お盆の時期に温泉旅をするのは、暑いし混んでいるしでちょっとハードルが上がるのが実情です。
ですが、2019年のお盆には海の日の3連休もあり、暑くなさそうで混んでいなさそうなところを探して、温泉旅をしてみることにしました。
旅の計画
温泉地選びと、宿の手配
まず、お盆のハイシーズンながら普段と変わらない宿泊料金で泊まれそうな宿をひととおり探したのですが、やっぱりそんな宿はなかなかありません。
そんな中で発見した、静岡県の「梅ヶ島温泉」。名前は聞いたことがあり、気になっていた温泉地です。
交通の便もあまり良くない山奥なので、もしかしたら気温も少しは低そうですし、訪れる人もそこまで多くはないかも知れません。
梅ヶ島温泉で予約できる宿が複数あったので、選んで予約しました。
交通手段の手配
静岡までは東海道新幹線が便利ですが、混んでいるでしょうしお値段もします。今回はJR東海道線に乗ることにしました。
各駅停車の旅なので、特に事前に指定席券などは買わずに行きます。
これまた混んでいそうでなるべく乗りたくないのですが、仮に高速バスに乗ったとしたら、お盆の高速道路の大渋滞に巻き込まれてしまいそうで。。
1日目(小田原→熱海→富士→静岡→梅ヶ島温泉)
ビフォーアフター熱海
静岡でお昼にしたかったので、朝の東海道線に乗りました。
本当は熱海行きの電車に乗ってまっすぐ熱海駅まで行きたかったのですが、いざホームで待ってみると小田原行きが連続して来るようです。
それで、やってきた小田原行きのグリーン車へ。終点の小田原までまず乗って、小田原駅で、後からくる熱海行きの電車に乗ろうかな、と。
朝ごはんを食べずに出てきたので、崎陽軒の横濱チャーハンを買います。お酒は自粛。
お弁当を食べ終えたら眠くなり・・・目が覚めると、もう国府津駅についていました。国府津の次は鴨宮、その次が終点の小田原駅。
小田原駅で降り、2本後の熱海行きを待ちます。グリーン券は熱海まで買っておいたので、そのまま使えます。
さて、やってきた熱海行きのグリーン車。
https://twitter.com/yu_snfkn/status/1159975160113291264
8割がた席が埋まっていて、何とか空席を見つけて座りました。根府川のあたりで相模湾がよく見えたなと思っていたら、真鶴、湯河原と停車して、すぐ終点の熱海へ。
どっと人がおります。多くの人がここ熱海で乗り換えて、ここから先、静岡方面の普通電車に乗り換えるわけで。
これまではJR東日本の管轄でしたが、ここからはJR東海になります。
ホームに止まっていた静岡方面の電車は既に席が埋まっていて、立っている人も多かったので1本見送ることに。その後の電車で座っていくことにしました。
次の電車で何とか座れたものの、熱海駅を出るころには車内は立っている人でびっしり。ここまで人が多いと冷房も効かないのか、車内は温度も高め・・・
ワイドビューふじかわ
正直、人がびっしり立っている普通列車は、あまり快適ではありません。車窓も見えず。そんな普通列車に40分ほど乗って、途中の富士駅で降りました。
そのまま乗っていても静岡駅には着くのですが、外の空気を空いたかったのと、ここから少しだけ、特急電車に乗ろうと思うわけです。
富士から静岡の間は、甲府からやって来る特急「ワイドビューふじかわ」が走っています。それに乗ります。
ワイドビューふじかわには、甲府から富士の間にある、信玄の隠し湯「下部温泉」に行くときに、何度も乗ったことがあり。
ですが、富士から静岡の間は乗ったことがなかったので今回乗ってみることにした次第。このページに追記がしたかった、というのも少々ありまして・・・
買っておいた自由席特急券は750円。
暑い中、身延線のホームでワイドビューふじかわを待って、乗り込んでみると半分以上は席が埋まっていました。もちろん、さっきの普通列車より快適です。
20分そこそこで終点の静岡に着きました。首都圏よりは少し涼しい気もしますが、それでも暑い。
以前行ってネタの大きさと新鮮さにちょっと感動したお寿司屋さんに入って、お昼にしました。県外にもお店はありますが、県内で食べたほうが美味しい気がするのです。
アラカルトで好きな握り寿司ばかり食べて(白身魚が好きです・・・)、ちょっと豪遊。ちょうど白身魚が比較的お得な値段で。1合だけ地酒も。
バスに乗る前に、駅ビルでおつまみとお酒を少々買っておくことにします。お店を見て回るのも、なかなか楽しく。
オクシズへ
それから暑い中静岡の町を少しぶらつき、少し離れた「新静岡バスターミナル」から梅ヶ島温泉行きのバスに乗りました。
静岡駅から梅ヶ島温泉までは40キロ以上の長旅です。乗車時間はなんと2時間。
バスは市街地を抜けていきます。やがて車窓は住宅地になり、緑が増えてきて、4車線あった道が細くなり。途中のバス停にこまめに止まり、人が降りていきます。
重厚長大な新東名高速道路をくぐって、車窓の脇に太い安倍川が見えてきました。
ここまでずっと道なりでしたが、途中の集落に寄るのか、バスは何度か安倍川に架かる橋を渡り、くねくねしつつ登っていきます。
最初は少ししか見かけなかった茶畑が増えてきました。
途中の営業所で運転手さんが交代。道はさらに細くなり、ところどころ道が悪くて揺れたりします。
カーブも増えてきました。すれ違えないほど道が細くなっているところもあり、対向車が来ると譲り合いつつ通っていきます。
梅ヶ島温泉
そんな、運転するのが大変そうな道を抜けて、ようやくバスは終点の梅ヶ島温泉に到着。最後まで乗ったのは10人くらいだったでしょうか、皆さん各々の宿へ。
自分も今日の宿にチェックインしました。
宿のお部屋に荷物を置いてひと風呂浴びてから、少々散歩してみました。
坂を下って、すっかり渓流になった安倍川を渡ると、源泉が湧く場所を発見。そばにちょっとした神社と公園があります。脇には滝。
梅ヶ島温泉は、温泉宿が数件と、日帰り入浴と売店とお食事ができるお店が1件あります。風呂上がりで暑かったので、お店でちょっと休憩しました。地鶏のつくね。
梅ヶ島温泉「湯元屋」、源泉掛け流し日帰り温泉「虹乃湯」|しずおか観光情報 駿府静岡市 最高の体験と感動を
部屋に戻り、エアコンを入れたのですが暑く、食事を持ってきた宿の方に言われて気づいたのですが、
https://twitter.com/yu_snfkn/status/1160109351429758977
慌てて冷房に変えましたが、夜は涼しくてエアコンを切りました。
テレビでは地元のサッカー番組が流れていて、静岡県のJリーグクラブの状況(2019年はちょっと苦戦?)を伝えていました。ここはサッカー王国静岡。
2日目(梅ヶ島温泉→静岡→清水→熱海)
せんげんさん
朝起きて、自分が温泉旅に来ているのに気づきます。そうか、ここは山奥の温泉地だったんだ・・・と、いつもながら。
宿のお部屋で食事をいただいてから、少し散歩して宿に戻ります。もう暑くなってきました。
チェックアウトして、9時台の静岡行きのバスに乗ります。乗客は最初は自分のみでしたが、途中のバス停から少しずつ人が乗ってきました。
運転手さんは無線でやり取りしつつ、細い道を下っていきます。どうやらお盆で車が多い模様。すれ違いが大変です。
行きと同じく時間をかけて、バスは下界に戻ってきました。今回は終点まで行かず、途中で降りて、神社を見ていこうと思います。
静岡浅間神社、という大きな神社があります。入ってみると広い敷地で、浅間神社の本宮、富士宮の「富士山本宮浅間大社」と匹敵するのではないかと思うほど。
大小7か所の神社があり、それぞれお祀りしている神様も、ご利益も違うようです。1つ、長い階段を上った先にある神社もありましたが、暑い中全て回りました。
最後に御朱印をいただきます。待っている間に給茶機の静岡茶をいただいたのですが、ホットでした。冷房の効いた室内でしたが、外は暑かったのです。
静鉄に乗る
浅間神社からは、門前の商店街を通って新静岡駅へ。
暑いので歩きにしたのを後悔しつつ、20分ほどで到着。
ここからは、地元の小さな電車「静岡鉄道(静鉄)」に数年ぶりに乗ってみようと思いついたのでした。
静鉄は新静岡駅と新清水駅とを結ぶ、10キロそこそこの短い路線で、電車も短い2両でした。
JRは同じ区間を静岡→東静岡→草薙→清水と4駅で駆け抜けますが、静鉄は15駅もあります。走り出したと思ったら止まり、を繰り返し、そうして終点の新清水駅へ。
清水の町はあまり歩いたことがないので少し歩いてみることにします。
エスパルス
目指したのはショッピングモール「エスパルスドリームプラザ」。歩いて向かいました。後で知ったのですが、駅から無料のシャトルバスがあったようです。
町の雰囲気と風の匂いが、海の近さを感じます。ようやく見えてきたドリームプラザ、中に入ると人、人、人。。
ここでお昼にしようと思います。やはりここは、お寿司の食べ納めだな、と、いくつもある寿司屋さんから、昨日と同じお店に入ってしまいました。並ばずに座れたのです。
少しだけ海を眺めて、シャトルバスでJRの清水駅へ。
久しぶりの静岡温泉旅を堪能してから東海道線の電車に乗ると、また混雑していました・・・熱海まで頑張ることにしましょう。
今回の旅のまとめ
そんなこんなで、久しぶりの静岡県への温泉旅になりました。熱海や伊豆ではなく、山奥の梅ヶ島温泉を選んだのですが、ゆっくり過ごせて満足です。
- 青春18きっぷの時期だからでしょうか、静岡県内を走る東海道線の電車はかなり混んでいました。ここは我慢するしかないですね・・・。
- 静岡は大きな町で駅ビル「パルシェ」「ASTY」もお店が充実。駅ビル好きには嬉しいところ。
- 梅ヶ島温泉はかなりの山奥でした。お盆の時期でお客さんはそれなりに来ていたものの、静かなところでした。遠くに来た感があり、お湯も良く。
- 2日目に立ち寄った静岡浅間神社は広く、暑くなかったらもう少しじっくり回ってみたかったです。初詣の時期は混むに違いない。。。
- 結局2日とも、お昼は「沼津魚がし」でお寿司をいただいたのでした。地酒もあれこれあって、幸せなひととき。
普段は山沿いの温泉に行くことが多く、今回も泊まったところは山沿いでしたが、立ち寄った静岡市は海沿い。食べ物も内陸部と違った趣きで目新しい感じでした。
こんな風に時々、視点を変えてみるのも楽しいですね。
夏はまだまだ続くので、どこかまた行きたいと思います。
今回行った場所
(今回の温泉旅で出かけた観光スポット、お店等のリンクを後日紹介予定です。)
さて、今度はどこへ行こうかな。