「モバイルSuica特急券」は、2020年3月でサービス終了となりました。
Suicaをはじめとする「交通系電子マネー」は世の中にかなり普及しています。
まだまだ日本は現金払いの人が多い国ですが、個人的には電子マネーをメインで使っています。楽なのです、ピピッ。
電子マネーは普及していますが「おサイフケータイ」はそうでもない気がします。
たとえば、JR東日本によればSuicaの発行枚数は約6,000万枚弱とのことですが、今回紹介する「モバイルSuica」の会員数は約370万人とのこと。*1 便利なのでもっと普及しても良いのにな、と思ってしまいます。
今回は、そんな「モバスイ」こと「モバイルSuica」の紹介です。
ちなみに「モバスイ」という略称?はJR東日本の駅員さんが言っていました。社内での通称なのでしょうか、モバスイ。
モバイルSuicaって?
モバイルSuicaアプリを携帯にインストールすると、おサイフケータイでSuicaが使えます。
Suicaなので携帯電話をタッチすれば電車やバスに乗れたり、買い物ができたりと便利です。
チャージとか、ポイントとか
もちろんチャージしてお金を入れないと使えないので、現金や銀行引き落とし、クレジットカード決済でチャージして使うことになります。
また、以前は現金でのモバイルSuicaでのチャージは、お店のレジでしかできなかったのですが、今はきっぷの券売機でもモバイルSuicaでチャージできる機械が増えてきました。
カードの代わりに携帯電話を置けばいいのです。
さらに、Suicaで買い物すると、一部のお店や自動販売機で「JREポイント」がたまります。
たまったポイントはそのままSuicaにチャージして、電子マネーになってくれます。これをやるには「JREポイント」の会員になる必要があります。
デメリットと注意点
便利なSuicaですが、大半のiPhoneで使えないのと、アプリのダウンロードから登録までが面倒くさいのはデメリットです。
Suicaポイントもそうですが、JR東日本関係のポイントはいろいろ複雑で、わかりにくいのも、デメリット。
もうひとつ注意点があって、モバイルSuicaは年会費がかかります。
が、決済用に登録するクレジットカードをJR東日本のクレジットカード「ビューカード」にすることで、年会費が「当面の間無料」になります。
当面の間、というのが、実に気になります。。いつまでだろう。
モバイルSuicaで電車に乗ろう。
乗れる範囲が広がっている
電子マネーで乗れる電車は都会のほうだけだろう、と思っている方も多いと思うのですが、最近はどんどん乗れる範囲が広がっていまして、Suicaで行ける温泉も増えています。
首都圏からであれば、JR東日本であれば北関東、山梨県の大部分と、長野県の一部はSuicaだけで行けます。
まあ、紙の切符を買ったほうがお得になる場合もあるので、良し悪しですが。
モバイルSuica特急券
電子マネーでは普通列車しか乗れないだろう、と思っている人も多そうですが、モバイルSuicaアプリを入れておけば「モバイルSuica特急券」というのがあって、携帯電話で新幹線にも乗れます。
モバイルSuica特急券で乗れるのは、、、
- 東北新幹線、山形新幹線、秋田新幹線、北海道新幹線
- 北陸新幹線、上越新幹線
です。要はJR東日本および、JR北海道とJR西日本の一部が対象ということですね。なお、東海道新幹線は、JR東海のサービス「EX-IC」を契約すれば利用できます。
ということでモバイルScuica特急券は、携帯電話だけで新幹線の乗車券と特急券が買えるのが便利なのですが、ほかにもこんなメリットがあります。
- 安い。紙の自由席の切符の値段より、モバイルの指定席の値段のほうが安い
- 携帯アプリ上で、席を選べる。
- 携帯アプリ上で、乗る列車を変更できる。
また、東海道新幹線の「EX-IC」は、あまり安くなりません。。。
Suicaグリーン券
JR東日本では普通列車にグリーン車が連結されています。詳しくは先日書いた記事をご覧いただければと思います。
「Suicaグリーン券」というのがあり、お持ちのSuicaでもグリーン券を買うことができます。PASMO,toica等、他のICカードでも買えるらしいのですが、未確認です。紙のグリーン券が出てこず、Suicaの中にグリーン券の情報が書き込まれます。 また「モバイルSuica」というアプリがありまして、それをインストールすれば携帯電話にグリーン券の情報が書き込まれます。多くのiPhoneに対応していないこともあり、あまり普及していないようですが、個人的には愛用しています。
高崎線のグリーン車に乗って、群馬県の温泉へ。 - 温泉好きのお湯
モバイルSuicaでお買い物。
電子マネーなのでお買い物もできます。JR東日本の主要駅の駅ビルではたいてい使えますし、駅ビルがない駅でも売店やコンビニで使えます。
食事、お酒、お土産で現金払いを最近していない自分がいるのに気づきます。
最近は、温泉街の駅前にあるJRとは関係ないお土産屋さんでもSuicaが使える店を見かけるようになってきました。
水上駅や、鬼怒川温泉駅近辺のお土産屋さんで見たことがあります。今後も増えてほしいものです。
まとめ
ということで、モバイルSuicaが使える携帯電話があれば、新幹線を含む電車にお買い物にと、温泉旅のかなりの部分をカバーしてくれます。
もちろん、地方はまだまだ現金払いオンリーの店や宿が多いので、全く財布なしで旅ができるわけではないですし、携帯電話をなくしたり、電池が切れたりするリスクもあります。
クレジットカードでチャージする場合は、ご利用は計画的に、でもあります。念のため。
さて、今度はどこへ行こうかな。