年度が替わるタイミングは、静かな温泉旅に出かけられることが多かったりします。
ただ、これを書いている2020年の春は、外出を控えることが大切、と言われており。ステイ・ホーム。
そういう中、ここ「静かな温泉旅のブログ」では、過去に出かけてきた静かな温泉旅を振り返りながら、じっと夜明けを待っている状況です。
過去の、3月から4月にかけての温泉旅については書き残してきたのですが、1つ、まだ書いていなかった静かな温泉旅が残っていました。
どうして残っていたのかというと、恐らくシンプルな旅だったからだと思います。
今回はそれを書いてみた次第です。
旅の計画
自分の場合、いつ静かな温泉旅に出かけられるかは、旅の直前にならないと分かりません。
それもあって、電車や宿の予約は割と直前にぱぱっとする感じです。
このときも急にぽっかり予定が空いたので、ちょっと急いで宿と電車の手配をしたのでした。
「さて、今度はどこへ行こうかな。」と予約サイトを眺めて、長野県の青木村にある田沢温泉の宿を見つけました。
それまで田沢温泉へは3回ほど泊まったことがあります。ぬるめの温度で、ほんのり硫黄泉の香りがするお湯。温泉好きの間では有名な場所です。
田沢温泉、以前は大手予約サイトから予約できる宿がなく、過去に行ったときは、一番知られている「ますや旅館」に電話予約を入れて泊まったのでした。
今回は予約サイトで見つけた「富士屋」を予約。4年ぶりの田沢温泉です。
1日目(東京→上田→田沢温泉)
「長野新幹線」で
田沢温泉のある青木村には鉄道の駅がなく、北陸新幹線の上田駅からバスに乗って向かうのがメインルートになります。
このときも、東京駅から北陸新幹線「あさま」に乗ったのでした。
当時、北陸新幹線はまだ「長野新幹線」と呼ばれていて、長野駅から金沢駅までは開通していませんでした。
新幹線「あさま」は東京駅から1時間そこそこで、このブログではおなじみの上田駅に着きます。時間はちょうどお昼時。
食事してからバスに乗って、青木村へと向かうことにしていました。
いつも信州に来ると蕎麦ばっかり食べています。なので、たまには他の物を食べようと、駅を出てすぐのバス乗り場の近くをうろついてみました。
選んだのは「上田からあげセンター」。唐揚げ定食を注文しました。
青木村へ
満腹になってお店を出ます。バス乗り場はお店からすぐのところ。
上田駅から青木村へは1時間に1本バスが出ています。バスは上田駅を出て千曲川を渡り、道なりに青木村を目指すのでした。
バスの終点は、青木村の中心部にある「青木バスターミナル」。
ここから、今回目指す田沢温泉はもう少し離れているので、宿の送迎をお願いしていました。
到着時刻を事前にお伝えしていたので、お迎えの車は到着済み。高級そうな乗用車の、ふかふかした後部座席に座ります。
乗り心地のいい宿の車は、青木村の中心部を背に細い道を緩やかに登り、すぐ宿に到着しました。玄関前で降り、すぐにチェックイン。
ここ田沢温泉には、数件の宿と共同浴場があります。お店は特にありません。
そう、のんびり過ごすにはとてもいい場所、というわけです。まずは荷物を置いて、部屋でひと休みから。
それから、宿の広い露天風呂に入ったり、石畳の道を散歩したり。することはあまりないので、ゆっくり時間が過ぎていき。
1日の最後は、個室でゆっくりいただくお食事で。
2日目(田沢温泉→上田→東京)
朝風呂に入ってから朝食をいただき、部屋に戻って帰りの支度を整えます。
宿からバス停までゆっくり歩いても良かったのですが、また車で送ってくださるということで、宿の車に乗せていただきました。
今回は他のお客さんと一緒なので、乗った車はワゴン車でした。
3人乗っていたのですが、自分含め、みなさんひとり旅のようで。確かに、田沢温泉はひとり旅に向いていそうな場所だと思います。
宿の車はすぐに青木バスターミナルに着き、降りて少し待っていると上田行きのバスがやってきました。
今回の旅のまとめ
そんな風に、行って帰ってくるだけのシンプルな温泉旅でした。
この時泊まった「富士屋」ですが、設備的にもサービス的にも、子供と泊まるのに良さそうかなと思えたので、数年後に家族で再度泊まっています。
偶然ですが、時期も同じく3月の終わり。
何だか、1回目の宿泊が下見みたいではあります。下見だからシンプルな旅になったんだ、というわけではないのですが。
さて、今度はどこへ行こうかな。