夏の家族旅行で「イーハトーブ」こと岩手県の花巻市に1泊してきました。
花巻には温泉地がたくさんある中で、今回選んだのは、台温泉。
台温泉には2度目の訪問です。
20年ほど前に花巻にひとり旅をしたときに、地元の方から台温泉をお勧めされて、日帰り温泉に入って以来でした。
さて、台温泉は花巻温泉の少し奥にある静かな温泉地です。
営業をやめてしまった宿も結構あるようでしたが、今も10件ほどの宿があります。
そんな中、貸切風呂があることと、個室でお食事がいただける、松田屋旅館を予約してみました。
(2024年7月宿泊)
建物と部屋(別館宿泊)
温泉街の細い通りの両側に、松田屋旅館の建物があります。
手前から向かって左側が本館、右側が別館。
別館は「湯の沢荘」とも書かれており、もとは他の旅館だったのかもしれません。なかなか古そうな建物です。
スタッフさんが常駐しているのは別館のほうになるので、チェックインも別館にて。
フロント奥の椅子に腰かけて宿帳に記入し、食事やお風呂の説明を受けてから、階段で2階へ案内されました。
建物は本館、別館ともに3階建てです。
お部屋は二間続きで広々。既に布団が敷いてあります。洗面所、テレビ、冷蔵庫、金庫があります。
このお部屋にはトイレはないので、出てすぐのところにある、男女別の共用のトイレを使う形です。シャワートイレでした。
もちろんトイレ付きのお部屋もあるので、予約の際に部屋のトイレ有無を確認しつつ、選ぶことができます。
浴衣やカミソリなどのアメニティは、階段のわきにまとめて用意されていました。色とサイズで浴衣を取っていく形です。
なお、道を挟んで反対側の本館には、スタンダードなお部屋に加えて、お部屋で温泉に入れる特別室が4室あるようです。
温泉と風呂
特別室のお風呂を除いて、本館と別館に合計5か所のお風呂があります。
本館と別館、どちらに泊まっても、両方のお風呂に入れます。
本館の風呂
本館には、1階に男女別のお風呂と、3階に貸切風呂が1つあります。
1階のお風呂は朝で男女が入れ替わる形。利用時間は夜9時半まで、朝6時半からになっており、深夜・早朝はお休みでした。
別館からは、道路を渡って本館に向かいます。ロビーが広く、お風呂上がりにゆっくり休憩もできます。
露天風呂「台山の湯」(本館1階)
本館に入ってすぐのところに入口があります。他のお風呂に比べてやや大きめ。
露天風呂ですが、衝立があるので景色が良いというわけではありません。それでも外気に触れるので、朝は一番気持ちよく入れました。
内風呂(本館1階)
1階の右奥にあります。
このお風呂だけ、特別な呼び名がついていません。確かにスタンダードな感じの内風呂ではありました。
入ってみると、4人くらい入れそうなサイズのお風呂です。
本館のお風呂で使われている源泉は「2号泉」とのこと。
炭のような香りがする透明のお湯でした。単純温泉ですが、少し硫黄も含まれていそうです。
貸切風呂「紅梅の湯」(本館3階)
あいにく、この時はお休みでした。予約すれば日帰りでも利用できるようです。
別館の風呂
別館の1階奥に、2つのお風呂があります。
こちらは平日のみ貸し切り可能なお風呂になっており、貸し切りのときはドアにある「貸切中」の札をかけて入ります。
本館のお風呂がお休みになる夜9時半から朝6時半までは、男女別のお風呂に変わるので、貸し切りはできなくなります。
「釜の湯」(別館1階)
手前側にあるお風呂です。
宿泊時、貸し切りできない時間帯は男湯になっていました。
シックでこじんまりした、味のある雰囲気のお風呂。
温泉は無色透明でやや熱め。水の蛇口もあり、水を入れて温度を下げることもできますが、入ってしまえば、適温に感じられました。
お風呂は少し深くて、小さなお子さんは少し気を付けたほうがいいかも。
「万寿の湯」(別館1階)
突き当たり、釜の湯の斜め向かいにあるお風呂です。
宿泊時、深夜早朝は女湯でした。
こちらも釜の湯と同じ源泉で、やや熱めになっています。大きな湯かき棒が立てかけられていました。少し混ぜてから、針います。
別館のお風呂は、台温泉の1号泉が使われています。源泉の温度は90℃近くあるので加水されているのでしょうが、本館のお風呂のようなにおいはしませんでした。
同じ温泉宿で、複数の源泉に入れるのはうれしいですね。
湯上りには、時間帯によってレモン水や牛乳のサービスもありました。
食事
2食とも、別館の1階にある個室の食事処「銀河」にていただきました。
平日以外は、大広間での食事になることもあるようです。
夕食
豪華な「花巻蔵御膳」が用意されていました。
子供のメニューも豪華で、手作りのエビマカロニグラタンが出てきました。
お米は地元産の、ひとめぼれ。お米がおいしいと幸せな気持ちになれますね。
お酒のメニューも揃っています。
今回は、地元花巻の地酒「南部関」と、盛岡の地酒「あさ開」をいただきました。
岩手県のワイナリー「エーデルワイン」のワインも何種類か用意されています。
LINEで友だち登録をすると、館内で使える500円クーポンをいただくことができたので、お酒の支払いの一部に、そのクーポンを利用しました。
朝食
朝から品数が豊富で、嬉しくなります。
温泉卵は台温泉のお湯で作ったものかもしれないですね。
子供用の食事も割と大人と変わらない感じでした。
どうしても子供は大人に比べてゆっくり食べるので、食事には時間がかかったのですが、個室なのでありがたかったです。ごちそうさまでした。
個人的感想
古い建物ですが、気になるところもさほどなく、快適に過ごせました。
お風呂がいくつもあり、源泉の違い、露天風呂、貸切風呂、いろいろ楽しめて良かったです。
食事も個室で、ゆっくりいただくことができました。
静かな台温泉には、多くのお客さんが泊まっているようでした。もちろん今回お世話になった、松田屋旅館にも。
松田屋旅館には本館、別館と2つの建物があり、部屋の種類もいろいろあります。
今回のような家族連れでも、ひとり旅でも、二人旅でも、用途に合ったお部屋があります。
予約サイト等を見ていただいて、ぴったりのプランを探してみてください。
アクセス
電車・バス
東北新幹線「新花巻」駅から台温泉行きの無料送迎シャトルバスが運行されています。
宿を予約する際に、併せてバスの予約が必要になっています。
普通の路線バスで行く場合は、JR東北本線・釜石線「花巻」駅から、台温泉行き岩手県交通バスに乗り終点下車、徒歩7分。
車
東北自動車道「花巻」インターから約10分。
台温泉の温泉街には買い物できるお店はないので、何か買い物をされる場合は事前に済ませておくと良いでしょう。
関連リンク
公式サイト
さて、今度はどこへ行こうかな。