2015年のゴールデンウィークの休み予定がギリギリまで決まらず、直前になって予約できた宿です。
といっても人気がないわけではなく、ひたすら山奥にある立地から、かろうじて空き部屋があったのでしょう。
むしろ、秘湯好きにはよく知られた宿のようです。
(2015年5月宿泊)
建物とお部屋
霧積(きりづみ)温泉はJR横川駅から山道を車で小一時間ほど登った先にあります。
戦前は複数の宿があってにぎわったようですが、今はここ金湯館が1件あるのみとなっています。
車以外で来た宿泊客は、横川駅から宿のマイクロバスにまとまって乗ることになります。
前もって送迎をお願いすると、事前に宿から電話があって「横川着何時何分の電車に乗ってください」と言われます。
指定された電車に乗って横川駅に降りると男性に声をかけられます。
この方が宿の若旦那だったようです。
若旦那が運転するマイクロバスは碓氷峠の廃線跡に沿って登っていき、途中から脇道に入ります。
カーブの多い山道なので、乗り物酔いしやすい方はご注意を。
こんな道を毎日往復するのも大変でしょう、少なくともペーパードライバーな自分には無理です。。
金湯館に着くと本当に山の中で、山小屋のようなたたずまい。明治時代の建物だそうです。奥の新館は、平成になってから建てられたようです。
鼻曲山という山があり、ちょうどここが登山口になっているようです。
登ってから反対側に抜ければ、軽井沢に出られるのだとか。
そういうわけで、登山の前後泊にも利用できそうです。
部屋に入ると、5月でしたが夜・朝は寒いのでしょう、コタツとストーブがありました。
布団も敷いてあったので、鳥の声と川の音を聴きながらひと眠りしました。
トイレ、洗面所は共用です。
温泉とお風呂
お風呂は男女別の内風呂があります。
無色透明のぬるめなお湯で、浸かっていると体中に気泡がつきます。
とても気持ちよく、長湯もできる個人的好みのお湯です。飲泉もでき、飲むとまろやかな口当たり。
お風呂の入り口わきにも温泉が出てくる蛇口があり、温泉水を飲むことができます。
お食事
食事は2食ともお部屋でいただきます。
山の宿で豪華さはありませんが、山の植物の天ぷらや、群馬県ならではの、こんにゃくの刺身が出てきました。
こちらが朝食。
個人的感想など
山奥の一軒宿で、まさに「山に泊まる」風です。
同じような設備の宿が平地にあったらかなり安く泊まれそうですが、ここは山の中。何をするにも手間はかかるのでしょう。
自然の中でのんびり何もせずに過ごすのにうってつけのロケーションです。もちろん、登山の前後に泊まるのもいいと思います。
帰りも若旦那のマイクロバスに乗って、横川駅へと下っていきます。
下りなので行きほど難儀した感じはありませんでしたが、それでも道のりは長く感じられるのでした。
JR信越線「横川」駅から宿の送迎あり。公共交通機関のみでは宿に行けません。
公式サイト
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さて、今度はどこへ行こうかな。