが、さいわい宿泊料の安かった「ホテル桜や」に空室があり、素泊まりで予約を入れました。
(2022年12月宿泊)
建物と部屋
ホテル桜やは、温泉街から少し奥まった場所にあります。
「桜や作右衛門」と書かれた大きな門があり、そこをくぐって細い道を歩いていくと宿の建物が見えてきます。
2021年までは「桜や作右衛門」という名前だったようで、今でも旧称と「ホテル桜や」とを両方名乗っている模様。
(なお、2014年までは「対岳楼林屋」という名前だったそう)
靴のまま中に入り、チェックインの手続きを。
フロントでスタッフの方から説明を受けて鍵を受け取り、広いロビーの脇に置かれているタオルと浴衣を取って、エレベータでお部屋へと向かいます。
「さくら亭」「牧水亭」「せせらぎ亭」の3棟が繋がっており、今回のお部屋はフロントのある「さくら亭」の3階でした。
10畳の広い和室に、シングルベッドがどかんと鎮座しています。予約の際に、ベッドのある部屋とない部屋とを選べるようになっていました。
布団もいいのですが、ベッドの弾力のある感触も良いものです。
お部屋には、テレビに冷蔵庫はもちろん、バス、洗面所、トイレもついています。少し古びていますが、十分です。お茶請けは、磯部名物の磯部煎餅。
さて、この宿はかなり広そうなので、少し見て回ってみます。
ロビーは豪華で広く、フロントの脇には売店があり、お土産品とカップラーメン、スナック菓子等が置いてあります。
姉妹館の「磯部ガーデン」の土産物屋の案内が貼られていました。後で磯部ガーデンへ歩いて行ってみると、確かにかなり充実していました。
1階に大小の宴会場もあるようですが、今は使われていない模様。
また、同じく1階には電子レンジと製氷機があります。
その向かいには、かつてバーだったという部屋があり、今は喫煙室になっています。その名も「クラブ・アカンサス」。
中に入ると、がら空きの広いスペースの中にコインランドリーがありました。
以前は食事や宴会などができる温泉旅館だったのが、今は設備はそのままに、ビジネスホテルに近いサービスになっているようですね。
温泉と風呂
1階の離れ「せせらぎ亭」のお隣に男女別のお風呂があります。
「牧水亭」からは少し距離があり、廊下をずっと歩いて行きました。
夜12時から朝5時までは利用できず、朝5時に男女が入れ替えになります。
大浴場「やすらぎの湯」/露天風呂「樫の湯」
廊下から見て奥にあるお風呂。
内風呂が「やすらぎの湯」で、その先には露天風呂「樫の湯」があります。チェックインした日は、夜までこちらが男湯でした。
もう片方のお風呂に比べ、こちらのほうがやや広め。
公式サイトより。 https://www.sakuemon.com/#onsen
磯部温泉は温泉成分が濃いめの塩化物泉、よく温まります。冬の季節だったので、特に露天風呂は適温で入れました。
露天風呂の脇には一人サイズの鉱泉風呂があります。こちらは昔からの磯部温泉の源泉に入れるのですが、冷たいので暑い季節に入ってみたいですね。
大浴場や露天風呂に使われているのは50度くらいの新しい源泉で、こちらは温度調整されています。
大浴場「ぬくもりの湯」/露天風呂「湯ざくら」
廊下から見て手前のお風呂です。
チェックインした日はこちらが夜まで女湯で、朝に男湯になっていました。
「やすらぎの湯」「樫の湯」に比べてやや小さめな作りですが、基本的には同じ構成です。鉱泉風呂もあります。
公式サイトより。 https://www.sakuemon.com/#onsen
食事(素泊まり利用)
ホテル桜やでは食事の提供はしておらず、素泊まりプランか、姉妹館「磯部ガーデン」の朝食バイキング付きのプランがあります。
朝食バイキング付きのプランの場合、朝に宿を出て「磯部ガーデン」まで歩いて向かい、バイキングを利用する形になります。
今回は素泊まりにしました。
磯部温泉の温泉街には、居酒屋と食堂があります。コンビニは宿から1キロくらい離れています。
高崎までも電車で15分ほどと近いので、この時は電車で高崎駅に出て、食事を取って帰ってきました。
個人的感想
年末のひとり泊でしたが、設備の整った広い部屋に、割とお得な値段で泊まれました。
かつては2食付きのサービスを提供する旅館だったのでしょう、お部屋以外の設備も少し古いながらも充実しています。
そんな旅館を今はビジネスホテル的な感じで運営しています。
なお、ホテル桜やには、姉妹館が2つあります。朝食会場になっている「磯部ガーデン」と、その向かいの「磯部館」。
ホテル桜やの宿泊客が少ない日は、ホテル桜やではなく、当日急きょ、宿泊場所がこれらの姉妹館に変更になることもあるようです。
どちらの姉妹館も大規模旅館なので、設備的には整っていると思われます。磯部ガーデンのお風呂には入ったことがありますが、とても広いものでした。
アクセス
JR信越線「磯部」駅から徒歩8分。
磯部駅は、高崎駅から4駅、約20分弱です。 信越線の本数は、1時間に1本程度です。
関連リンク
近くの宿の宿泊記録
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公式サイト
さて、今度はどこへ行こうかな。