この2018年も、北関東・甲信越のあちこちに温泉旅をすることができましたが、栃木県へは足を運ばなかった年になりました。
実は秋ぐらいから、そういや今年は栃木県に行ってないな、と気になっていたのですが、その頃の栃木県は紅葉の時期、そう、ハイシーズン。
静かな温泉旅をしたい人的にはどうにもこうにも、ハードルが高かったのです。
でももう12月、紅葉もおしまい。12月の温泉旅の行き先は栃木県にしようかなと思ったのでした。今回はそんな予告編めいたことを書いてみます。
冬のとち旅
栃木県への旅を「とち旅」と呼んだりします。
この「とち旅」という言葉がいつ、どこから使われ始めたかは分からないのですが、数年前から予約サイト上の、栃木県の宿のページ上で見かけるようになりました。
「とち旅」という響きが好きなので、この記事では「とち旅」という言葉を積極的に使いたいと思います。
さて、冬のとち旅。栃木県は北関東ということで、冬は寒いです。12月は雪がちらついていることも多く、場所や場合によっては雪が積もっていることも。
12月は紅葉が終わった後なので、県内の温泉地は少し静かな気がします。そして、自分はこの寒い時期に、割と何度もとち旅をしていたのでした。
きっと、人出の多そうな紅葉シーズンの後、シーズンオフで人が少なくなり、泊まりやすくなったのだろうと思います。
では、冬の栃木の温泉をざっとおさらいしてみましょう。
塩原温泉郷は広い中に多彩な温泉地が点在しています。バスターミナルのある古町温泉、門前温泉あたりでは雪がなくても、奥塩原方面に行くと、積もっていたり。
塩原温泉郷からトンネルの向こうは日光市になり、鬼怒川温泉や川治温泉があります。このあたりで大雪に降られた経験はないのですが、さすがに冬は結構な寒さ。
川治温泉のさらに奥、湯西川温泉は年が明けてから「かまくら祭り」が開かれます。昨年12月に行った頃は、まだ秋の終わりのたたずまいでした。
ちょっと離れますが、同じ日光市内にある、奥日光には奥日光湯元温泉があります。標高が約1,500メートルという高いところにあり、冬を強く感じることができそう。
一方で、冬の那須方面は、静かな湯治場「板室温泉」にしか行ったことがありません。
板室温泉は奥日光ほど標高の高いところではないのですが、一晩で一気に雪が積もったことがあります。
それでいて、板室温泉を出て坂を下り、ふもとの黒磯まで降りてくると、もう雪は降っていないのでした。
今度はどこへ?
ということで、冬のとち旅はオフシーズンで宿の選択肢は多め。つい先日まで予約サイトを見てあれこれ迷っていました。
首都圏から栃木県の温泉へ電車で行くときは、主に2つのパターンがあります。
- JR線(東北新幹線か、宇都宮線)で宇都宮・那須塩原近辺に出て、バスで那須・塩原エリア等の温泉に向かう。
- 東武線で東武日光・鬼怒川温泉方面に出て、奥日光もしくは鬼怒川・川治・湯西川温泉等の温泉に向かう。
前回の「冬のとち旅」は2の東武線ルートで湯西川温泉に行ったので、今回は1のJR線ルートで向かうことにまず決めました。
そういえば、前々回の冬のとち旅は、JR線ルートで塩原温泉郷に行ったのを思い出しました。
今回の温泉旅の詳しいことは、帰ってきてから旅行記などで書こうと思っていますので、しばしお待ちいただければと思います。
何をしよう?→おこもり
冬の温泉旅の醍醐味は「おこもり」だと本気で思っています。そう、早めに宿にチェックインして、部屋でのんびり過ごしつつ、たまにお風呂に入るのです。
何しろ外は寒いので、あまり出歩きたいという感じになりません。
とある温泉地で「宿の浴衣を着て他の宿に行くと、その宿の内風呂に無料で入れます」というのがありましたが、この季節に浴衣&はんてん姿で外に出るのは・・・。
部屋ではネットを見たりもすると思うので、宿でWi-Fiが使えるなら良いなと思いつつです。
やがて夕方になり、すっかり暗くなったところで夕食の時間。
栃木県の温泉宿では、地元の特産品である「ゆば」に出会うことが多いですね。この時期なら、デザートにイチゴの「とちおとめ」が出てくるかもしれません。
夢オチのように帰る
夜が明けて、1泊2日の温泉旅も2日目、最終日です。つかの間の温泉旅でしたが、家に帰らないといけません。
栃木県は首都圏からも比較的近く、移動時間も短めで、あっという間。特に東北新幹線に乗ると、1時間そこそこで東京駅まで戻ってきてしまいます。
東京駅のホームに降りると、たくさんの人。年末が近いからなのでしょうか、普段以上に東京の人の多さにびっくりします。
泊まっていた温泉が人の少ない静かなところだったので、 まるで夢から覚めたような、温泉旅が夢だったような。そんな感じがします。
まるで「夢オチ」のよう。(「実は温泉旅に出ていた夢を見ていたのでした。ちゃんちゃん!」的なあれです。)
でも体は温泉の感触を覚えていて、記録するのが好きな自分としては、またあれこれ記録しようと思いつつ、帰り道につくのでした。
という風に、近日中に冬のとち旅に行ってまいります。
さて、今度はどこへ行こうかな。