温泉宿のお部屋には、たいていテレビがついています。
普段はあんまりテレビを見ないのですが、ひとりで温泉宿に泊まるとどうしても、手持ちぶさたになる時間帯があります。そんな時にはテレビをつけています。
温泉宿のテレビも様々ですね。今回は、そんなお話を。
※画像は関係ありません。
テレビいろいろ
今の地上波放送はいわゆる「地デジ」ですが、古い温泉宿に行くと、今もブラウン管のアナログテレビが結構残っています。
そんなアナログテレビだけでは地デジの放送は受信できないので、地デジを受信するためのチューナーがついています。
そんなテレビを見るのはちょっとひと手間ありまして、チューナーのリモコンで、ビデオに切り替えたりしないと、地デジのテレビ放送が見られません。
ご自宅のテレビが地デジ対応で、そういうのに慣れていない方もいらっしゃると思いますので、宿の方に使い方を聞いておきましょう。
とは言っても、多くの宿のテレビは液晶テレビです。宿のこだわりなのか、大きな液晶テレビが置いてあったりすることも。
こじんまりした小さな液晶テレビも多く見かけます。こういうテレビって、電源を入れてからテレビがつくまで時間がかかることも多いです。
昔はテレビは有料だった
20年位前までは、宿のテレビも有料のところが結構ありました。そう、テレビの横に硬貨を入れる箱がついていて、入れないとテレビがつかない、という、あれです。
別に映画とかビデオが見られるわけではなくて、普通の地上波のテレビを見るのに、硬貨が必要だったわけですね。
100円玉を入れたら10分間テレビが見られるとか、そんな風だったので、テレビを見るだけで数百円使ってしまいそうになるのでした。(もったいない!)
自分がひとりで温泉宿に泊まるようになってから10数年になりますが、初期に、そんな有料テレビに1度だけ会ったことがあります。まだあったのかと、びっくり。
自分的には、温泉宿のお部屋でつけるテレビはBGMみたいなものなので、ただつけて流しておく、という使い方にお金を使いたくなかったので、利用しませんでした。
そうすると部屋がとても静かになります。当時はスマホもない時代で、ちょっとひとりで手持ちぶさたになったんですね。
夕食の時間になって、宿の仲居さんが食事のお膳を運んできたのですが、何もせず静かな部屋でぼーっとしている自分を見て、驚いた顔をしたのを覚えています。
宿でのテレビのひととき
まあ、宿でもテレビは積極的には見ないのですが、そんな自分も必ずテレビのスイッチを入れる時間帯があります。それは、お部屋での食事の時。
ひとりでお部屋でのんびりいただくお食事は、自分的には幸せなひとときですが、さすがに何も音のしない部屋で静かにいただくのは、少し寂しくなったりします。
そんなわびしさを紛らわしてくれるのが、お食事時のテレビ放送なのですね。
地域のニュースや県内の天気予報、地元のJリーグチームの試合の結果だったり。普段目にしないローカル局のテレビ放送を聞きながら、お食事と、時々お酒。
そういう時間が、楽しみです。ちょうど夕食の時間帯ってニュース系の番組が多いので、ローカル色が豊かな映像が流れることが多いんですよね。
朝食のときだったら、そろそろチェックアウトだなあと思いながら「さて、今日はどうしようかな」と思いつつ、テレビに映る時計を眺めつつ、食事をしています。
そんなこんな
宿のテレビもいろいろです。年代物のテレビに会うこともあるでしょう。それはそれで、昭和や20世紀を感じることができて面白いものです。
普段はテレビを見ることがなくても、お部屋でのお食事の時にテレビをぽちっとつけてみれば、流れてくるのは地元の風景やニュースの映像。
ついついスマホでネットをやりたくなりますが、普段テレビを見ないあなたも、旅先の温泉宿で、ちょっとテレビをつけてみるのもいいかもしれないですね。
さて、今度はどこへ行こうかな。