静かな温泉旅のブログでは、主に温泉宿や温泉地のことを紹介していますが、一方で、温泉地に向かう電車やバスのことも紹介しています。
さて、以前、温泉宿が今(2020年の春)大変な状況になっていることを書きました。
温泉宿と同じように、電車やバスも利用者が激減しているというニュースが日々流れてきます。
ただ、どちらかと言えば電車のニュースよりバスのニュースが少ないようにも思います。
まあ、自分が気持ちを維持するためにニュースを見る量を控えているのもあると思いますが・・・。
今、自分がこれまで静かな温泉旅で利用してきたバスがどうなっているのか、調べてみることにしました。
バスといっても、最寄り駅と温泉地とを結ぶ「ローカル路線バス」と、大都市と温泉地、もしくは温泉地が近い地方都市とを結ぶ「高速バス」とがあります。
ローカル路線バスについては、詳しい状況がネットで調べるだけでは分からなかったこともあり、今回は高速バスについて書いてみました。
高速バスの今
今、多くの高速バスが、全ての便を運休にしていたり、本数を減らしたりしています。
温泉地に向かうような観光客向けの路線だけではなく、大都市と地方都市とを結ぶような路線も同様です。
ここでは、主に自分が静かな温泉旅で利用してきた高速バスを中心に、状況をまとめています。
(一部、利用したことのない高速バスも補足の意味で書いています)
利用したことのある高速バスを中心に調べたので、全ての高速バスが乗っているわけではありません。
エリア的にも、首都圏から北関東・甲信越地方などの温泉地や地方都市に向かう高速バスが中心です。
また、情報は、このページを書いている2020年6月時点のものです。
今後、運行が再開されたり、追加で運休になったりすることもあるかと思われます。
早々に運行再開されて、このページが過去のものになることを願っています!
山梨県・長野県方面
まず、山梨県・長野県方面の高速バスの状況からまとめてみました。
首都圏からですと、中央自動車道、長野自動車道、上信越自動車道を走って、山梨県・長野県に向かう高速バスが多数設定されています。
新宿~甲府線:減便
- 区間:バスタ新宿~甲府駅など
- 運行会社:京王バス・山梨交通・富士急バス
新宿と、山梨県の県庁所在地の甲府市とを結ぶ高速バス。
途中、石和温泉のある石和バス停に停車します(一部、経由しない便もあり)。また、一部の便が、甲府市内の湯村温泉(甲府湯村温泉)へと向かいます。
本数も多かったのですが、今は本数を減らして運行中。
ただし、徐々に本数は増えています。
- 従来:27往復
- 現在:24往復 ※2020年8月現在
新宿~諏訪・岡谷・茅野線:減便
- 区間:バスタ新宿~上諏訪駅など
- 運行会社:京王バス・山梨交通・富士急バス・アルピコ交通・ジェイアールバス関東
新宿から、茅野駅、上諏訪温泉のある上諏訪駅、下諏訪温泉のある下諏訪駅、岡谷駅等に向かう高速バスです。
多くの会社による共同運行で、通常時は本数も多いのですが、いったん全便運休となり、6月6日より一部の便が運転再開となりました。
そして7月10日より、全便が運行再開となりましたが、8月になり一部の便が再び運休になっています。
千曲線(都内~軽井沢・小諸・佐久・上田):運行中
- 区間:バスタ新宿・池袋駅~軽井沢駅・上田営業所など
- 運行会社:西武バス・千曲バス
東信地方(長野県東部)の、軽井沢・佐久・小諸・上田方面に向かう高速バス。
行き先は複数ありますが、上田市に向かう一部の便が「信州の鎌倉」こと、別所温泉まで向かいます。
4月より全便運休となっていましたが、6/19より一部の便が運行再開し、8月時点では全便が通常通り運行しています。
なお、同じくバスタ新宿から小諸に向かうジェイアールバス関東の高速バスも、全て運休になっていましたが、6月より一部の便が再開しています。
新宿・池袋~長野線:減便
- 区間:バスタ新宿・池袋駅~長野駅など
- 運行会社:京王バス・アルピコ交通・長電バス
都心と長野県の県庁所在地、長野市とを結ぶ高速バス。
上記の3社以外にもこの区間を運行するバス会社があり、競合の多いところだからでしょうか、キャンペーン等で比較的安く利用できるというメリットがあります。
4月からダイヤ改正になり、それまで別々だった新宿発の便と池袋発の便が統合になりましたが、その直後に、緊急事態宣言を受けて全便運休となってしまいました。
6月6日より一部の便が再開となり、7月10日より全便が運行再開となりました。
その後また運休となった便が増えています。
新宿~松本線:減便
- 区間:バスタ新宿~松本バスターミナル
- 運行会社:京王バス・アルピコ交通
新宿と、長野県の松本市とを結ぶ高速バスです。
終点の松本バスターミナルから路線バスに乗り換えて10分そこそこで、浅間温泉や美ケ原温泉へ向かうこともできます。
普段であれば本数が多くて利用しやすい路線なのですが、全ての便が運休となっていました。
6月6日より一部の便が再開となり、7月10日より全便が運行再開とりましたが、また運休となる便が増えています。
厳しい冬を越えれば
— アルピコ交通 高速バス【公式】 (@ALPICO_express) 2020年4月20日
暖かい春が待っているんだ。#おうちでながの #アルピコ交通#レア画像 pic.twitter.com/xUJq7JQRWe
群馬県・新潟県方面
次に、関越自動車道を走り、群馬県や新潟県に向かう高速バスについて調べてみました。
上州湯めぐり号(新宿~草津温泉):減便
- 区間:バスタ新宿~草津温泉バスターミナル
- 運行会社:ジェイアールバス関東
湯めぐり号、という名前の通り、都内から伊香保温泉を経由して草津温泉に向かう高速バスです。
温泉地に直行するバスの多くが全便運休となる中、こちらは減便されて、一部の便のみ走り続けている模様。
他にも、東京駅と伊香保温泉・草津温泉とを結ぶ「東京湯めぐり号」や、渋谷周辺と軽井沢・草津温泉とを結ぶバスがありますが、どちらも運休中となっています。
四万温泉号(東京~四万温泉):運行中
- 区間:東雲(しののめ)車庫~四万温泉
- 運行会社:関越交通
東京駅と四万温泉とを結ぶ向かう高速バス「四万温泉号」も運休です。
高速バスと宿のセットプランがお得だったので、何度か利用したことがありましたが、温泉街に向かうバスなので、車内は温泉に向かう観光客で賑やかでした。
運行会社のホームページによると、四万温泉行きは6/19から、東京方面行きは6/20から運行再開されています。
#コロナばっかりで気が滅入るからカッコいいバス載せようぜ
— 関越交通株式会社 (@kanetsu_kotsu) 2020年4月18日
早く走りたいよね🚌✈️#StayHome pic.twitter.com/OVboxJZjsg
長岡・新潟線(都内~新潟):減便
- 区間:バスタ新宿・池袋駅~新潟駅など
- 運行会社:西武バス・越後交通・新潟交通
東京と新潟とを結ぶ高速バス。
途中、湯沢、六日町、小出など、中越地方の町にこまめに停車しながら、バスは新潟市を目指します。
六日町温泉や湯之谷温泉郷など、中越地方の温泉地に行くときによく利用していました。
長距離を走るからか、乗り心地の良い3列シートになっていて(一部例外あり)、高速バスの中でも乗り心地は快適。
長らく運休中でしたが、6/19より一部の便が運行再開しています。
上越線(都内~直江津):減便→運休
- 区間:バスタ新宿・池袋駅東口~直江津駅
- 運行会社:西武バス・頚城自動車・越後交通
東京と、新潟県の上越市とを結ぶ高速バスです。
通常時は1日3往復で、そのうち1往復が夜行便。この夜行便を、妙高山へ登った時に利用したことがあります。
このバスが直接向かうわけではありませんが、赤倉温泉等、温泉地が多くある地域で、長距離移動ではあるものの、温泉旅でも利用したい路線ではあります。
この上越線も一時的に全便運休になり、6/19より一部再開となっていました。
8/17より、ふたたび全便運休となるようです。
栃木県・福島県方面
続いて、東北自動車道や常磐自動車道で首都圏から北に走り、温泉地を目指すバスの状況について、です。
那須・塩原号(新宿~那須温泉・塩原温泉):減便
- 区間:バスタ新宿~那須温泉・塩原温泉バスターミナルなど
- 運行会社:ジェイアールバス関東・関東自動車
栃木県の那須温泉や塩原温泉へ直行してくれる便利な高速バス「那須・塩原号」。
電車と違って途中の駅での乗り換えがないので便利なのですが、2020年4月より全便が運休に。
6/20より、那須温泉行きの1往復のみ再開されています。
他に、栃木県の温泉に向かう高速バスでは、東京駅から東武日光駅を経て鬼怒川温泉に向かう路線(東北急行バス)もあります。
こちらもいったん運休となり、7月に再開したものの、8/17より再び運休となる予定です。
いわき号(都内~いわき):減便
- 区間:バスタ新宿・東京駅八重洲南口~いわき駅等
- 運行会社:ジェイアールバス関東・東武バス・新常盤交通
東京都内と福島県浜通り地域の都市、いわき市とを結ぶ高速バスです。
通常であれば本数は多く設定されていますが、大幅な減便になっています。
なお、通常であれば小名浜行きの便があり、いわき湯本温泉へと立ち寄るのですが、現在は小名浜行きの便は全て運休となっています。
というわけで
首都圏と、北関東・甲信越等の温泉を結ぶ高速バスの状況について調べてみましたが、大半の路線が運休になったり、減便になったりしていました。
多くの人が自宅で過ごしている状況では仕方のないこと。この状況が長く続かないことを、自宅で願いつつ待つほかありません。
また、マイカー利用でない場合、バスがないと行けない温泉地は結構あります。
今回は高速バスについて、になりましたが、温泉地に向かうバスが走らなくなってしまうと、事実上行けなくなってしまう温泉地も出てきてしまう。
自分にできることは本当に限られていますが、今車庫で長く休んでいるバスが、またいつか温泉に向かう人々を乗せて走り出せますように・・・
それを願いつつ、今回はこの辺で。
さて、今度はどこへ行こうかな。