今回ご紹介する宿は温泉宿ではなく、以前の旅行記で少し紹介した、自分の友人夫婦が長野県は木島平村にオープンした宿です。
2018年の夏に行ったときはまだ開業の準備中。宿の設備はほとんど完成していませんでした。2018年の秋の終わりに開業したので、このたび泊まってきた次第です。
出るのが遅くなってしまい、東京駅発の北陸新幹線に乗れたのが夕方のこと。宿の最寄り駅、飯山駅に着いたのは夜も遅くの20時になっていました。
木島平村へはシャトルバスもありますが、今回は友人(イコール、宿のご主人ですね。)のお迎えの車に乗って、かなり遅めの到着となりました。
建物
窓月まつしまやには、食事の場所やフリースペースがある母屋と、宿泊客が泊まる蔵が2つあります。そう、1日2組限定の宿、というわけですね。
敷地に入っていくと、母屋の手前にふたつの蔵があります。この蔵がお客さんの泊まる場所です。母屋は正面にあります。まずは母屋に上がってチェックインから。
玄関から靴を脱いで上がり、ソファに座ってウェルカムドリンクをいただきました。地元信州産のワインも用意されています。
ここ窓月まつしまやは、かつて酒蔵だった建物を改装してオープンした宿です。母屋のあちこちには、その面影が残されています。
今回は素泊まりだったので食事はつけていませんでしたが、フリースペースのお隣にテーブル席のお部屋があって、そこで食事をいただくようになっていました。
とても広い母屋でして、天井も高くて広々。
翌朝、雪の降る中撮ってみた母屋の外観です。屋根が高いのがお分かりいただけるでしょうか。
さて、話を夜に戻します。夜はバータイムをやっており、母屋のフリースペースでお酒を含むドリンクをいただくことができるようになっています。
お部屋
さて、お部屋は蔵がふたつ。「雪の蔵」と「月の蔵」があります。
今回泊まったのは「雪の蔵」でした。リフォームしてまだ日数が経っていない建物で、木の香りが気持ち良く。
上がって手前側がベッドルームです。浴衣か作務衣を選べるようになっていました。何となく浴衣を選んでみました。寒い季節なので、素朴な感じの半纏もあります。
ベッドの寝心地がとても良く、遅いチェックインを後悔したのでした・・・
玄関わきにはちいさな冷蔵庫があり、こちらにもウェルカムドリンクが入っています。
その横に、ちょっとしたスペースがありました。ウェルカムドリンクを片手にほっと一息、というのも良さそうです。
奥の廊下を抜けるとトイレと洗面所、バスルームがあります。バスルームのお風呂は宿泊している間はずっと入れるようになっています。
(一瞬「24時間入れるようになっています」と書こうとしました・・・)
広々としたお風呂。ちょうど冬の季節だったので、朝風呂をしたとき、窓から見えるのは雪景色でした。
ちなみにこの雪の蔵、お部屋は畳敷きなのですが、何とお風呂場にも畳が敷かれていました。
お湯は温泉ではありませんが、お水の良いところなのでしょう、お風呂のお湯が柔らかかったように思います。
なお、お部屋にテレビはありません。何もしない贅沢を、ということで。
窓月まつしまやには、テレビがありません。でも、神々しく峰を照らす明るい月や満天の星空を観ることができます。
窓月まつしまやには、ミュージックプレイヤーがありません。でも、稲穂を揺らす風の音や、競い合って鳴く鳥や虫の声を聴くことができます。
窓月まつしまやには、フリーWiFiがありません。でも、作り手の想いがこもった地元のお酒や野菜、お客様同士の会話を楽しむことができます。
何もしない贅沢が、ここにあります。
翌日、反対側の「月の蔵」も見せてもらいました。玄関から入って左側が「雪の蔵」、右側が「月の蔵」になっています。
こちらは雪の蔵より少し広め。ちょうどメゾネットタイプのようになっていて、階段を上がるとベッドがあります。お風呂はホテルのような広々としたバスルームでした。
個人的感想
今回は、残念ながらアクシデントで遅めのチェックインになってしまい、長時間の滞在ができずでした。ここは長く滞在したくなるところです。
次は明るい時間帯からチェックインして、ゆったり過ごしたいな、と。
まあ、新幹線の駅から車で10分程度と比較的アクセスも良い場所なので、今回のように「夕方から新幹線に乗って夜にチェックイン」もありと言えばありです。
そして、自分のような「ひとり泊」も歓迎してくれるとのこと。ひとり旅には嬉しい限りですね。
静かな村の中で、ひとりゆったり過ごせたなら、幸せだろうなと思います。
そういう意味では、まさに大人の宿かな、と。
もしご興味を持っていただけたなら、宿のホームページをぜひご覧ください。
アクセス
北陸新幹線・JR飯山線「飯山」駅からバス「木島平村シャトル便」に乗り「中島」バス停下車、徒歩4分。
飯山駅からは宿の送迎も可能とのことです。送迎を希望される方は、宿に事前にお問い合わせください。
さて、今度はどこへ行こうかな。