群馬県は老神温泉(おいがみおんせん)。
初めて老神温泉へ行ったのは2015年の秋のこと。ちょっと寂しい温泉街と、良いお湯のある温泉。自分好みで気に入ったので、また行ってみたいと思っており。
そうして初の老神温泉から4か月後、早くも再訪することになった次第。
今回はその温泉旅のことを振り返ってみます。
旅の計画
急ぐ旅でもないので、今回は普通列車で向かいます。
途中の高崎までは普通列車のグリーン車に乗ってゆったり向かい、高崎からはJR上越線に乗り換えて、沼田駅で老神温泉「方面」の路線バスに乗り換え。
「方面」と書いた理由は、冬の間は路線バスは老神温泉の温泉街を経由しないので、温泉街から少し離れたバス停で降りて、歩いて温泉街に向かう必要があるからです。
1日目(東京→高崎→沼田→老神温泉)
バスと徒歩で老神温泉へ
朝の高崎線のグリーン車はあまり混んでおらず、駅で買ったお弁当を広げます。崎陽軒の春限定のお弁当。2月ですが、もう少ししたら春が来るのか・・・。
電車は高崎駅が終点です。高崎ではパスタのお店「はらっぱ」で早めの昼食をいただきました。我ながらワンパターンではあります。
その後、上越線に乗り換えて沼田駅まで。真田の里、ということで、沼田は真田幸村の兄、真田信之が治めていた町です。
沼田からは尾瀬方面に行く関越交通バスに乗り、途中の「大原老神入口」というバス停でバスを降ります。ここから歩いて温泉街を目指す、と。
バス停から老神温泉の温泉街までは2キロほど、道はずっと下り坂。ところどころ「老神温泉郷」という大きな看板があるので、迷わずに行けます。
道は濡れていましたが、幸い凍結はしておらず、歩くのに苦労はしませんでした。ずんずん坂を下っていくと、温泉街が見えてきます。
老神温泉のひな祭り
老神温泉ではひな祭りをやっていました。毎年やっているようです。
温泉街の入り口近くにある「観光会館」の建物が、ひな祭りのメイン会場になっているようです。ぐんまちゃんに案内され(?)、中へ。
ステージにたくさんのお雛様がいました。圧巻です。これだけ集めるのは大変だったことでしょうね。そしてちょっと威圧感が。
ひな祭り会場を後にして、さらに坂を下って今日の宿にチェックインです。
案内されたお部屋は「妙義」。群馬県の山、妙義山から取った名前ですね。
荷物を置いてお風呂で少し暖まってから、宿のサンダルを借りて散歩に出かけました。
まずは橋を渡って川の反対側に出ます。
橋から少し乗り出して片品川を眺めてみると、鏡のよう。
橋を渡り終えて、温泉街唯一の飲食店「ぎょうざの満洲 東明館」へ。ここで早めの夕食を軽くいただきました。貴重な存在のお店です。
温泉街の裏側散歩
その後はまっすぐ宿に戻らず、川沿いの細い道を歩いてみました。ちょうど川の反対側が温泉街で、古びた温泉旅館の背中が並びます。
雪が残っていて道がぬかるんでいたり、狭い道で向こうから走ってくる車とすれ違ったり、歩きにくいところもありました。サンダル履きだったのを少し後悔。
やがてまた、川を渡る橋があったので渡ります。橋の向こうは温泉街です。
橋を渡った先の通りにはスナックやパブが並んでいます。夜になったら開くのか、そもそも営業していないのか分からず、ひっそりしています。
人の気配はないのですが「キャッツ愛」を通り過ぎたところで猫に会いました。こちらに気づいた猫は自分の方へ寄ってきます。歩いていくとついてきました。
いつまでついてくるのやら、と思っていたら、和菓子屋さんのあたりで猫は立ち去っていきました。気まぐれなのか、ここから先は普段の行動範囲外なのか。
そうして宿に戻ってきます。今回の宿には売店が併設されています。もともとは売店の営業を始めたのが先で、その後宿を始めたようです。
この売店も、温泉街で唯一の貴重な存在。店の中にもお雛様が飾ってあって眺めていると、宿の奥さんから、記念写真撮りますよ、と言われます。
写真を撮られるのは好きじゃないので一度はお断りしたのですが、いいからいいから、と、お雛様をバックに撮られ。。
写真を撮ってもらってからまた宿のお風呂へと入り、早めに寝ることにします。
夜中にもチェックインしてくるお客さんが結構いました。宿の方に案内されたお客さんがお部屋の前の廊下を通る音が聞こえてきます。
老神温泉の少し奥には、スキー場の多い片品村があります。夜中にチェックインしてきたのは、スキーのお客さんなのかもしれません。
2日目(老神温泉→沼田→高崎→東京)
朝は食堂にて舞茸ご飯をいただきました。宿の奥さんによると、前の日の晩、NHK「ブラタモリ」で、地元沼田市が取り上げられていたそうです。(見逃した!)
帰りも路線バスなので、宿のご主人が運転する車でバス停まで送っていただきました。出発まで、宿のソファで少しゆっくり。
車の中でお話を聞いたのですが、老神温泉は寒い時期はスキー客、それ以外は登山客が多いそうです。
確かに皇海山や武尊山、尾瀬の山々など、近くには山が多いところです。
さて、行きの時にバスを降りた「大原老神入口」バス停ではなく「下街道」というバス停まで送っていただきました。
少々早くバス停に着いたようで、寒い中バスを待つことにします。こういう時に限って天気は微妙で、バスも数分ばかり遅れてくるものです。待ち時間が長く感じる・・・
そうしてやって来たバスの中は温かい。いつもこのシチュエーションでほっとします。
バスはトンネルを抜けて沼田の市街地に戻ってきて、急な坂を下って沼田駅へと到着しました。駅には、確かにタモリさんのポスターが貼ってありました。
今回の旅のまとめ
冬の老神温泉に路線バスで向かう場合は、温泉街を通らないのでご注意を。バスで向かう場合はバス停から歩くか、送迎いただけるかどうかを宿に相談してみましょう。
2月から3月にかけて、老神温泉ではひな祭りが開催されています。
さて、今度はどこへ行こうかな。