先日「エクストリーム出社」なる言葉があることを知りました。
エクストリーム出社は、早朝から観光、海水浴、登山などのアクティビティをこなしたのち、定刻までに出社をするエクストリームスポーツ。また、リフレッシュを主目的としてレジャーを楽しむ、早朝から出社までのプロセス。
この言葉を知ったきっかけは、かみなし子さんのブログ記事。
要は、旅先から直接職場に向かう、ということです。
そうか、こういうのをエクストリーム出社というのか。旅行が好きで、出かけた回数も多いので、このエクストリーム出社を何度かやったことがあります。
今回はそのことについて書いてみようと思った次第。
エクストリーム出社のメリットは?
土曜・日曜が休みの人がエクストリーム出社をする場合、月曜の朝に旅先から職場に直行するということになります。
メリットはあまり多くない気もしますが、
- 日曜の午後は宿や観光地が空いていて、かつ安く利用できる
- 土曜から旅を始める場合は、行程を2泊3日にできる
- オフからオンへの気持ちの切り替えが比較的楽(かもしれない)
- 月曜朝の電車が混んでいないことが多い
こんなところがメリットかなと思います。
旅行そのもののメリット
一番のメリットは、日曜に泊まる宿が空いていて、比較的安く泊まれること、なのではないでしょうか。
基本、観光地の宿は土曜にチェックインして日曜にチェックアウトしていく人が多いので、 日曜に泊まる人は、ピークが過ぎた後に泊まることになります。
次に、土曜から旅に出た場合は2泊3日の旅程にできます。長めに旅行することができます。どうしても、1泊2日だと慌ただしく。
出勤のときのメリット
また、休み明けに仕事に出るのってたいていは気持ち的にちょっと憂鬱になるという人も多いのだろうなと思います。
ですが、エクストリーム出社の場合は旅行の後のちょっとハイな気分でそのまま職場に向かうので、幾分楽ではあります。たぶん。
また、通勤ラッシュに巻き込まれる可能性がおのずと低くなります。
新幹線や特急列車であれば、指定席で座って職場の近くに出ることもできますし、通勤ラッシュの時間帯に満員電車に乗ることが結果的に、ありません。
エクストリーム出社というのは休み明けの移動に少し無理があるので、例えば始業時刻が朝9時の会社があったとして、9時に間に合うように移動するのは難しい。
ということで、例えばフレックスタイム制度や半日休暇などを使って、少し遅めの時間に出社しないと実現しないことになります。
そんな時間帯は、通勤電車も徐々に空いてきているはずです。
電車通勤のパターンばかり書いてきましたが、朝の通勤通学のピークを外す、という意味では、車通勤でも同じことがいえるのかもしれません。
エクストリーム出社のデメリットは?
メリットを先に書きましたが、よくよく考えるとデメリットも結構あるのではないだろうかと思うわけです。
- 服装選びが難しい
- 荷物が多い
- 月曜朝の移動がしんどい
- 月曜はあまり仕事にならない
- 温泉の匂い・・・
持ち物が大変
服装選びが難しい、というのがあります。例えばオフィスでの服装が例えば「スーツに革靴」の方の場合、旅行中の服装をどうするのか、という問題が。
オフィスカジュアルOKな職場もありますし、私服で仕事をしても良いのであれば、あまり迷わずに済むかもしれません。スーツを持ち歩くのは出張みたいで大変です。
また、服装以外の荷物もおのずと多くなります。家の外に宿泊しているので、どうしても着替えや洗面用具類を持ち歩くことになるでしょう。
月曜朝の移動
月曜朝の移動がしんどい。あれ、さっきと逆のことを言っていますが、自宅から職場までの距離より長い距離を移動することが多くなると思います。
移動中、ずっと座っていられるなら幾分楽なのだと思いますが。
温泉街って山奥だったり交通の便が良くないところにあったりすることも多いので、宿から電車の駅までバスに乗り、駅で電車に乗り換える、等の手間もありがち。
もちろん、駅から近い温泉、例えば関東近郊であれば熱海温泉や石和温泉、鬼怒川温泉等であれば、比較的交通の便が良いのですが。
また、エクストリーム出社をして旅先から職場に直行した場合、あまりその日の仕事ははかどらない気も、しなくもないです。
時間的にも遅めの出社になることが多く、勤務時間も短くなりますし、好きな旅行に行ってきたといっても、それなりに疲れて出社するわけなので。
温泉の匂い・・・
これまでは温泉旅ではないエクストリーム出社にも当てはまるデメリットでしたが、そう、自分の温泉の匂い、職場にいる周囲の人からすれば、気になるかも。
特に硫黄成分の強そうな温泉から職場に直行したときは、結構その匂いが目立つのではなかろうかと・・・あ、この人温泉の匂いがする!
温泉旅からエクストリーム出社を考えている場合は、泊まる温泉宿がどんな温泉なのかをよく確認した方がいいかもしれませんね。
Myエクストリーム出社経験
ということで、デメリットも結構あるエクストリーム出社。自分としては、積極的にやろうということはなく、あくまでやむを得ない時限定でやっています。
ひとり旅ではやらないかな・・・むしろ、家族で出かけるとき、時間を確保したり予定を調整するために、エクストリーム出社をしてきました。
ケース1:イベント帰り
日曜日に地方でイベントがあり、夫婦で出かけた後で現地のホテルに泊まり、月曜朝の新幹線で出社、という経験を何度かしたことがあります。
中でも東北新幹線に乗ったときは、月曜日だったので東北新幹線の割引率が一番高いきっぷ「お先にトクだ値」が取れました。グリーン車でしたが。
グリーン車といっても割引率が良くて、結果的に普通車より安くグリーン車に乗れるというので、豪勢にグリーン車で帰京・・・
まあ、ふだんグリーン車に乗り慣れていないので、落ち着かず、そわそわしていたら着いてしまったのですが。
ケース2:夢の国から
千葉県浦安市に「夢の国」があります。子供を連れて夢の国に行ったことがあります。
週末の夢の国は悪夢のように混むんじゃないかというので、平日に有給を取っていき、夜は夢の国近辺のホテルで1泊。
さすがにそれ以上は休めなかったので、その翌日にエクストリーム出社をしたのでした。
当時の自分の職場が、夢の国から電車で比較的便利な場所にあったもので。夢から覚めるのは早かったです。
ケース3:温泉旅から
ここまで書いていて、自分が温泉旅と絡めてエクストリーム出社をしてこなかったことが分かります。ここは温泉旅のブログなのですが。あれ?
と言いつつ1度だけ、温泉旅でもエクストリーム出社をやったことがあります。
家族と一緒にちょっとお値段の高い有名な温泉宿に泊まれる機会があったのですが、少しでも宿泊費をおさえられたらいいなと思い、日曜チェックインにしたのでした。
翌日の月曜は休めなかったので午後からの出社にさせてもらい。
泊まったのは、群馬県の伊香保温泉。群馬県からだったら、都内にある自分の職場まではさほどかかるまい、と思っていたところ、
バス→普通列車→新幹線→普通列車
という乗り継ぎがうまくいかないことが判明・・・
宿にお願いして少し朝食の時間を早めてもらい、食後すぐに自分だけ宿を出て、朝のバスに乗った次第。
終点の渋川駅でバスを下り、JR上越線の新前橋行きの電車に乗って、新前橋でJR両毛線から来た高崎行きの電車に乗り換え、急いでお弁当を買って上越新幹線へ・・・
お弁当を新幹線の車内で食べていると、あれよあれよという間に大宮駅まで戻ってきていました。
ということで
エクストリーム出社は結構ハード。extremeは「極端な」といった感じの言葉ですね。
デメリットもあるのですが、意外なメリットもあります。安くなったり、空いていたり。帰路の移動は楽な面もありますが、そうでない面もあり。
ということで、旅のオプションとして、エクストリーム出社も頭の片隅に入れておいてもいいのかなと思った次第です。
でも個人的にはその逆のパターン、要はこんな感じの、
のほうがメリットは大きいと思います。これならいくらでもやりたい。
さて、今度はどこへ行こうかな。