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温泉好きのお湯

静かな温泉ブログです。今度はどこへ行こうかな。

温泉旅と文豪

文豪。恥ずかしながら若い頃にちょっとあこがれた職業です(笑)。
そんな自分の話はどうでもよくって、明治、大正、昭和の文豪さんたちは、温泉宿が好きでした。中には温泉宿に長く滞在しながら原稿を書いたという、何だか羨ましくなるような方々もいます。

文豪や、歌人俳人が泊まった宿というのは全国あちこちにありまして、古い宿が好きな自分も、よくそんな宿に泊まっています。今回はそんな宿たちを紹介してみます。

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武者小路実篤(むしゃのこうじ さねあつ 1885-1976)

明治時代生まれで90歳まで生きた作家です。白樺派の作家のひとりとのこと。
文学史は詳しくないのでこの辺でとどめておきますが、実篤は信州の霊泉寺温泉、中屋旅館に泊まったことがあるそうです。直筆の看板がありました。

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実篤の小説を若い頃に読んだ記憶があるのですが・・・思い出せず・・・

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島崎藤村(しまざき とうそん 1872-1943)

「夜明け前」が代表作です(ごめんなさい、完読できていません!)。
信州は木曾の出身のようですが、同じ信州でも東信地方の「ますや旅館」に宿泊したそうで、彼の作品「千曲川のスケッチ」に、そのことが出てくるそうです。
明治期に建てられた木造旅館の3階に泊まったそうで、その部屋は今も特別室「藤村の間」として残されています。

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太宰治(だざい おさむ 1909-1948)

走れメロス」「人間失格」「斜陽」等、有名な作品が数多くある作家です。
青森県津軽地方の出身ですが、一時期山梨県甲府に住んでいたこともあり、市内の湯村温泉「旅館明治」に滞在して執筆活動をしていたそうです。
「旅館明治」のフロント横には、資料室がありました。

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太宰の作品は、教科書に出てきた「メロス」以外にもいろいろ読みました。
残念ながら、20年近く前のことで記憶があやふやになっているのです・・・読み返そうかな。

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高浜虚子(たかはま きょし 1874-1959)

正岡子規に俳句を教わったそうです。
山梨県下部温泉「湯元ホテル」の入り口に、句碑が残っています。

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湯元ホテルは、小説家「海音寺潮五郎」も執筆で滞在した宿だそうです。

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若山牧水(わかやま ぼくすい 1885-1928)

戦前の歌人です。旅とお酒をこよなく愛したらしく、若山牧水ゆかりの温泉宿はたくさんあります。
群馬県は湯宿温泉「金田屋」もその1つで、蔵造りの建物の2階に、談話室「牧水の間」があります。牧水はここに泊まったそうです。
湯宿温泉のことは彼の紀行文「みなかみ紀行」に出てきます。

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温泉と旅とお酒、というライフスタイルはちょっとあこがれます(笑)。

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尾崎紅葉(おざき こうよう 1868-1903)

明治時代の小説家です。代表作の「金色夜叉」に、塩原温泉の旅館「清琴楼」が出てくるそうです。紅葉自身もこの宿に泊まったことがあり、その部屋は「紅葉の間」として今も残されています。

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金色夜叉、というと熱海のイメージなのですが、塩原も出てくるのですね。

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こうして書いていると、学校の国語や日本史の授業で名前を見聞きした人ばかりです。
以前はこういう古い作品も読んだりしていたのですが、最近はご無沙汰で、読んだことがあっても内容を忘れてしまっていたり・・・です。
そんな体たらくで、文豪とは程遠い自分ですが、温泉宿に長期滞在、というのはやってみたいなぁと、彼等をうらやましく思うのでした。