この静かな温泉旅のブログには約100件の宿泊記録が掲載されていますが、その大半はひとりで週末に泊まった記録です。
自分がひとり温泉旅を始めた10年ちょっと前に比べれば、温泉宿にひとりで泊まることはだいぶ一般的になってきたようです。
それでもまだ、ひとり泊を受け入れていない宿もあって、そんな宿へは泊まることができていません。
「ひとりで泊まりやすい宿」については以前もちょっと書いたことがあるのですが、今回はそのページの内容に少し触れつつ「ひとりで泊まれない」について書いてみます。
ひとり泊の受け入れ
温泉宿によって、ひとり泊へのスタンスは様々。
「いつでもひとり泊OKで、割増料金も不要です」という宿が一番嬉しいのですが、そういう宿はやはり珍しい。
実際は、こんなケースが多いです。
- 泊まれない日がある
- 泊まれるけれど、割増料金がかかる
- 泊まれない日があり、かつ泊まれる日も割増料金がかかる
もちろん、ひとり泊そのものを受け入れていない宿も多いですが。
泊まれない日がある
泊まれない日がある宿は、たいてい以下のようなパターンになっています。
- 休前日(金曜・土曜等)はひとり泊受け入れ不可。
- 休前日および休日はひとり泊受け入れ不可。
大手予約サイトを見れば、その宿がひとり泊を受け入れているかどうか、いつ受け入れているかが分かります。
例えばじゃらんnetであれば「×」は空室なし。「-」は受け入れなし、です。
そもそも宿がひとり泊の受け入れをしていない場合は、こんな風に出てきます。
割増料金がかかる
そして、割増料金を設定している宿は、こんなパターンです。
- いつ泊まっても、ひとり泊そのものに割増料金がかかる。
- 休前日にひとり泊する場合に割増料金がかかる。
- 休前日および休日にひとり泊する場合に割増料金がかかる。
- 上記「1」に加えて「2」もしくは「3」の両方かかる。要はそもそもひとりで泊まるのが割高で、さらに週末等に泊まるとさらに割増になる。
割増料金と言っても宿によってさまざまで、1,000円程度で済む場合から、10,000円近くかかってしまう場合もあります。
宿が「ひとり泊できない日」や「ひとり泊の割増料金」を設定している理由は、だいたいこんな感じかなと思っています。
- 多くの宿泊客が期待できる休前日や休日に、単価の安いひとり客の予約を受け入れてしまうと、宿の利益が少なくなってしまう。
- 1部屋に2人以上止めた場合の収益に近い収益を取りたい。
まあ、経営する側からすれば当然のことでしょうね。
ひとり泊する人にとってはちょっと残念ですが、仕方のないことではあります。
ひとりで泊まりにくい温泉地
「ひとり泊できない日」や「ひとり泊の割増料金」の有無は、個々の宿の事情だと思います。
同じ温泉地のほかの宿を調べれば、ひとりでも泊まれる宿を見つけることができるケースが大半です。
ところが、最近気づいたのですが、温泉地にある宿の大半が、ひとり泊できない宿である場合もあります。
割と名が知れている温泉地なのに、この静かな温泉旅のブログに出てこない温泉地は、そんな感じのところもちらほら。どんな温泉地だ?
- 観光地として既に有名なところ。
- 全体的に高級旅館が多い。
- そもそも団体客の利用が多い。
そういう特徴、傾向があります。
勝手な想像ですが、今もそれなりに観光客が多くて、ひとり泊を受け入れなくても成り立つ温泉地なのかもしれないですね。
ひとり泊を受け入れる、というのは、今まで多くの温泉宿がひとり泊を受け入れてこなかったことを考えれば、収入増のための苦肉の策、という見方もできますので。
不思議なのは、そういう温泉地は宿泊人数を「2人(以上)」で検索すると多くの宿がヒットするのですが、宿泊人数「1人」で再検索すると、検索結果0件、で出てきてしまうのです。
これは偶然なのか、はたまたそうではない何かがあるのか・・・。
ただこれはインターネット上での検索によるものなので、その温泉地のすべての宿がひとり客受け入れに消極的だ、というわけではないでしょう。
泊まるためにやってみること
そんな温泉地や温泉街に泊まりたい場合、やってみる価値のあるアプローチはいくつかあります。
直接問い合わせてみる
例えば、ネット上に情報がほとんどない小さな宿はひとりで泊まれることもありそうです。
また、予約サイト上にひとり泊のプランを出していない宿も、宿や観光協会、旅館組合等に電話やメールで問い合わせた場合、ひとりで泊まれることもあります。
もちろん、メールだと返信がない(送受信の不具合や、宿の方がマメにメールをチェックされていない)ことも結構ありますし、電話だと断られることもあります。
断られるといい気分にはなりません。
日付をずらす
平日に休みを取って泊まりに行く、ということを検討します。
平日にチェックインするようにした場合、ひとり泊できる宿の選択肢が大きく広がりますし、休前日より安い宿泊料金になります。
まあ、そもそもそんな簡単に仕事を休めない、という方が大半かと思います・・・
逆に、平日休みの方なら検討できるかもしれませんね。
プランを変える
2食付きだとひとり客を受け入れないような温泉宿でも、朝食のみとか素泊まりのプランであれば受け入れOKの場合もあります。
「ビジネスプラン」という名前で出ていることが多いです。要は出張するビジネスマンをターゲットにしているわけです。
ビジネスプランと言いつつ、ビジネスでない場合も泊まれることが多いです。
たまーに「出張であることを証明してください」みたいなことを言ってくる宿もあるようです。
ビジネスプランは食事が少しシンプルになりますが、安くかつひとりでも泊まれてよいでしょう。
そもそも宿の食事が多いと感じる場合は、ちょうどよいボリュームになります。
誰かと一緒に行く
身もふたもないですが、2人以上で行けば、そんな宿へも宿泊できます。
最後に思うこと
ひとり温泉旅を始めて間もないころは、ネット上の情報が今より少なかったこともあって、宿や観光協会等に直接問い合わせて泊まることもありました。
今は、その辺を調べたり問い合わせたりする余裕があまりないので、基本的には予約サイト以外でアプローチすることを諦めています。
それから、以前は2食付きのプランを主に予約していたのですが、2食付きを諦めて、朝食のみ、もしくは素泊まりでもいいや、というスタンスにここ数年で変えました。
そうすると、泊まれる宿の幅が広がってよかったのです。
さて、今度はどこへ行こうかな。