温泉宿にチェックインすると、まずは宿帳を書いて、それから食事の時間を決めて、という感じになります。
その時たまに「飲み物はいかがなさいますか?」と聞かれることがあります。
そう、夕食の飲み物です。もしくは、夕食開始時に同じことを聞かれたりします。
個人的には、何だか注文するのが必須な雰囲気になってしまうのがあまり好きではないので、こっちが注文したいときに注文するのになあと思ってしまいます。
では、そんな宿が用意しているお酒って、どんなものがあるのでしょう?
メニューがあるとは限らない。
そこで逆質問したことがあります。「飲み物は何がありますか?」
この質問をして驚くのが、メニューがない、という宿が結構多いということ。聞いておいて、メニューないのかい…と思ってしまいます。
メニューがなくても「ビール、日本酒、ワイン、たいていのお酒はありますよ」なんて言われることがありますが、結局のところ値段が分からなくて注文するのをためらってしまいます。
もちろん「おいくらですか?」と聞けばよいのですけど。
で、値段を聞いて注文して、チェックアウト時に渡された請求書を見て、聞いた値段よりも高い金額が請求書に書いてあったこともあります。
指摘すると、最近値上がりしたので、すみません。という回答でした。聞いた値段に直してもらいましたが…
もちろんメニューがある宿も多くて、そんな宿のドリンクメニューは結構お酒が豊富に揃っていたりするので、見ているだけでも楽しいです。
まあ、とりあえずビールで。
以前は、判断に迷うときは、まあビールでいいかな、となっていました。
そうすると出てくるのはたいてい瓶ビール。しかも大瓶。そして何故かアサヒスーパードライが多い。ひとり泊で大瓶はちょっと量があります。
たまに生ビールが出てくることがあります。よく、お風呂の脱衣所で「生ビールあります!」と、お風呂上がりの一杯をお勧めするかのような張り紙を目にしますね。
あるいは、瓶の地ビールがあったりします。「日本秘湯を守る会」の会員宿は「秘湯ビール」なる地ビール?があります。 生の地ビールが飲める宿も、稀にあります。
お部屋食の時は、ビールは部屋の冷蔵庫にあるのを飲んでください、と言われる場合があります。
でも、そういうビールって高いですし、飲まれる頻度も少なそうで、古いビールだったりしないかと思ってしまいます。なので手は出さないですね…
ベストは日本酒?
30代になるまであまり日本酒を飲んでこなかったので、宿の夕食のお供はとりあえずビール、という感じだったのですが、年を取って少しずつ日本酒を飲むようになりました。
日本酒を頼むとたいてい地元のお酒に会えます。メニューに銘柄が書かれていない普通酒でも、聞いてみるとしっかり地元のお酒だったりします。
やっぱり日本酒は宿の和食に合うので美味しい。
最近は日本酒にこだわる宿が増えていて、何種類かのお酒から選べる場合が多いです。
あとは、小さい瓶の冷酒が選べたりもしますね。日本酒好きには選択肢が広いのはうれしいところでしょう。
ただ、宿のスタッフの方には、特に仲居さんに多いのですが、お酒が飲めない人ももちろんいます。
そんな方に日本酒のおすすめを聞いてみても「飲んだことはないのですが、すっきりしているそうです」みたいな、ちょっと心もとないお返事だったり。
でも飲んだら美味しいので、いいんです!
ワインがもっと普及するといいな。
最近、日本ワイン(国産ぶどうで作られた、メイドインジャパンのワイン)が段々とメジャーになってきていますが、宿でみかけることはまだまだ少ないです。
日本ワインの産地として有名な山梨県には温泉宿がたくさんありますが、宿にあるのはかつての日本ワインの主流だった甘口ワインだったり、輸入ワインと日本ワインをブレンドした安めのワインだったり、という感じです。
時々好みの日本ワインを置いてあっても、ボトルでしか用意がなくて、しかも酒屋さんで買うよりかなり高くなっていたりします。
なのでグラスワインを頼むことになりますね。
まあ、まだワインは敷居が高くて日本酒やビールより注文されないのでしょうし、その割にボトルを開けてしまうと日持ちしないので、旅館でグラスワインを出すのは難しいのだろうな…というのは理解しています。
たまに焼酎。
飲みすぎると大変なことになるので最近は控えていますが、焼酎も好きでして、たまにロックで1杯いただくこともあります。
基本的には焼酎って九州のお酒だと思いますが、新潟県で造り酒屋の米焼酎があったり、長野県でそば焼酎があったり。
北関東・甲信越の温泉宿であえて九州の焼酎を飲もうとは思いませんが、宿で地元の焼酎がいただけると、ちょっと嬉しいです。
長野県の温泉宿で、そば焼酎のそば湯割りをいただいたことがあります。
蕎麦屋さんでたまに飲めますが、温泉宿でも飲めるんですね。お部屋食だったので、和食と一緒にのんびりいただけて、幸せでした。
ただ、ワイン同様、焼酎もボトルで用意されていることが多いです。きっと大人数でわいわい飲むために用意されているのだと思います。
結論?
地元ならではのお酒が飲めて、宿の和食にマッチして、なおかつ複数種類から選ぶことができることが多い、となると、温泉宿での晩酌はやっぱり日本酒になってくるのかもしれませんね。
日本酒は普段あまり飲まないのと、飲むようになってまだ年数がたっていないので、味もまだまだよくわかりません。
どれを飲んでも美味しいと感じる、ある種幸せな状態です。。
という感じなのですが、これからもぼちぼち温泉宿でのお酒を楽しんでいきたいところです。
そして、そう書いていると、また出かけたくなり、飲みたくなってきます。あかんわ、もう。
さて、今度はどこへ行こうかな。