たいていの趣味で同じようなことがあると思うのですが、その趣味に詳しくなさそうな人に「おすすめは何ですか?」と聞かれたとき、答えるのはなかなか難しいです。
聞いてきた人がどこまでその趣味に詳しいかも分かりませんし、聞いてどうするのかも分からないので、どこまできちんと答えるのがいいのか難しいと。
「おすすめの温泉はどこですか?」と聞かれると、なかなか答えるのが難しいのだろうなと勝手に思っています。
まあ、実際あまり聞かれないので現状では取り越し苦労でしかないのですけど。
おすすめの温泉は?
そう、おすすめの温泉はどこですか? と聞かれても、回答が難しいところです。
聞いた人がどこまで温泉が好きで、旅行に何を求めるのか、実際聞いて温泉旅を検討するのかどうか、その辺がよくわからないので。
ただ、あえて回答するのであれば「群馬県の四万温泉はどうでしょう?」と答えることになりそうです。何故かというと、
- 適度に有名。
- 廃旅館が多くあるような寂れた感じがない。
- いい意味で静か。
- 温泉の質がいい。
- 女性受けがいい。
- 首都圏からは近い。
といったところがあるからです。我ながら、ある意味無難な回答ではあります。
ただ、四万温泉は飲食店が多くないのと、賑やかな夜の温泉街を楽しむことはできません。
なので、そういった温泉を求めていそうな人であれば「草津温泉がいいのでは?」と答えたほうが無難なのだろうな、と思います。
やはり、温泉らしさ、温泉街らしさを賑やかに楽しみたければ、草津だろうな、と。
ただ自分が草津にそこまで詳しくないので、あまり多くを語れないのですが。
他におすすめはありますか?
実際聞かれたことはないのですが、人生何が起きるかわからないので、備えあれば憂いなし、他にないだろうか、考えてみました。
それで浮かんだのは、栃木県は湯西川温泉でした。
源氏に敗れた平家の落ち武者が長く隠れ住んだという温泉です。
そこがまた、関心をそそるのだろうと思いますし、鉄道も道路もだいぶ改善されたものの、それでも首都圏からはかなり奥まった場所にあって、はるばる旅に出た感じが出ます。
最近は旅番組でもよく取り上げられていて、秋の紅葉、冬のかまくらで有名なので、テレビで見たことがある人、名前を何となく聞いたことがある人も多そうです。
海外出身の人に聞かれたら
実は、国内在住の外国人から聞かれたことがあります。
「今度、自分の国から親戚が来るので、おすすめの温泉はありますか? 彼らは雪を見たことがないので、雪がみられるところが希望です」と。
まずその時に勧めてみたのは、栃木県の奥日光湯元温泉でした。
世界遺産の日光の社寺と一緒に回れますし、奥日光の自然と硫黄の濁り湯が温泉らしくていいのでは、と思ったのです。
ただその人が「日光へは行ったことがあるので他を」と言うので、海外でも有名であろう「スノーモンキー」(天然の温泉に入る野生のニホンザル)が見られる、長野県は渋温泉はどうかと言ってみました。
スノーモンキーが見られる「地獄谷野猿公苑」へは行ったことがないのですが(行ったことがないのは伝えました)、渋温泉の温泉街は古い日本の雰囲気が残っていて、海外の人にも日本らしさを感じてもらえるだろうなと。
今度〇〇に行くのですが、近くにおすすめの温泉はありますか?
聞いてきている人が「昼間は観光地を見て回り、夜は温泉宿へ泊まりたい」という場合は、おすすめしやすいです。
そもそも行くこと自体も決まっていますし、行き先も限定されますので。
国宝の松本城に行く、という場合は、お城から近い浅間温泉・美ケ原温泉が便利でいいですよね。
同じ理由で、上諏訪温泉・下諏訪温泉も駅から近くて、諏訪湖や諏訪大社の観光とセットで温泉を楽しめそうです。
同じカテゴリーで山梨県の甲府駅から近い甲府湯村温泉も推したいのです。
が、首都圏から見て手前にある石和温泉の方が宿も多く、勝沼のワイナリーへも石和のほうが近いので、おすすめするのが難しいところではあります。
個人的には、甲府湯村温泉、好きなのですが。
自分がよく行く温泉はおすすめできる?
上には上がいるにしろ、自分もそれなりにマニアックな温泉好きかもしれないので、自分がお気に入りにしている温泉は、率直におすすめするのが難しかったりします。
たいていは以下のような場所なので。。。
- 温泉宿と少しのお店以外に何もない。(夜の温泉街を楽しみたい人には不向き)
- 廃業した宿やお店が多くて寂しい。(寂しい場所を好まない人は結構多い)
- 温泉の温度がぬるい。(温泉は熱いのに限る、という人も多い)
そんな静かな温泉地に行って、静かにのんびり過ごしたり、ぬるめの温泉に長く使ったりするのがいいんですよ、というのを説明するのは結構難しいのです。
幸い、あまりこの辺を聞かれることもないので、今のところこのページは「聞かれたときに備えるための事前準備」です。
さて、今度はいつこの質問をされるかな。(されないかな。)