温泉好きのお湯

関東近郊を巡る、静かな温泉旅。今度はどこへ行こうかな。

7月某日静かな温泉旅 野菜うまし、群馬県・川場村へ('24)

※このページにはプロモーションが含まれています。

「温泉大国」群馬県へ、初めて車だけで出かけてみました。

これまでは電車やバスで出かけていましたところ、ちょっとアプローチを変えてみたくなり。

旅の計画

群馬県は広い。関東平野の北側も、尾瀬とその周辺の山々も、群馬県。

今回の行き先をどうするか、と考え、自宅からの距離が遠すぎず、高速道路のインターから比較的近いところ、という条件で調べてみました。

まず思いついたのは、沼田市の老神温泉。

老神温泉なら、草津温泉や水上温泉に比べれば距離が短く、関越自動車道の沼田インターからも近いです。

老神温泉とその近辺の宿を調べていくうちに、沼田市のお隣、川場村に行ってみたくなりました。

川場村、まだ行ったことがなく。何となく温泉というイメージがなかったのと、バスだと行くのが大変そうな印象を勝手に持っていて。

調べてみると、温泉に入れる宿もありますし、今回は車なので、バスの乗り継ぎの心配もありません。

ということで、温泉民宿を見つけて予約します。朝食のみのプランにしました。

夕食は、村内にある有名な道の駅「川場田園プラザ」で食べればいいかな、というわけです。

1日目(関越自動車道→川場村)

関越フリーウェイ

平日の午前中に自宅を出発。まだ梅雨は明けていなくて、小雨が降っています。

首都圏から群馬県に向かう関越自動車道は、東京側のスタート地点が、他の高速道路とつながっていません。なのでアクセスが少し不便そう。

それで、行きは圏央道で東京都と埼玉県の外側をぐるっと回ってから関越道へ入ることにしました。

圏央道の、東京都から埼玉県の区間を走るのは初めて。

途中で断続的に、数キロの渋滞に出くわします。

雨はどんどん強くなり、そして渋滞もあり、休憩できるパーキングエリアも少なく、さらに道路がゴツゴツしています。

(道端には「道路を改修予定です」という看板が)

運転初心者には少ししんどい圏央道でしたが、鶴ヶ島から関越道に入ると、かなり道が広々としています。

ただ、雨がかなり強く、車窓もよく見えず。こまめに休憩しつつ、関東平野を北上していきました。

神流川を渡って、埼玉県から群馬県へ。カーナビの「群馬県に入りました」という声で、群馬県入りに気づきます。

看板によると、天気が良ければ赤城山、榛名山、武尊山といった山々が見えるようです・・・が、土砂降りなので見えるはずもなく。

段々と山に向かい、上り坂になっていきます。標高が上がってくると、今度は霧が出てきました。

久しぶりにカーナビの声。「沼田インター、左方向です」。自分の中ではかなりのロングドライブになりました。

田園プラザ

沼田インターで関越道を降りると、うっすら見覚えのある景色。

そう、沼田駅から老神温泉や尾瀬方面に向かう路線バスでよく通る道でした。ここまで電車やバスではなく、自分の運転で来れたんだなと、少し感慨深くもあり。

国道からわきの道にそれて、リンゴ園やブルーベリー園の看板が目立つ道を進んでいくと、すぐ川場村に入ります。

そうして道の駅「川場田園プラザ」へ到着。施設から近い駐車場に車を止めることができました。

平日で天気も良くないので、お客さんも多くはなさそう。

13時を過ぎたところなので、ここ川場田園プラザでお昼をいただきましょう。

飲食店の多い道の駅で、パスタ、地ビールのレストラン、そば、ラーメン等々、いくつもお店がありますが、今回はピザをいただくことにします。

川場田園プラザではモッツァレラチーズを作っていて、そのチーズを使ったピザがいただけるという、ピザハウスへ。

ひとり旅でおしゃれなお店に入るのは、正直ちょっとどきどきしますが、人が少ないので気にせず入る。

注文とお会計は入口の券売機でできるようで、少し嬉しい。

券売機で夏野菜のピザを注文し、しばし待つ。

自分の番号が呼ばれてから、ピザの載ったトレーを受け取ります。フードコートみたいですが、まあそのほうが気楽ではあります。

小分け用の紙皿とフォークが2人分用意されていたので、ひとりで利用する人はそう多くないのかな、と思いつつ、いただきます・・・んま!

チーズがフレッシュで、あっという間にぺろり、いただいてしまいました。

ピザというより、ピッツァ、です。感覚的に。

何枚でもいただけそう。夕食もここのピッツァでもいいくらいですが、あいにく夕方の早い時間にお店は閉まってしまう模様。

ごちそうさまでした。

調子に乗って、またおしゃれなお店に行こうと、近くのカフェへ。

食後のコーヒーが飲めればいいかな、と思っていたら、ブルーベリークレープが美味しそうで、いつの間にコーヒーとセットで注文していました。

ブルーベリーは川場村の名産で、ちょうどこの時期が旬だったようです。

普段あまりブルーベリーは食べないのですが、このブルーベリーもフレッシュで、またぺろり、と。

もっと味わって食べれば良かった・・・ごちそうさまでした。

あとは、野菜が並ぶファーマーズマーケットや物産センターを見て、帰る日に買うお土産をどれにするか、想像を膨らませてから車に戻ります。

ホマレコッコウ

チェックインの時間までもう少しあるので、静かな村内をもう少し車で走ってみることに。

交差点に出ると、観光スポットや宿泊施設などの案内看板が並びます。

そんな中、酒蔵の案内も発見。そう、川場村には酒蔵が2つあります。

  • 「水芭蕉」「谷川岳」で知られる、永井酒造。
  • 「誉國光」を造る、土田酒造。

どちらも田園プラザからは近いのですが、交差点で案内板を見かけた、土田酒造のほうに行ってみることにしました。

案内板を頼りに、少し道を間違えつつ、数分後には土田酒造に到着。

駐車場には何台か車が止まっていましたが、お客さんは自分だけのようで。

まずは向かって右側の、試飲スペースのある売店へ。シックできれいな空間に、お酒が展示されているように並んでいます。

運転しているので、もちろん試飲はできません。試飲できない人の酒蔵訪問は、少し手持ちぶさたではあり。

それでも、それぞれのお酒の説明やお値段を見比べてから、1本購入しました。

お酒を買うと、ソフトクリームの割引券をいただきました。ソフトクリームは向かいの建物で食べることができるようです。

早速その古い建物に移動しました。ソフトクリームは2種類。白土田、黒土田。

黒土田を選んでみます。ソフトクリームの色自体は白でした。

酒粕が入っていますが、ノンアルコールなのだそう。おいしくいただきました。

さっきクレープを食べたばかり、甘いものの摂取量が多い日です。

そろそろ15時、車に戻って、宿へと向かいましょう。

トウモロコシ畑の中、坂を下っていくと、ぽつんと1件宿がありました。

脇の駐車場に車を置いて、玄関の呼び鈴を鳴らします。

中に入れていただき、宿帳を書いて、2階のお部屋へ。民宿なので、こじんまりしたお部屋です。

荷物を置いて、まずはひと風呂。

程よい温度、程よいとろみの、いいお湯でした。

お部屋に戻り、少し荷物を整理したりしてから、今度は歩いて出かけます。早めの夕食、というわけで。

宿から、さっきまで滞在していた川場田園プラザまでは、だいたい1キロほどの距離。15分くらい歩けば着けそう。

雨はだいぶ弱まっていて、傘を差さなくても歩けます。

学校帰りでしょうか、すれ違った男の子にあいさつされました。

上手く言えませんが、こういうの、いいですよね。

ビアレストラン未遂

そうして川場田園プラザに戻ってきました。

いくつかある飲食店は、地ビール「川場ビール」が飲めるビアレストランを除き、夜は営業しないそう。なのでビアレストラン一択。

生の川場ビールに期待しつつ行ってみると、この日は貸切営業で利用できないとのこと。。。

お店の方に聞いてみましたが、急な予約が入ってしまったそう。

しかも道の駅の周りにも飲食店はなく、沼田まで出ないとお店はないですね、とのこと。

仕方がないので、ビアレストランのお隣のパン屋さんで、総菜パンをいくつか買いました。夕方の閉店前で、安く買えたのがせめてもの救い。

次に、ファーマーズマーケットに急いでいきます。こっちもそろそろ閉店になってしまうかもしれず。

瓶の川場ビール、地元のとうもろこしと不揃いのキュウリ、地元の大豆で作ったというお味噌を急いで買いました。

悔しい気持ちはまだ残っていますが、夕食難民になるわけにはいかず。

宿に戻ると、ちょうど夕食の時間帯が近く、奥からはいい匂いが。。

冷蔵庫に諸々入れて、ひと風呂浴びてお部屋に戻り、料理というほどでもないですが、夕食の支度を。

トウモロコシは、水を軽くかぶせて電子レンジで5分。

きゅうりはさっと洗って、地元大豆のみそを添えて。

地ビールをプシュッと開けて、さっき買った総菜パンと一緒にいただきます。

これがもう、美味しくて。

朝に地元で取れたと思われる野菜たちは、夕方になってもまだまだ新鮮。

きゅうりはみずみずしく、とうもろこしは甘く。

総菜パンもおしゃれな都会のパン屋さんで売ってそうなパンで、これまた美味しく。

窓を開けると夕方の涼しい風が入ってきて、冷房も要らないほど。

普段めったに見ないテレビをつけると、地元群馬県のニュースが流れてきました。

伊香保温泉の近くの小学校でハワイ料理風の給食が出ました、とか、

ロボットがAIでキュウリを収穫しました、とか、そんないろいろ。

はあ、お腹が満たされました。

ようやく外も暗くなってきます。民宿の夜は7時。

もう1回お風呂に入り、布団を敷いて寝ることに。

タオルケットだけをかぶって寝ようとしたら、外からの空気がひんやりしたので、窓を閉めて、布団を出しました。おやすみなさい。

2日目(川場村→関越自動車道)

次の日は晴れ。昨日の空と交換したいくらいの。

朝風呂に入ってから、宿の周りを少し散歩してみました。

昨日実感できなかった、トウモロコシ畑の緑と、薄くて青い空。

朝食の時間に戻ると、広めの食堂に、自分1人分の朝食だけがぽつんと用意されていました。

泊まっているお客さんは自分以外にも数人いたようですが、アウトドアの前泊だったのでしょうか、早朝にチェックアウトされたようです。

静かに朝食をいただいて、食後のコーヒーも飲んで、お部屋に戻ります。

冷蔵庫に入れていた、昨日の残りの野菜やビール、みそを保冷剤と一緒に車に積んで、宿の玄関に戻ってチェックアウト。お世話になりました。

www.onsen-oh-yu.com

もう少し宿でゆっくりしたり、あちこち回ったりしたかったものの、2日目は早めに帰宅しないといけなくて。

なので、川場田園プラザで買い物をしてから、まっすぐ帰る予定にしていました。

チェックアウトしたのは8時過ぎ。

まだ川場田園プラザのお店のオープンまでは時間があるので、少しだけドライブをしてみようと思います。

ここ川場村から、老神温泉の温泉街までは車で20分ほどのようです。

そう、最初は老神温泉に行こうと考えていたのでした。老神温泉まで、ちょっと行って帰ってこようと思います。

路線バスで何度も通った道を車で通り抜けるのは、少しだけ達成感があるのでした。

Re;田園プラザ

ぐるり回って川場田園プラザに戻ってくると、もうそろそろ開店のよう。

土曜の朝で、天気も良いこともあってか、駐車場も結構混んでいました。

ファーマーズマーケットに入ると、人でごった返しています。

昨日と同じとうもろこし、トマト、まいたけ、ひもかわうどん、モッツァレラチーズ等々・・・大人買いして車に積んで、川場村を後にします。

また行きたい、川場村。今度はゆっくり滞在しよう。。

10分ほどで沼田インターに戻ってきました。ここから関越道へ。帰りもまた、長旅です。

車は坂をどんどん下り、関東平野が近づいてきます。

車の中の温度も上がってきました。

行きに見えなかった山々も、少しだけなら見えます。

今回の旅のまとめ

車で温泉旅に出かけることが増えました。これで4県目になります。

自分の住む神奈川県から関越道に入るのは、ちょっと大変なことを実感しました。まだまだ運転歴は、浅いのです。

行きは圏央道経由で関越道に入り、帰りは練馬インターから一般道を経由して帰ったのですが、いずれも渋滞していて、かなり時間がかかりました。

こればっかりは、仕方がないですね。。

さて、今回が初訪問だった、川場村。

夜は冷房もいらないくらい涼しくて、快適でした。

道の駅で夕食を食べられなかったのは残念だったものの、そもそも道の駅のお店って、あまり夜まで営業していないことの方が多そうです。

自分の下調べが甘かったな、というわけで。

ただ、地元の野菜たちが美味しくて、食べているうちに、その残念な気持ちはどこかへ行ってしまいました。

夜の営業はさておき、道の駅川場田園プラザは、お店が充実していました。

川場村のお隣、みなかみ町にある道の駅「たくみの里」も楽しいですが、田園プラザもかなり良かったです。

ここ最近は、温泉旅の交通手段を車にすることも多いので、道の駅に立ち寄るのが楽しく。また楽しい道の駅を見つけることができました。

さて、今度はどこへ行こうかな。