長野県へ温泉旅をしてきました。
それまで自宅の近所に住んでいた友人が、このたび長野県へ移住したので、移住先のお家に遊びに行きがてら、の温泉旅だったのです。
ゴールデンウイーク以来の、久々のお出かけでした。ということでモチベーションも、普段より高めの温泉旅、です。
旅の計画
今回は友人の移住先がゴールのひとつです。宿泊は近隣の温泉宿にしようという計画でした。
- 2泊3日の長旅なので、交通費は抑えたく、高速バスを利用します。
- 湯田中渋温泉郷の違う宿にそれぞれ1泊ずつ泊まって、間の2日目に友人宅へ。
- せっかくだから湯田中渋温泉郷の温泉街もゆっくり歩ければいいかな、と。
- 長野駅の駅ビルをじっくり見てみたい。
- 最終日は時間がありそうなので、戸隠神社にお参りしたい。(→旅行中に追加)
自分の温泉旅には珍しく、あれこれと、てんこ盛り。
1日目(新宿→長野→安代温泉)
長野へ
長野までの往復は高速バスにしたので、今回のスタート地点は新宿のバスターミナル「バスタ新宿」になります。
朝食がまだだったので、バスタ新宿の中にある狭いコンビニでおにぎりを調達します。混雑していましたが、何とか購入して、長野行きの京王バスに乗り込みます。
このバスは2列の席と1列の席があり、今回は1列の席を予約していました。
1列なのでお隣さんが来ません。通路とはカーテンで仕切られていて、コンセントもあって、椅子もゆったりで快適です。
眠かったのもあって、バスが高速道路に入るあたりで眠りに落ちます。目が覚めると、休憩地点の横川サービスエリアの近くまで来ていました。
横川サービスエリアでの休憩後、バスは信州に向かって坂を登っていくのですが、また眠くなり。次に目が覚めた時には、車窓には善光寺平が広がっていました。
平日だったので渋滞による遅れもなく、ほぼ時間通りに長野駅に到着です。
湯田中へ
寝てばかりだったからか、あまりお腹もすいていないので、早々に温泉を目指すことにします。駅ビルでおやきを購入し、階段を下りて地下の長野電鉄の長野駅へ。
今度の列車は、特急「ゆけむり」。もともと東京で小田急のロマンスカーとして走っていた電車で、電車の両端は眺めのいい席になっています。
その、眺めのいい特等席はすでに鉄道が好きそうな方々(まあ、自分もですが。)が座っていました。その少し後ろの席に座ります。
発車時刻が近づくと、運転手さんが乗ってきて、天井からはしごを取り出して、2階の運転席へと登っていきました。そんなこんなで出発です。
で、おやきをつまみながら車窓を眺めます。
車窓といっても最初は地下の線路です。やがて地上に出て、家々が少なくなり、リンゴ畑が目立つようになった辺りで電車はスピードを落とし、終点の湯田中駅へ。
まだまだ時間はたっぷりあるので、地元の造り酒屋「玉村本店」に行ってみようと決めました。歩いても行けそうな距離でしたが、とても暑い日で。
観光案内所で聞いてみると、そろそろ玉村本店の近くを通るバスが出るとのこと。それならと、バスに少しだけ乗ってみました。
「沓野」(くつの)というバス停で降り、少し歩いて玉村本店に到着しました。
玉村本店。地酒だけではなく、地ビール「志賀高原ビール」を作っているところです。お酒を少し試飲してから、生ビールを1杯。
お酒を飲むと、少し気分が良くなります。坂を下っていき、川を渡って渋温泉の温泉街へ。外は暑くてたまらんです。
それでもまだまだ時間はあり。今日泊まる宿の前を素通りして、そのまま湯田中温泉まで戻ってきました。
数年前に泊まり、今は廃業して新しい宿に生まれ変わった「あさひ翠泉荘」を見てみます。宿がやっているカフェで一服。アイスカフェラテをゴクリ、です。
そうしてから、今宵の宿「山崎屋旅館」へとチェックインしたのでした。
2日目(安代温泉→信州中野→木島平村→湯田中温泉)
信州中野へ
やってきたバスに乗ると、冷房がついていなくて蒸し風呂のようでしたが、運転手さんが乗ってきてクーラーを入れ、少し涼しくなって出発です。
木島平村へ
この路線バスは「中野木島線」。もともとは長野電鉄の電車が走っていたところを、10数年前に電車が廃止になって、今はバスが走っている、というわけです。
遠くに北陸新幹線の線路が見え、車窓がまたリンゴ畑と田んぼになります。道が狭くて、反対側から来る車とのすれ違いもなかなか大変そう。
このバスの終点は、北陸新幹線の飯山駅ですが、その手前の「木島」でバスを降りました。ここ木島は、かつて走っていた長野電鉄の木島線の終着駅でした。
駅がそのまま残されています。
ここで、友人と待ち合わせ。すぐ近くの「富倉そば」でお昼です。出発前にとらべるじゃーなさんに教えてもらった、幻の蕎麦。
https://twitter.com/jarna_jp/status/1016613979651596288
店のおじちゃんにカウンターに座るように言われ、早速注文。メニューはシンプルに、ざるそばと、大盛りのざるそば。緑がかった色の、歯ごたえのあるそばでした。
食後に友人の車で、木島平村へと向かいます。村、と言いつつ家は結構多いのですが、引き続き、のどかな夏の景色が広がり。
引っ越して間もないという友人宅は、かつては酒蔵だったという古民家。これからリフォームしていき、母屋以外の蔵を客室にした宿にするそう。
11月オープン予定とのことです。sougetsu-matsushimaya.com
家の中は広い天井と、歴史を感じる調度品の数々です。
荷物を置いてから、汗を流しに村内の温泉「馬曲温泉」(まぐせおんせん)へと連れて行ってもらいました。村の外れ、山の中にある日帰り温泉でした。露天風呂が雄大。
暑い日だったので、温泉の温度と気温とが大差なく、汗を流してからソフトクリームで涼んで、また家に戻ります。
ほんの少しだけ引っ越し荷物の荷ほどきを手伝って(ほんの少ししかしてません)、朝採れきゅうりに信州味噌をつけて、ポリポリっといただきます。
そうこうして、夕方においとましました。この日は湯田中温泉で宿泊です。車で送ってもらいました。
www.onsen-oh-yu.com
3日目(湯田中温泉→長野→戸隠神社→長野→新宿)
長野駅へ
宿をチェックアウトして、歩いて湯田中駅へ。前の日と全く同じ時間です。
というわけで前の日のリプレーを見ているように、特急スノーモンキーを見送ってから、マッコウクジラに乗って信州中野駅へ。
マッコウクジラを降りて、次の長野行きの電車に乗り換えます。この電車も相当古そう。見ると、昭和時代の電車です。
調べてみたら、今も東京の東急線で走っている車両でした。そんな電車は古いながらも、結構なスピードを出していきます。
最初、車内は空いていたのですが、途中の小布施でどっとランナー風のお客さんが乗ってきました。マラソン大会があったようです。
ちょっと混雑した電車はやがて地下に入り、お昼前に長野駅に着きました。
帰りのバスは夕方なので、ここからバスに乗って戸隠神社を目指してみようと思います。バス乗り場で調べてみると、次のバスは小一時間後。
事前に下調べを一切していなかったのですが、戸隠は結構遠く、戸隠神社も宝光社、中社、奥社とあって結構広い。数時間でさくっといけるものでもないようです。
行って帰ってきたらもう夕方、という感じなので、最低限の観光しかできなさそうな予感。でもとりあえず目指します。
あまり時間がないのですが、せめて戸隠そばと中社へのお参りくらいはしておきたいところ。
戸隠へ
やってきた戸隠キャンプ場行きのバスは、善光寺のあたりで少々渋滞している道をゆっくり抜けていきます。
3連休だったので、善光寺の駐車場を目指すマイカーが多いのと、この辺は道が少々狭いのです。
戸隠での時間が少なくなったら嫌だなあ、とやきもきした気分になっていたら、バスは渋滞を抜けて、一気に自然の中へと入っていきました。
ぐるっと坂を登り、トンネルを抜けると飯綱高原。森の中を抜けて、戸隠へ。
降りてみると、車の多いこと!
お昼を少し過ぎていましたが、まずは戸隠そばをいただこうと思います。が、どこのお店も終了しています。麺がなくなった、ということでしょうか。
4件目に見つけたお店はまだ営業していて、しかも空いていたので入ってみました。
並のざるそばと大盛のみのシンプルなメニューです。
注文してからそばを打つ、ということで、時間はかかったものの、出きたてのそばをいただくことができました。
お腹が満たされて、戸隠神社の中社をお参り。
次のバスを待ちますが、道路が混んでいるのと車が多いのとで、少々遅れているようです。さらには、バス停には長蛇の列・・・。
やってきた長野駅行きのバスも、すでにお客さんでいっぱいでした。これに乗って1時間はきついなあと思っていたら、臨時のバスが後から来るとのこと。
数分後にやってきたバスに乗り、座って長野駅へと戻っていくことができました。
新宿へ
長野駅からは新宿への高速バスに乗るのですが、このままだと、長野駅について少ししたら高速バスの時間なので、お土産を買う時間はなさそう。
ダメもとで高速バスの予約サイトを見てみたら、1時間後のバスが臨時でもう1台走ることが分かったので、予約しなおしました。
こういう時に、スマホでのネット予約は便利ですね。サイトのリンクを載せておこう。
おかげさまで長野駅に戻ってきても時間があって、お酒を買って、立ち飲みまでして、お土産を買ってから、バスに乗ることができました。
バスは2号車で、空いていました。連休中で高速道路も少々混んでいて、1時間ほどの遅れでバスタ新宿へと戻ってきます。
もう深夜になっていました。最後はちょっと疲れました。
何だかすごい長文のページになってしまいました。読んでくださったあなたにも、お疲れさまでした。
今回の旅のまとめ
- 湯田中渋温泉郷は、週末や連休は観光客でにぎわいますが、平日は静かでゆっくり過ごすことができました。
- 木島平村へのアクセスは、JR北陸新幹線「飯山」駅からバス、というのがメインのルートですが、今回のように、長野電鉄「信州中野」駅から長電バスを乗り継いで、というのも可能です。
- 戸隠は遠かった! 実は戸隠は3度目なのですが、いつもつまみ食いのような観光で終わってしまっているので、次回は神社をメインに時間をかけて、回ってみたいところです。
さて、今度はどこへ行こうかな。