温泉好きのお湯

関東近郊を巡る、静かな温泉旅。今度はどこへ行こうかな。

9月某日静かな温泉旅 新潟県・燕温泉と関温泉へ('07)

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新潟県には「国民保養温泉地」がいくつかありますが、上越地方には「関温泉」「燕温泉」という2つの国民保養温泉地があります。

関温泉は鉄の成分で赤茶色のお湯、燕温泉は硫黄泉で青白く濁ったお湯なので、両方廻れば紅白の湯巡りになるわけです。

それに惹かれて、9月の連休の時期に行ってみました。かなり前の旅行の記録でして、9月の連休を「シルバーウィーク」なんて言わなかった時代です。

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旅の計画

というわけで、白い燕温泉と赤い関温泉、それぞれに1泊ずつする計画です。

  • 1泊目を燕温泉にしました。
  • 2日目は燕温泉から関温泉に移動します。両方の温泉の間はそう距離もないのですが、どういう風に過ごすかは決めていませんでした。

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1日目:長野→関山→燕温泉

燕温泉へ

長野から電車に乗って、温泉の最寄り駅である関山駅へ。

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現在は「しなの鉄道」と「えちごトキめき鉄道」の2社に分かれていますが、当時はJRが電車を走らせていて、長野から関山まで乗り換えなしで行くことができました。

現在は、途中の妙高高原駅で電車を乗り換える必要があります。

関山駅は小さいながらも雰囲気のある駅舎でした。駅前にはあまりお店はなさそうでしたが、少し歩いた先に酒屋さんがあったので、ちょっとお酒を買ってみました。

関山駅から燕温泉までは路線バスが走っています。

当時は地元のバス会社「頚南バス」がバスを走らせていました。今は地元の自治体、妙高市が同じ区間のバスを運行しています。

バスはマイクロバスより少し大きいくらいの大きさで、運転手さんはラジオをかけていました。集落をこまめに寄りながら、坂を登りながら、バスは温泉を目指します。

登山口の温泉

2日目に泊まる関温泉を抜けたあたりから山道になり、ヘアピンカーブやトンネルが続き、その先に燕温泉がありました。

この日の宿「花文」は、バス停の目の前にありました。

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この時知らなかったのですが、燕温泉は、日本百名山「妙高山」の登山口でして、温泉街を抜けた先に、登山道への入り口を見つけました。

この時はまだ登山の経験がなく、もちろん装備も持っていませんでした。それでも少し歩いていて、滝を見てから宿に引き返しました。

続いていく登山道が、何だか長くて危険な道のりのように思えたのを覚えています。

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硫黄泉のにごり湯と、夕食を満喫して、おやすみなさい。

2日目:燕温泉→赤倉→関温泉

いつか登山してみたい

朝風呂を楽しみ、高原のきれいな朝日にちょっと感動してから、2日目をどうするかを考えます。関温泉の宿を予約していたのですが、それ以外はノープランでした。

10時にチェックアウトしたとして、1時間くらい山道を下れば関温泉に着けるだろうと思っていたので、のんびり歩こうかと考えていたのですが、宿のご主人から、周辺を巡回するバスがあって関温泉も通ると聞き、そのバスに乗ってみることにしました。

バスの時刻まで少し時間があったので、また少し登山道を歩いてみて、途中で引き返しました。

多くの登山者とすれ違い、皆さん挨拶をしてくださるので、少しうれしくなるとともに、将来妙高山に登ってみたいと思うようになりました。

これが自分が、登山を始めてみたいと思ったきっかけです。ちなみに、2012年に妙高山への登頂は果たしています。ちょっとした達成感がありました。

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ノープランに巡る

やがて乗った巡回バスはスキー場の中を通り抜けて、新赤倉温泉を通ります。

バスに乗ることしか決めておらず、相変わらずのノープランだったので、途中のバス停で降り、日帰り温泉施設でお風呂へ。

有料のコインロッカーに荷物を入れてから、財布も入れてしまったことに気づき、開けなおして2回分ロッカー代を支払ったのをまだ覚えています。ケチですみません。

温泉自体は塩素消毒がされていました。今はどうだか分かりませんが。。

巡回バスの本数はさほど多くなく、さて今度はどこへ行こうかな、となったので、暑い中でしたが新赤倉まで歩きました。

歩いた先に見つけたレストランで「妙高高原ビール」ののぼりを発見し、地ビールとともに昼食をいただきます。

少しほろ酔いになってから次の巡回バスに乗り、うとうとしていたら関温泉についていました。

この日の宿「山荘神奈」はスキー合宿で利用する人が多そうな宿で、都内の大学のスキー部の色紙が飾られていたりしました。宿の向かい側にはスキー場がありました。

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それにしても静かです。有名な観光地であれば人も多く出ていてにぎわっていると思うのですが、少なくともこの時の関温泉は静かだったのでした。

連休中だったのですけどね。宿泊客は自分以外に、ご年配の夫婦1組だけでした。

温泉は熱かったのですが、鉄の錆の臭いが良かったです。関温泉は、どこの宿でも源泉かけ流しの温泉に入れるそうですね。  

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3日目:関温泉→関山→長野

次の日もいい天気でした。結構遠くまで来ているので、最終日は帰るだけです。バスで駅に出ようと思っていたら、宿の方が車で送ってくださいました。

当時の関山駅は駅員さんがいて、みどりの窓口もありました。都内までのきっぷと、新幹線の特急券を買っている人がいました。

今は会社も変わったので、どうなったかは分かりません。

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今回の旅のまとめ

妙高方面への初遠征でした。長野の先にあり、首都圏からは距離を感じますが、いいところで、もっと近ければいいのにと思ってしまいます。

この旅以降、このエリアには何度か足を運ぶようになりました。

現在は北陸新幹線の上越妙高駅ができて訪れる人も増えたのかも知れませんが、自分のイメージは、静けさのイメージ。要は自分の好みの場所です。

こうして書いていると、また行きたくなってくるのでした。

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さて今度は、いつ行こうかな。

 

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