温泉好きのお湯

関東近郊を巡る、静かな温泉旅。今度はどこへ行こうかな。

1月某日静かな温泉旅 長野県・下諏訪温泉へ('15)

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温泉旅に連れていくもののひとつに「御朱印帳」があります。

それで、旅先で神社があれば立ち寄って、旅の無事等をお参りしてから、御朱印帳に御朱印をいただくことにしており。

そんな御朱印帳を持ち歩くようになったのは数年前からのことなのですが、今回は御朱印帳を連れていくようになった初期の頃の旅を思い出してみました。

有名な神社の中でも、特に温泉が近くにある長野県の諏訪大社に行ってみたい、と思ったのでした。

そう、諏訪大社のそばには、上諏訪温泉・下諏訪温泉があります。

旅の計画

そこで、諏訪大社について調べてみると、諏訪大社は4か所あり、それぞれアクセスが異なります。

  • 上社前宮(JR茅野駅からタクシー)
  • 上社本宮(JR上諏訪駅からバス)
  • 下社春宮(JR下諏訪駅から徒歩)
  • 下社秋宮(同)

ふたつの「上社(かみしゃ)」は少しだけ駅からのアクセスが遠く、一方でもうふたつの「下社(しもしゃ)」は駅から歩いて行けるところにあります。

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出典: http://suwataisha.or.jp/annaizu.html 

そこで今回は、アクセスの便が良さそうな下社をまずはめぐってみることにしました。2日目に時間があれば、上社にも行こうという計画です。

往復の交通手段は高速バスにしました。バスは上諏訪・下諏訪を経由してもう少し先の岡谷駅が終点ですが、今回は下諏訪までの往復きっぷを購入。

www.alpico.co.jp

宿は下諏訪温泉で探しました。じゃらんネットの口コミがとても高かった「旅館おくむら」に予約を入れます。 

1日目(新宿→下諏訪)

下社秋宮へ

京王の高速バスは、今(2019年現在)はもうない新宿西口の京王バスのターミナルから出発です。今だったら「バスタ新宿」が乗り場ですね。

さいわいこの日の中央自動車道の渋滞はそこまで酷いものでもなく、バスはやがて甲府盆地へ。寒そうな空の下、ぐんぐん標高をあげていきます。

甲府を出てから、高速道路の脇にバス停があり、バスはこまめに寄っていきます。そんなバス停でバスを降りる人は結構いて、徐々に車内は空いてきました。

バスは諏訪インターで中央自動車道を出て、上諏訪の駅前で多くのお客さんが降り、車内はガラガラに。その次が下諏訪。ここで自分も下車します。

バス停は下諏訪駅から離れているように見えたのですが、少し先に駅がありました。

通りのお店、シャッターは降りていますが、諏訪ゆかりの絵が描かれています。

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まずは下諏訪駅へと歩いていきました。駅前にも御柱としめ縄があります。観光案内所で地図をいただいて、まずは駅から近い下社秋宮を目指すことに。

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下社秋宮への道はなだらかな登り。

お昼はおそばをいただこうと決めていて、そば屋さんの目の前を通っては「このお店に入ろうかどうか→やっぱりやめた」を繰り返し、3件目のお店へ入ります。

田舎蕎麦でしょうか、味のしっかりした濃い色のそばでした。

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tabelog.com

そば屋さんから下社秋宮はすぐでした。手水が温泉なのは、さすが下諏訪。

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太いしめ縄、御柱。

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お参りしてから御朱印をいただきました。神社というものをじっくり見たのは初めてだったかもしれませんが、厳かさと力強さを感じたのでした。

下社春宮へ

さて次は下社春宮へと向かいます。下社春宮までの道は江戸時代から続く旧街道。

そう、下諏訪は宿場町。中山道(なかせんどう)と甲州街道が交わるところだったわけです。

江戸時代、参勤交代でここを通った殿様たちが、きっとここ下諏訪でも宿泊をしていたわけですね。

そんな殿様たちの宿泊先だった「本陣」が今も残されているというので、行ってみました。

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玄関まで行ったのですが、やっていなさそうな気配だったのであきらめて立ち去ろうとすると、お婆ちゃんが出てきて入れていただくことができました。

shimosuwaonsen.jp

拝観料を払って中に上がり、お婆ちゃんに案内されて冷え切った気の廊下を歩いていきます。広間のふすまを開けると見事な庭。

冷たい中、庭と古文書を見学しました。昔の字はよく読めないながらも、名前うぇお知っている大名の苗字などが確認できて、歴史を感じます。

お婆ちゃんにお礼を言って、旧街道を歩いていきます。

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そうして下社春宮に到着。春宮よりも木々が多くて日陰があるからでしょうか、地面があちこち凍っています。滑りそうになりつつ、お参りしました。

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諏訪は地酒の多いところですね。今夜、宿で何か飲んでみようと思ったのでした。

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下社春宮の近くには「万治の石仏」という仏様がいます。下社秋宮の裏手から少し歩いたところにあり。こちらにもご挨拶を。

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ずんぐりむっくりした仏様ですが、願い事を唱えつつ仏様の周りをぐるり回って一礼。

神様と仏様、両方へのお参りを終えて、宿へと向かいます。

今日の宿は最も早くて16時のチェックイン。少し遅めです。静かな商店街を抜けて、路地裏にあった宿へと入りました。 

www.onsen-oh-yu.com

結構歩いたのと、外が寒かったので、この後は宿でのんびりしたのでした。夕食には、地元下諏訪の地酒を一緒に。 

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2日目(下諏訪→辰野→下諏訪→新宿)

辰野駅

2日目の朝食をいただき、さて今日はどうしよう、となりました。

午後に下諏訪を出る高速バスを予約していたので、2日目の滞在時間はそこそこあります。

前の日に諏訪大社の下社に行ったので、この日は上社に行ってみようと思い、宿のお部屋でスマホ片手に、電車やバスの時間を調べてみました。

が、調べてみると、諏訪大社の上社を巡るには時間が足りない様子。

上社はあきらめ、特に行き先も決めないままチェックアウトして、下諏訪駅まで歩いて行ったのでした。

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下諏訪駅に着き、次の電車に乗ります。隣の岡谷駅で別な電車に乗り換え。2つ先の辰野駅で降りました。ここまで全くのノープラン。

何故辰野まで行ってみようかと思ったかと言えば、単純に、辰野駅に行ったことがなかったから。

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岡谷から、辰野駅を経由して塩尻に抜けるルートは、昔の中央本線のメインルートだったそうです。

ただ、このルートは遠回りだったので、戦後になって岡谷と塩尻をまっすぐ結ぶショートカットルートが開通しました。

今の中央本線の列車の大半は、新しいルートを走るようになりました。特急あずさも以前は辰野駅を通っていたようです。

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そういう歴史があるからなのか、駅前を少し歩いてみても、静かな辰野の町です。

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ここから塩尻に出てワイナリー巡りをしようかとか、少し南下して飯田線の旅をしてみようかとか、いろいろ考えて調べたのですが、どちらも時間が足りないようで。

それで、次の電車でもと来た道を戻ることにします。今度の電車は上諏訪行きで、そのまま岡谷、下諏訪、上諏訪と、終点まで乗りました。

上諏訪・下諏訪行ったり来たり

そうしてあてもなく、上諏訪へ。

当時はまだ、かつて駅前で営業していた「まるみつ百貨店」の建物が残っていました。館内に温泉がある百貨店だったんですよね・・・

今は廃業し、この建物も取り壊されてしまいました。

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この日も、お昼はそばにしようと思います。駅前の観光案内所で、そば屋さんのおすすめを聞き、線路をくぐって反対側にあるそば屋さんへ。

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おそばを食べ終えて、上諏訪の旅館街を抜けると諏訪湖です。冬の湖って寒々しく。

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上諏訪駅に戻って次の電車でまた下諏訪に戻り、ちょっとお土産を買いました。 

shokusaikan.net

今回の旅のまとめ

諏訪大社は上社と下社があります。交通のアクセスが良いのは今回の下社のほう。

上社はまた今度行こう、と思っていたのですが、実際には少し間があいて2017年の訪問になりました。

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首都圏からであれば、諏訪は日帰りできるくらい近いので、特急あずさではなく、高速バスで行くのもいいですね。

遠いところに高速バスで行くとき、高速道路が渋滞すると乗車時間が長くなるのがストレスですが、諏訪くらいならそこまで乗車時間も長くはなく。

下諏訪温泉は共同浴場が結構あります。寒かったのもあり、今回は共同浴場には行かなかったのですが、今度は行ってみようと思ったのでした。

(まあ、どちらかと言えば、宿の内風呂が好きなのですが。)

というわけで、歩いて諏訪大社の下社2つを巡りました。

2日目がちょっと中途半端になりましたが、もう少し時間を取って、上諏訪や塩尻を楽しんでみてもいいと思います。上諏訪は地酒、塩尻は信州ワイン・・・、

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さて、今度はどこへ行こうかな。

 

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