温泉好きのお湯

関東近郊を巡る、静かな温泉旅。今度はどこへ行こうかな。

湯治的な、温泉旅へ。

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湯治(とうじ)。温泉宿に長く滞在し、お風呂に入りながら体の調子を整えることをいいます。(簡単に書いてしまいましたが。)

長期滞在の湯治をするような時間がない人も、ときには湯治的な温泉旅をしてはどうかと思うのです。 

湯治と湯治的

湯治的、というのは自分が勝手に「的」をつけただけです。本格的な「湯治」ではなくて、ちょっとだけ湯治っぽい過ごし方をイメージ。

(「プチ湯治」という言葉は既にあって、まあニュアンス的には近いものがあるのですが、プチ湯治は何となく女性向けのイメージがするので、ここでは「湯治的」と。)

湯治だとどうしても、

  • シニア世代の方が多い
  • 温泉地に長期滞在する
  • 時には医師と相談しつつ進める
  • 食事は自炊
  • 宿の設備はいたってシンプル

という過ごし方が思い浮かびます。

そこまで本格的でなくても、日々のちょっと疲れた時に、湯治に似た環境に少しだけ身を置いてみる、という過ごし方はいかがでしょうか。

湯治的な場所

湯治的なことをするなら、いわゆる「湯治場」と呼ばれる温泉地を選んだ方がいいと思います。静かな環境と、良質な温泉。

www.onsen-oh-yu.com

そんな湯治場にも、湯治場のカラーが濃いところと、そうでないところとあります。

本格的な湯治場に泊まるのは、初めて湯治的なことをする人にはちょっと敷居が高いかもしれません。

病気と向かい合っているシニア世代の方が多かったり、山奥の寂しいところだったり。宿の設備が思っていたよりシンプルだったり。

なので「そこまで本格的ではない湯治場」を見つけられれば、それに越したことはありません。明確に簡単に、そういう場所を見つけるのはちょっと難しいのですが。

ただ、インターネットの大手予約サイト(楽天トラベル、じゃらんnet等)で予約できる温泉宿、というのが、ひとつの答えになりそうな気もしています。

恐らく、本格的な湯治場は長期滞在をされる方で予約が埋まっていて、一見さんがネットで予約するのが難しかったりするのではないでしょうか。

また、湯治をされる方はシニア世代の方が相対的に多くて、インターネットより電話で予約される方も多いのではないかと。(少し推測も含んでいますが)

湯治宿のフロントで、宿の方が数週間の宿泊予約を電話で受けているのを何度か目にしたことがあります。

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一見さんでもインターネットの大手予約サイトで予約ができる宿、というのは一つの基準になりそう。

ただこれは、あくまでも目安ではあります。プラン内容や口コミ等をよく確認してみましょう。

湯治的な環境と距離

宿まではあまり遠くないところのほうがいいようです。湯治をするということは、体調面では結構疲れている。なので消耗する長距離移動は控えたほうがいいだろうと。

長距離移動を控える(遠いところを選ばない)というのはもう1つ意味があって、滞在先での時間を多く取れるというメリットも。

また、普段の環境とあまり違う環境に異動すると、体が慣れるのに時間がかかってしまうそうです。

標高が高い山の上の方とかはさわやかですが、空気が薄かったり、昼と夜との温度差が大きかったり、環境は大きく変化しそうですね。

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湯治的な食事

湯治宿は、ヘルシーな食事を早い時間帯にいただきます。ボリュームも味付けも、そこそこ控えめ。

食べてみたい地元の名物などがある場合は、チェックイン前もしくはチェックイン後のお昼にするといいと思います。

湯治宿の食事は健康第一の食事なので、そこまで土地の名物にこだわった感じはありません。それでも、野菜は地元産が多い印象。

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あるいは「自炊」という選択肢も。宿の中には共用のキッチンが用意されていて、自分で食材を用意して調理できるところがあります。

旅先で自炊するのも非日常な感じがして楽しそう。

まあ個人的には、旅先ではその土地のものをいただきたいのと、自炊スペースって共用なので、他の人と一緒に料理するのはちょっとなあ、と思ってしまいますが。

湯治的に過ごす

じっくり眠る

布団はチェックインした時すでに敷いてあったり、セルフ(自分で敷く)だったりします。好きな時間に布団にごろん、ができるわけです。

お部屋食が多いのも湯治宿の特徴なのですが、布団に食事の匂いがついてしまう、というのが気になってしまう方はちょっと難しいところかも知れません。

個人的には好きな時に布団に横に慣れるのは便利ですし、ひとり旅で食事をお部屋でいただけるのは嬉しいのですが。

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ゆっくり歩く

湯治的な過ごし方に向いている宿は、たいてい静かな場所にあります。部屋やお風呂で過ごしつつ、晴れていたら宿の外に出て散歩してみましょう。

宿を出ると、長めの散歩が楽しめる遊歩道があることが多いです。小高い丘まで往復してみたり、川沿いを歩いてみたり。

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湯治場というのは「健康づくり」と近い・・・ということで、健康のために歩くことを推奨されている感じもします。

湯治的な宿の周囲には、もしかしたらお店も見どころも少ないかもしれませんが、少し歩いていくと、ちょっとした発見があるかもしれません。

そうしてちょっと体を動かして、お風呂に入って早めに食事をいただいて、この時くらいは早めに消灯して、眠ることにしましょう。

そういうわけで

普段忙しい人が本格的な湯治をするには、長めの休みとそのためのお金が必要になってきます。

(湯治宿の宿泊プランは比較的安く設定されていますし、自炊することでさらに値段を下げることもできますが。)

自分も本格的に湯治をやるのはちょっと難しそう、という人です。

でも湯治的な過ごし方なら何とかできそう。

日々の暮らしの合間に1泊2日以上の時間を作って、さほど遠くない温泉宿に泊まりに行って、自分の電源を切って過ごす、という感じです。

ということで、湯治は無理でも、湯治的。

医学的な視点ではあまり効果がないのかもしれません。それでも自分の中では満足して帰ってきます。そしてまた日常生活が始まります。

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さて、今度はどこへ行こうかな。