温泉宿、特に大きなところは建物が何棟かあることがあります。
一番メインな建物は、本館。追加で建てられたのが、別館。ホテル風に言うと、アネックス。和風旅館でちょっと離れている場所にポツンとあるのは、離れ。
古いほうの建物は旧館で、新しい建物は、新館。
複数の建物がある宿で、その宿の歴史を感じたり、ちょっと建物の中で迷うのを楽しんでみたりできますね。
また、温泉の長い歴史の中では、源泉が涸れてしったり、湧く量が減ってしまうことがあります。温泉の量を補うために、新しい温泉を掘ったりします。
今までの温泉と新しい温泉とで、また違った対応のお湯だったりするので、入り比べてみるのも面白いところです。
今回はそんな2つのテーマを書きつつ、最後にちょっとご連絡があります。
温泉宿の本館、別館・・・
宿に複数の建物があるケースもいろいろあります。例えば、
- 中規模~小規模の宿で、建物が古くなって新しい建物を建てたケース。新しい建物は「新館」を名乗ることが多いです。
- 大きな宿の増築。
- 落ち着いて過ごせる場所として、最初から「離れ」があるケース。
こんな感じなのではないでしょうか?
本館と新館と旧館と
最初の「新館が追加になった」ケースでよくあるのが、当初の本館と新館とがくっついているパターン。
玄関は本館にあって古びているのですが、案内されて廊下を歩いているといつの間にか廊下が新しくなっていて、お部屋は新館だった、という感じです。
新館、と言いつつ、本館に比べて「相対的に」新しいだけなので、新しさを感じないなんてこともありますね。新館とは思えないけれど、でも、新館。。。
一方で、古いほうの建物は「旧館」などと呼ばれることもあります。旧館は新館に比べてお値段が安くなっていることが多いのですが、設備は古め。
新館は部屋にシャワートイレがあっても、旧館は共用の和式トイレだったりとか、旧館は壁が薄くて廊下や隣の部屋の物音が聞こえてきたりとか。
まあ、それもまた味わいかな、なんて思って泊まるのですけど。
予約サイトでも、同じプランで新館と旧館とが選べる場合があります。旧館の古びた感じが気になってしまうなら、よく調べて選んだほうがいいですね。
広い宿の増築
増築されて、別館や新館が追加になったケースもあります。本館とは渡り廊下でつながっていたりしますね。
そうなると宿の規模も大きくなるので、お部屋から、玄関やお風呂、食事会場までの距離が結構ある、ということもあります。歩いて館内を移動するわけですね。
お年寄りの方など、長く歩くのがちょっと大変な方は、前もって宿に連絡しておいて、お風呂や食事会場が近いお部屋にしてもらった方がいいでしょうね。
また、お部屋からお風呂まで距離があると、特に寒い時期は湯冷めしてしまうこともあるかも知れません。廊下の暖房が効いていない宿も中にはあります。
電気代を節約しているのか、廊下が暗い宿というのも結構あって、長くて暗い廊下を歩くのはちょっと嫌だなあ、と思うこともあります。
まあ割り切って、館内探検だ!なんて風に楽しめればいいですし、子連れの温泉旅だと子供と探検ごっこができるのでいいのですが。
源泉の掘削
さて話ががらっと変わり、今回のもう1つのテーマ、源泉のこと。
温泉は自然の恵みで、山奥や海のそばで自然に湧いていたり、地下で眠っていたりします。それを掘ったり運んだりして、お風呂に提供しているわけですね。
宿の数が多かったり、大きな宿があったりして、多くのお湯が必要な場合もあると思います。そうなると温泉が足りなくなって、涸れてしまう心配もありそう。
そんな心配をしなくて済むように、各地の温泉地や温泉宿では、お湯を循環して節約したり、源泉を集中管理して宿に配ったりしているわけですね。
でも自然のものなので、いつかは枯れてしまうわけです。
涸れてしまうともちろん、温泉に入れなくなります。地元の方も、旅行のお客さんを迎える宿も、死活問題だと思います。
それで、調査して、温泉を掘るわけです。ボーリング、なんていいますね。そうして発見された新しい源泉は、それまでの温泉と違う感じの温泉になることもあります。
例えば群馬県の伊香保温泉は、戦国時代から続く古い温泉は「黄金の湯」ということで黄色く濁っています。湧いてすぐは透明ですが。
新しく平成になって掘られた新源泉「白銀の湯」は、無色透明で温度も低く、加温されて使っています。
宿によって黄金の湯に入れたり、あるいは白銀の湯のみだったり、両方に入れるようになっていたりしますね。
そんな、新旧の温泉の個性を楽しんでみたりとか、長く続く温泉に感謝したりとかしながら、温泉に入っていければいいなと思うわけです。
最後にちょっとご連絡
・・・と、異なる2つのテーマについて書いてきました。
何故こんなことをしたのかというと、このブログの他にもう1つ、新しいブログを作っていたのです。そう、別館ができたんです。
このブログでは温泉旅のことばかり書いてきましたが、時々「源泉が涸れてきたかもな」と思うこともあります。温泉旅に出られない時期が続くと、特に。
唐突ですが、少しの間Twitterをお休みしようと思っています。
— ゆう(静かな温泉旅と、甲州ワイン)💉💉 (@yu_snfkn) 2019年4月10日
温泉でも、湧き出ていた源泉が枯れてしまうと新しい源泉を掘ったりしますが、ちょっと今、自分の中で「枯れてきている感じ」がするので、いずれ新しい源泉を掘りたいなと思っており。
まずは一息つくところからかな、という心境です。
さいわい、今の自分が一番好きなことが「温泉旅」なので、源泉が涸れる、ということは考えにくいのですが、勢いがドバドバ→チョロチョロ、になるときはあり。
で、新しい源泉を掘ってみようと、もう一つブログをやってみた、というわけです。
やってみた、と言いつつ、開設は2018年の6月。結構時間がたっております。
このままお蔵入りの 危険性もあったのですが、偶然に、もう一つのブログのことを紹介したくなるような出来事があって、思わずツイートした次第。
RTの件。
— ゆう(静かな温泉旅と、甲州ワイン)💉💉 (@yu_snfkn) 2019年4月16日
同じ経験をしたことがあり、当時は不安ばかりでした。
無事に退院できて良かったです。
NICU(肉ではなく) - life is tiny, sometimes journey. https://t.co/pDOtUBmdXx
どんなブログに育つのかは、やってみないと分かりませんが、あまりに温泉旅とかけ離れていることは、あちらで書いていこうと思っています。
以上、別館を作って、新しい源泉を掘ってみた、というご報告でした。
さて、今度はどこへ行こうかな。