自分と妻と幼児の3人構成だった我が家に、今年から乳児が加入しました。
これからは、もし家族で旅行に行くとしたら4人でお出かけ、となるわけです。
上の幼児も乳児だった頃からあちこち旅行に行ってきましたが、子供2人を連れて旅行に行くというのはまた違ったものになりました。
ということで、それまでの「妻と幼児と自分の3人旅」のことをベースに、今回乳児が加わった4人旅で分かったことをまとめてみました。
そう、自分だってひとり旅ばかりしているわけでは、ないのです。
(そう、たまにはライフハックライフハックした感じのことも、書くのです。)
でんしゃのたび
我が家は車を持っていないので、家族旅行の移動手段は主に電車とレンタカー。
新幹線の駅、もしくは県庁所在地レベルの大きな町までは新幹線や特急列車で向かい、そこからはレンタカーを借りるようにしています。
指定席vs自由席
新幹線や特急列車に乗るとき、以前は指定席を利用していましたが、最近は自由席に乗るようになりました。指定席と自由席、それぞれメリット・デメリットがあるわけで。
まず、指定席のメリット・デメリットは、こんなところ。
- 必ず座れる。
- 割引きっぷ等で自由席より安くなることがある。
- ただ、子供料金を払わない場合は大人の座席のみ確保されるので、窮屈。
- もし乗り遅れたりしたら変更手続きが必要なことも。
一方、自由席のメリットとデメリットは、
- 未就学児は無料で席を利用できる。
- 通常料金であれば、指定席より安い。
- 直前に自由席特急券を買えばよい。予約や変更手続きはほぼ不要。
- ただ、途中の駅から乗ると座れない可能性もある。
といったところです。
以前は、コスト重視で指定席を取っていました。安くなるきっぷを選べば、自由席より安く指定席に乗れるのです。
ですが、子連れってどうしても、急なトイレとか、準備に時間がかかるとか、そういう「読めない」ことが起こってしまいます。
というわけで、指定席を取った列車の時刻を気にしながらバタバタするよりは自由席の方が良かろう、となりました。
首都圏在住だと、新幹線の始発駅の東京駅、もしくは他の特急列車の始発駅に出るのは比較的楽です。なので、始発列車を待てば座れます。
また、未就学児は自由席なら無料(指定席なら子供料金の運賃と特急券が必要)なので、大人のきっぷを用意するだけで、子供も席に座らせることができ、広くて楽です。
新幹線なんて特にそうで、3人掛けの席が小さい子連れには楽ですね。
2列の席に夫婦で座り、子供は大人の膝の上、というのは結構窮屈です。
もちろん、車内が混雑しているときは、子供をお膝の上にして、他の方に席を譲るようにしています。
電車のトイレ
電車での移動中のトイレ。幼児は車内のトイレに連れて行けばいいのですが、乳児はオムツ交換をしないといけません。
最近の特急列車は、たいていはオムツ交換台がついたトイレがあるので便利です。
とは言っても、電車の中の限られたスペースなので、窮屈であることには変わりません。慣れればひょひょいっとできるようになりますが、結構大変ではあります。
あとは、授乳等で利用できる「多目的室」がある列車もあります。新幹線にはたいてい用意されていますね。
多目的室は普段は施錠されているらしく、使いたいときは車掌さんにお願いして開けてもらうそうです。さいわい、多目的室のお世話になったことはありませんが。
旅行に行く前に、JRなどのホームページで、おむつ交換台付きのトイレや多目的室が何号車のどの辺にあるかを確認しておいて、そこに近い席に座るとより安心ですね。
多目的室を利用された方の記事を、勝手ながらリンクさせていただきました。
座席の広さ
男の子だったら、電車の旅って悶絶するくらい楽しいのでしょうけど、我が家はそうではないので、電車そのものにはマニアックにはなりません。
車内でちょっとしたおもちゃを使って遊ばせたりするのですが、小さいものはなくなりやすいし、丸いものは転がってどこへやら、ということもあり、難しいです。
座席は子供が遊ぶようにできていないのです。(当たり前か。)
座席の広さは電車によって様々。できれば座席の広い電車に乗りたいですね。
静かな温泉旅のブログで紹介している列車の中では「日光・きぬがわ号」が、座席がゆったりしています。全席指定席ではあるのですが。
新幹線であれば、北陸新幹線のE7系(W7系)は広いですね。やがては上越新幹線でも走るようになるそうです。
逆に、東海道新幹線のN700系はビジネスマンをたくさん運ぶのがメインの使命だからなのでしょうか、座席は狭め。
まあ、そこまで遠くなければ、乗客の少ないこだま号に乗ることにして、自由席の3列シートに座れば良いのですが。
また、乗ったことはないのですが、伊豆方面に行く特急「スーパービュー踊り子」号は、子供が遊べるスペースがあるようですね。
なお、普通の踊り子号の電車は、昭和時代から走る185系という車両で、座席は狭いです。引退が近いらしいので、そういう意味では希少価値がありますね。
車内販売がやってきた
車内販売は、子供的には楽しいだろうなと思います。
大人的には、車内販売で売られているものって割高なことも多くて痛い出費ではありますが、まあ時々は、注意をそらすために買ってあげています。
特に車内販売のカチカチに凍ったアイスクリームがおすすめだったのですが、最近は車内販売をやっていない列車が増えてきているようで残念。
以前にも書いたので繰り返しで恐縮ですが、凍った固いアイスをあげておけば、子供は固いアイスを食べるのに無言で集中してくれるのです。うん、いい子だ。
車内販売が乗っていない列車でも、座席に車内販売メニューが置いてあることも多いです。
メニューを見てから、この列車に車内販売がないと分かって親子ともどもガッカリ、なんてこともあり得るので、この辺が改善されるとベターかな、と思いますね。
レンタカーのたび
さて、そんな風にして何とか駅に着きました。ここからはレンタカーの出番。
車を持っていないので、普段は車を運転しません。子供が乗った車を運転するというのは結構緊張するものです。
チャイルドシート
子供はチャイルドシート(子供の大きさによっては「ベビーシート」「ジュニアシート」)に乗せます。
レンタカー屋さんへは子連れで行きます。チャイルドシートの使い方や、サイズ的に問題ないかどうかを確認することが重要で。
以前、自分だけがレンタカー屋さんで手続きをして、家族を拾って、ということをやったことがあります。
その場合、乗った後で、チャイルドシートの使い方が分からなかったり、サイズがしっくりこなかったりと、苦労したことがあります。
その時はレンタカー屋さんへ引き返して、シートを交換してもらったりしました。だったら最初から子連れで行った方が良いですね。
免責保証
レンタカーの免責保証にはいろいろあります。お金を払えばより一層、もしもの時のサポートが手厚くなります。
幸運なことに「もしもの時」に出くわしたことはないのですが、ちょっともったいないとは思いつつも、一番高い保険をかけています。
自分が普段車に乗らないので運転そのものに不慣れなのと、見知らぬ旅先でのリスクは小さくしておきたいのです。
また、ノンオペレーションチャージ(乗った車が事故等で使用できなくなった場合、レンタカー屋さんに支払う休業補償料)がかからない保険もかけています。
以前、子供が車酔いで少々車を汚してしまったことがあり、汚れの程度によっては、この「ノンオペレーションチャージ」がかかると言われたことがありまして。。
ルートを選ぶ
そう、子供は車酔いしやすいのです。特に、山道などのカーブが続く道は要注意です。
車酔い対策はいろいろあるのでしょうが、まずは休憩を頻繁にしましょう。サービスエリア、道の駅、コンビニ等々。
子供が2人だと、車に乗せて降ろして、に結構時間がかかるので、休憩時間も含め、時間には余裕を持って行きたいですね。
また、近距離でも高速道路を利用するようにしています。お金はかかってしまいますが、早く着くのと、道が走りやすいのです。
高速道路をすいすい走っていると、乗り心地がいいのか、子供もよく寝てくれます。
ということで、車は持っていませんが、ETCカードは持っています。
カーナビいろいろ
知らないところを運転するので、カーナビは重宝します。
大手のレンタカーはほぼカーナビは標準装備です。ただ、カーナビの情報が最新であるとは限りません。
最近開通した道路や、最近できたスマートIC(高速道路のサービスエリアに設置された出入口)を知らないカーナビさんも結構いるんですね。
そんなナビを頼りに、ナビさんが知らない新しい道路に入ると、ナビがキレる・・・
スマートICを知らないナビさんを頼りに進むと、スマートIC経由の最短ルートを案内してくれません。なので、事前にGoogleマップ等で下調べをしておくのが良さそう。
おんせんについたら
はあ、やっと温泉宿に到着です。
子連れで温泉宿に泊まると、宿の皆さんは子供にも優しく接してくれます。やっぱり多少は子連れ移動で疲れているので、優しくしてもらえると嬉しいですね。
チェックインをして、お部屋へと案内されます。子連れだと角部屋を用意してもらえることがあります。それもまた、ありがたい。
子供は声のボリュームを調整できないですし、乳児は泣きます。お隣さんに迷惑がかかってしまうのではと心配になるので。
お部屋のトイレ
普段自分が泊まるような安い宿だと、お部屋にトイレがないことも結構あります。トイレのないお部屋は安いのです。
オムツが取れていない子供ならまあいいのですが、自分でトイレに行ける子供がいるなら、お部屋にトイレがあったほうが安心。
共用のトイレだと、部屋からトイレまでの距離が心配なのです。
そして宿のお食事
はしゃぐ子供がいるので、食事場所は個室だったりお部屋だったりするとありがたいです。(あ、ひとり泊の時も同じこと言ってる。。)
腰がすわっていない乳児は、ずっと親が抱きかかえていないといけないので大変です。宿によっては、子供用の椅子を出してくれることもありますね。
子連れの食事はこちらに詳しく書きました。
お風呂入って、ネンネして
温泉宿のお風呂は他のお客さんもいるので、オムツの取れていない乳児は入らない方がいいかな、と個人的には思います。
まだおむつの取れていない子供と温泉に入ったことはありますが、その時は貸切風呂だったり、家族風呂に入れていました。
「万一のこと」を考えて、さらっと入れてさらっと上がります。
宿によっては、ベビーバスを用意してくれたり、脱衣所にベビーベッドがあったりします。これも嬉しい配慮ですね。
ベビーバスであれば、お風呂で溺れそうな乳児もじゃぶじゃぶ温泉に入れますし、ベビーベッドがあれば、乳児をそこに寝かせて親がささっと着替えることができます。
まあ、ベビーベッドは女湯にあって男湯にない、なんてこともあります。
時々、大きな内風呂を家族で貸切にしてくれる宿もあります。こうして書いていると、結構子連れに優しい温泉宿に恵まれているなと感じますね。
さて、親は子供を寝かした後、夜に交代でお風呂に入りに行きます。やっぱりゆっくり入りたく。
温泉宿のお風呂には、夜通しお風呂に入れるところと、夜遅くは入れないところとがありますが、こういう時は、夜遅くに入れるところが助かりますね。
でも、夜になると疲れ切ってしまい、お風呂に入る気力がわかないことも・・・
そう、子供の寝かしつけは一苦労です。乳児は自力でネンネできません。ひたすらだっこしたり、子守唄をかけたり。
というわけで
以上、移動と宿泊にスポットを当てて、乳幼児連れの温泉旅についてまとめてみました。
ひとりで行く温泉旅に比べて、疲労度と難しさは格段に上がる、乳幼児連れの温泉旅。移動も宿泊も、事前の下調べと、急なアクシデントへの対応力が問われます。
大人はゆっくりできません。祖父母と一緒に行くなどして大人の人数を増やせば、多少はゆっくりできるのかもしれませんが。
子連れ温泉旅でも自分も温泉でゆっくりしたい、と思っていた時期もありましたが、まあ、無理です、と。
でも、小さな子供が広い湯船に笑顔で浸かってくれると嬉しいですし、もう少し大きくなってから、子供が温泉旅のことを覚えていてくれていると、また嬉しい。
連れていく側は消耗しますが、それもまた、時間が経てばいい思い出になりますしね。
ということで、たまには子供と温泉旅に行くこともあるのでした。
さて、今度はどこへ行こうかな。