世界遺産あり、自然ありの日光は、観光客が多いところで、東武日光駅からのバスの種類・本数も多いです。
今回はそんなバスの中でも最も奥に向かう、湯元温泉(奥日光湯元温泉)行きのバスについてまとめてみます。
路線の概要
JR日光駅から、すぐお隣の東武日光駅を通り、日光の市街地を抜けて中禅寺湖を経由し、湯元温泉までを結んでいます。
運行している会社は東武バス日光。
湯元温泉は「奥日光湯元温泉」「日光湯元温泉」とも呼ばれていますが、このページでは バス停の名前の「湯元温泉」と呼ぶことにします。
所要時間・運賃・本数
所要時間
乗車時間は結構長いです。
- JR日光駅・東武日光駅~中禅寺温泉:約50分
- JR日光駅・東武日光駅~湯元温泉:約1時間30分
運賃
まず、定価は以下の通りです。Suica、PASMO等のICカードも利用可能です。
- JR日光駅・東武日光駅~中禅寺温泉:1,150円
- JR日光駅・東武日光駅~湯元温泉:1,700円
ただ、旅行で利用するならフリーパスを利用した方が良さそうです。定価の往復運賃より安くなり、なおかつ2日間有効です。
- 湯元温泉まで行くなら、湯元温泉フリーパス(3,000円)。湯元温泉行のバスが全区間乗り放題です。湯元温泉まで往復すると、定価で3,400円なので、お得です。
- 中禅寺温泉までで良ければ、中禅寺温泉フリーパスがあります。こちらは2,000円。定価の往復は2300円です。
- 湯元温泉まで行かず、手前の戦場ヶ原を散策するなら、戦場ヶ原フリーパスがお得です。2,650円。
また、冬の季節、湯元温泉に泊まったときは宿を経由して湯元温泉フリーパスが割引になったことがあります。
また、東武の電車とセットになったフリーパスも多数あります。往復に東武の電車を利用する場合はこちらがさらにお得ですね。
本数
このページを書いている時点で公開している「夏ダイヤ」(11月末まで)の本数です。2018年の冬ダイヤは未公開ですが、夏ダイヤより本数は減るものと思われます。
- JR日光駅・東武日光駅~中禅寺温泉:1日34本
- JR日光駅・東武日光駅~湯元温泉:1日22本。(一部のバスは、東武日光駅発)
湯元温泉までも、1時間に1本以上あるということですね。
世界遺産の「日光の社寺」があるあたりまでは、他のバスも多数運転されていますので、さらに本数が増えます。さすが観光地。
乗ってみた
日光駅~中禅寺温泉
大半のバスはJR日光駅から出発です。東武日光駅と比べてJR日光駅は静か。始発なので、JR日光駅から乗るとほぼ確実に座れます。
そう、大半の観光客は東武日光駅からバスに乗ります。満席になるとバスに乗れないこともあるので、ちょっと歩いてJR日光駅から乗るのもありですね。
JRの日光駅と東武日光駅とは違う駅なのですが、すぐ隣にあって徒歩数分なのです。どちらから乗っても、料金は変わりません。
路線バスですが、高速バスや観光バスのように2人掛けの座席が2つずつ並んでいるので、ちょっと長めのバス旅でも比較的ゆったり座れます。
さて、JR日光駅を出たバスはすぐに東武日光駅に着き、ここで多くのお客さんを乗せます。車内放送も様々な言語で案内していますが、海外からの観光客も多いです。
バスは東武日光駅のロータリーを出て、お店が並ぶ坂道を登っていきます。
突き当りを左に曲がると、神橋が左手に見えます。右手には東照宮の表参道がつながっています。
道の両脇にまたお土産屋さんや飲食店が増えてきて、この辺が日光の観光地の中心です。東照宮などを見に来ている人がこの辺のバス停で降ります。
ただ、湯元温泉行のバスは奥日光を目指す人が多く乗っているのか、そこまで空かない気がします。
そうしてバスは徐々に日光の市街地を抜けて、いろは坂へ。くねくねと曲がります。乗り物酔いをしやすい人にはちょっと辛いかもしれない、カーブの連続です。
いろは坂は第一いろは坂と第二いろは坂の2つがあります。上り坂(湯元温泉方面)は第二いろは坂で、明智平ロープウェイの乗り場を通ります。
下り坂(日光駅方面)は第一いろは坂。こちらは明智平は通りません。
いろは坂を登り切ってトンネルを抜け、ホテルを通り過ぎると中禅寺温泉です。
ここでそこそこ人が降ります。5分程度の休憩があるので、トイレくらいには行けるかもしれません。
中禅寺温泉~湯元温泉
バスは右手に中禅寺湖を眺めつつ走り、いくつかのホテルの前を通っていきます。
やがて中禅寺湖から離れ、竜頭の滝の前を通り、林を抜けて戦場ヶ原へ。
戦場ヶ原を歩く人がこの辺りのバス停で降りていきます。
一部のバスが「光徳温泉」に寄ります。光徳温泉は、一軒宿の「アストリアホテル」があります。寄らずにまっすぐ湯元温泉へと向かうバスもあります。
だだっ広い戦場ヶ原を抜け、やがて左手に湯の湖が見えてきます。
遠くに温泉宿がいくつか見えてくると、終点の湯元温泉に到着です。
ご乗車お疲れさまでした。
補足「日光・尾瀬かたしなエクスプレス号」
今回の東武バスは湯元温泉が終点ですが、ここから先、金精峠を超えて群馬県側に出るバス「日光・尾瀬かたしなエクスプレス号」が走っています。(冬は運休です)
運行しているのは、群馬県のバス会社「関越交通」。
行き先は様々で、
- 途中の「日光白根山ロープウェー」までのバス
- その先の、尾瀬のある片品村の中心部「鎌田」止まりのバス
- さらに先、尾瀬の登山口「鳩待峠行きバス連絡所」行きのバス
があります。
また、東武日光駅から湯元温泉を経由して群馬県方面に行くバスもあります。
鎌田、と言われてもピンときませんが、ここから尾瀬方面や沼田駅・上毛高原駅方面へ乗り換えができます。
今回はちょっと写真が古かったり季節外れだったりですが、ご容赦ください。
さて、今度はどこへ行こうかな。