温泉旅の頻度が多めなせいか、あまり高級な宿には縁がありません。
温泉旅に出かける回数を多くすると、温泉旅1回当たりの旅費は抑えないといけません。
ということで、泊まる宿は高級なところではなく、リーズナブルに泊まれる宿になっている自分です。
コスパ、という言葉は何となく好きになれないのですけど、もしも高くない宿泊料金で満足度の高い宿に泊まれるならば、それに越したことはない。
もちろん安すぎて快適でない宿は避けたいところですが、コストの観点から安く泊まれる方がいい、なんて考えて宿選びをしていたら、宿泊料金の安い宿にばかり泊まるようになっていました。
今回は、そんな「安くていい温泉宿」の良さを紹介します。
「安くていい温泉宿」のお値段
ここ10年ほどで、宿の宿泊料金も物価と同じでじわりじわり上がってきていますが、ここ2,3年でよく泊まっている宿の価格帯は、だいたい以下の通りです。
これを超えると、「ちょっと贅沢しているな」という気持ちになります。。
- 素泊まり:7,000円未満
- 1泊朝食付き:10,000円未満
- 1泊2食付き:12,000円未満
消費税、入湯税が込みの値段なので、実際の宿泊料自体はそれに1,000円前後低い金額です。
「安くていい温泉宿」のメリットいろいろ
安くていい宿。値段が安いだけじゃない、メリットいろいろです。
サービスが家庭的。逆に、ホテルや高級旅館のようなサービスはありません。でも家庭的なサービスのほうが、気を使わなくてよいのでくつろげるのです。
宿が小さく、こじんまり。小さな宿は部屋数も少なく、お風呂に静かに入れたり、温泉の質が良いことが多し。
食事は宿によって様々なので、上手く言えません。宿で作っていない場合もあるので。
ただ、小さな宿の場合、宿で作られた家庭料理が出てくることも結構あります。そういうときは、暖かい手作りの料理をいただくことができて嬉しいですね。
「安くていい温泉宿」に泊まってみよう
選んでみよう
さて、泊まってみることにしましょうか。
あくまで自分の場合ですが、まずは、楽天トラベルやじゃらんnetのような予約サイトで、宿を探します。
「値段の安い順」で宿やプランを並べることができるので、1つ1つ見ていきます。
プランが安い順にすると、素泊まりプランや朝食のみで夕食のつかないプランから表示されます。
夕食はどこか外で食べようかな、と考えているなら、素泊まりや朝食のみでもでも良いですね。
次に口コミの平均点を確認。5点満点で4点台だったら高確率で良い宿です。
が、3点台後半でも、書かれているマイナスポイントにちょっと目をつぶることができるなら、泊まっても満足できると思います。
行ってみよう
交通手段が車以外なら、電車やバスで宿の近くまで向かうことになりますね。
駅やバス停から歩ける距離なら歩きますが、ちょっと距離がある場合は、宿のご主人か奥さんが、自家用車でお迎えにきてくださることもあります。
普段着で、自家用車。
ここで宿のご主人や奥さんとご対面。もちろん明るく挨拶するようにしています。いい宿泊にしたいですしね。
そして、無理しない程度に話をしたりします。寒いですね、暑いですね、今日はいい天気ですね、等々。
チェックイン
宿に着いてチェックイン。宿帳を書いて、鍵を渡されて、お部屋へとご案内。
高級なところだと、ウエルカムドリンクとお茶菓子で一息ついてから、という感じになることもありますが、そのようなものはないことが多いです。
宿の方についていきつつ、お風呂場と洗面所・トイレ(共用の場合)の場所を教えてもらってからお部屋へ。荷物を持ってもらうこともあまりないです。
まあ、1泊のひとり旅ならそんな重い荷物でもないので構わないです。
お部屋に入ります。
高級旅館であればお茶を入れてもらったり、着物姿の女将さんがやってきて、今日はようこそお越しくださいました、と膝をついてのご挨拶、となりそう。
ですが、自分が泊まるような宿は時々お茶を入れてもらう程度です。
でも、高級旅館の和服姿の女将さんに丁寧にされると、こちらが恐縮してしまうので。。
お茶は自分が飲みたいときに飲むので問題ないですし。
あとはご自由に
ひとり泊であれば、後は基本的に部屋でのんびり、お風呂でゆっくり。
どんな宿も夕食まではほったらかしにしてくれるので、思う存分のひとり時間。布団がすでに敷いてあったりすることもあって、昼寝もできたり。
お部屋とお風呂以外にも、ロビーでくつろいだりするのも良いですね。ソファに腰かけて、地元の新聞を読んだりします。
ロビーは喫煙スペースを兼ねているのか、たまに灰皿が置かれている宿もあり、非喫煙者には不要ではありますが。
そんな時はフロントでコーヒーを注文して、ロビーでいただけることもあります。
コーヒー片手に地方新聞を読んだりする時間も結構幸せです。
地方のニュースってよくわからないですけど、小さな地元の話題の記事とか、その地方ならではの広告を眺めて。
そして夜になり
夕食の時間が近くなってきて、何かお酒でも頼もうかな、と思ったら、フロントで直接注文するようにしています。
お部屋から内線電話で頼んでもいいのですけど、何だか味気ないですし、宿のおすすめを聞きながら選んでみたいので。
夕食はお部屋食派なので、宿でいただくときはお部屋で。
そうでないときは外に食べに行きます。
まだ布団が敷かれていない場合は、お部屋食なら片づけてもらった後にさっと敷いてもらい、外食の時は、外出中に敷いてもらいます。
やがて朝が来る
風呂に入っていつの間にか寝て、朝がきます。
基本的には、言われていた朝ごはんの時間までには起きるようにしています。
ただ、宿によっては稀に、こっちが寝てるのにお部屋に入ってきてお茶セットの交換をしてくれることがありますが。。
そうして、ちょっとくちゃくちゃになった浴衣を整えて、朝風呂へ。
安くて小さな宿は、朝風呂も空いています。やはり朝風呂は幸せである。
やがてお部屋に朝食のお膳が運ばれてきます。(もしくは食堂へ行きます。)お味噌汁とご飯の香りに幸せを感じながら、朝食をいただきます。
その後、お布団がどうなるかは宿によりけり。
朝食前に片づけてしまうか、食後もそのままか。食事中に片付いているか。
まだ寝ていたいので、できることなら片付けないでほしいところ。
最近は9時くらいにチェックアウトしてしまうことが多いのですが、10時くらいまでのんびり部屋にいるのも好きです。
ただそこまで滞在していると、ほかのお客さんがどんどんチェックアウトしていきます。
そして宿の方が空いた部屋から片づけとお掃除を始めるので、掃除機の音が聞こえてきたり。
お風呂もこのタイミングで、お湯を入れかえてお掃除に入るので、もうお風呂へは入れません。
まあいいや、と荷物をまとめて、自分もようやっとチェックアウトです。
というわけで
そんな風に、安くていい温泉宿で、つかの間のひとり時間を楽しんでいます。
部屋でくつろぐだけであれば、ある程度清潔であればそれで問題ないですし、食べ物にこだわるのであれば、素泊まりや朝食のものプランにして外食して、好きなものを食べればいいですし。
ちょっとでも豪華な接客って、何だかこっちが恐縮してしまう。少なくともそんな価値観の自分です。宿の方との接点は、必要最低限で別に構わないので。
となると、おのずと宿泊料金って安くなってきますね。
さて、今度はどこへ行こうかな。