温泉好きのお湯

関東近郊を巡る、静かな温泉旅。今度はどこへ行こうかな。

温泉街、宿とお店の開店休業。

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温泉街はたいてい地方にあります。

多くの温泉街にはその温泉街なりの歴史があって、昭和の頃に一気に栄えて、平成になって静かになりつつある、という流れをたどってきた温泉街が多いのではないかと。

そんな風に静かになった温泉街には、以前の名残というか、今は営業していない宿やお店がちらほら。

逆に、営業していないように見えつつも実際は営業している、なんていう宿やお店も。

今回は、温泉街のそんな話をしてみようと思ったのでした。

宿の開店休業

廃墟旅館は切ない

かつては団体客を迎えたような大きな旅館も、時代の流れで経営がうまくいかなくなって廃業、ということも結構あります。

伊東園ホテル、大江戸温泉物語等のように経営が変わって新しい旅館として再スタートすることもありますが、引き継ぎ先がなくそのまま廃墟になってしまう建物も多い。

大きな建物なので放置していると目立つのですよね。。。

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歴史のありそうな古い木造の旅館が廃業して放置されてしまうと、崩れかかった感じになって危なっかしくもあります。

そんな廃業した旅館ばかりを見ていると、温泉街と言うより廃墟に来たような気持になります。

さらに、自分が利用したことのある宿が廃業してしまっているのを見ると少々落ち込みます。落ち込みに来たわけではないのである。

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温泉街として、建物を廃業したまま放置しない取り組みってできないものかと思います。お金がかかるので難しいのでしょうけれど。

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開店休業もちょっと寂しい

ただ、中には、ぱっと見営業していないように見えるけれども、実は営業していました、という宿があります。

自動ドアなのに目の前に立ってもドアが開かなかったり、玄関に入っても中が暗くて、大きな声で呼んでも、なかなか宿の人が出てこなかったりするような。

やっと腰の曲がったおばあちゃんが出てきて、宿帳に書いて鍵を受け取って、案内はできないから自分で部屋に行ってね、と言われるような。

で、階段を上って廊下を歩いて部屋に向かうのですけど、節電を心がけているのか、とにかく館内が暗い。電気がついていないのです。

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照明を消したままにしておくことで節電効果がどれくらいあるのか分かりません。電気の無駄遣いはいいことではないですけど、中が暗いと少々心配。

お店の開店休業

今温泉街に行っても、営業しているお店が少ない、ということが結構あります。

多くの温泉旅館は1泊2食付きが今もスタンダードなので、温泉街では夕食の需要はないのでしょうか。

昔だったら、夕食後に夜の温泉街に飲みに行くか、なんてことも結構あったのかもしれないのですが、今はそうでもないのかな?

というわけで、温泉街では営業していないお店をよく見かけますが、お店の跡も結構目立ちます。

ただ、宿と同じでやっているかどうか分からない(実はやっている)お店もあります。

たいていのお店って「営業中」「準備中」という札を玄関にかけていると思うのですが、そのどっちもかかっていなかったり。

居酒屋さんのように夕方から営業するお店もあると思うので、夜に温泉街をふらついてみたら、意外と営業しているのかもしれません。

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で、お昼ですが、そんなやってるかどうか分からないお店に勇気を出して入ってみると、やっていたりする。

慌ててお店の人が出てきて、電気をつけて音楽をかけ出したり。宿と同じで、最初店の中って暗いんですよね。音もしない。

もしくは、店番をしているお年寄りの方が耳が遠くて、こちらが「ごめんくださーい」と声をかけてもよく聞こえていなかったりする。

実際にトライしてみたら意外と良い店だったりするので、時々、そんな店にチャレンジしてみることにしています。

温泉街の食事難民にならないために。

宿は基本的に事前予約するので、泊まれなかった、ということはないのですが、お店は、行ってみないと営業しているかどうかは分かりません。

食事を宿で取らないのであれば、温泉街まで来たけれど食べるところがない、という食事難民にならないように、考えておいた方が良さそうです。

宿で食事を取らない人が、宿の近くで食事をしたい場合に、どこに食べに行けばいいのか。情報って意外となかったりします。

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ネットで調べる際の注意

ぐるなび等の大手グルメサイトでも、地方の小さな温泉街だと、店名と住所くらいしか載っていない店が大半だったりする。

食べログでも同様で、口コミも写真もない、とか。特に温泉街の食べログって、宿と飲食店が一緒に表示されるのですよね。

たいていの宿は泊まらないと食事できないのではないかと思うのですけど。

というわけで、ネットで調べるのであれば温泉地の旅館組合や観光協会のホームページを見るのが良さそうです。たいていはお店の一覧が掲載されていますので。

ネットの情報なので、閉店したお店も掲載されたままになっていたりしますが、お店がどれだけあるかを事前に確認できるのがメリットです。

それで、お店が少なそうだったら、その温泉街で食事ができない可能性があります。行ったときにお店が営業しているかどうかは分かりません。

心配であれば、温泉街に着く前に済ませるとか、持ち込む(その宿が持ち込みOKなのが前提ですが)ようにしましょう。

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宿で聞いてみる

また、実際に外に食事を取りに行くとき、宿の人に聞いてみる、というのも1つの方法ですね。そういうときは、2か所以上お勧めのお店を教えてもらうことです。

そうすれば、仮にお目当てのお店がやってなくても、他をあたれるので。

「宿の人から教わったお店に行ってみたら、もう廃業していた」ということがたまにあります。電話したら「おかけになった電話は、現在(略)」とかなんとか。

グルメマップをもらう

宿や観光案内所などで「グルメマップ」、要は温泉街の飲食店の一覧表を配っているときは、それをもらって参考にするといいです。

ただ、グルメマップに記載されているお店の営業時間や休業日が、実際と異なっていることが結構あります。不定休、気まぐれ営業が多い。

なので、行ってみたらやってませんでした、が結構あります。

とある有名な温泉街で、黒塗りだらけのグルメマップをもらったことがあります。要は、それだけ閉店した店が多いところだということですね・・・

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お腹の空いた温泉旅にならないようにしたいですね。

以上、温泉街の宿とお店の「開店休業」について思うことと、食事難民にならないための心がけについて書いてみました。

ひなびた温泉街はその静けさが好きなのですが、寂しすぎるのも良くないですし、お店がなさすぎるのは不便ですし。

www.onsen-oh-yu.com

 

さて、今度はどこへ行こうかな。