栃木県の温泉といえば、鬼怒川温泉とか塩原温泉あたりが有名だと思われます。
そんな、鬼怒川や塩原の方へは何度も足を運んできましたが、栃木県の東部、茨城県寄りの地域の温泉は、ほぼノーマークでした。
ということで土地勘もあまりなかったのですが、今回それなりに情報収集して、馬頭温泉(ばとうおんせん)、という温泉があるのを発見しました。
調べたところ、馬頭温泉に直接向かうバスはないようです。
公共交通機関のみで行く場合は「那賀川町コミュニティバス」に乗り、国道沿いの「道の駅ばとう」でバスを降りてから、30分そこそこ歩く必要があります。
コミュニティバスとか、バスがないから歩くとか、何だか「ローカル路線バスの旅」っぽいです。
(2016年8月宿泊)
建物と部屋
今回予約した「旅館ささや荘」の案内には、4名以上で送迎応相談、とありました。
1名だし、まあ歩くのも嫌いではないし、ということで、相談はせずに歩いて向かいました。
上り坂で、夏だったのもあって、なかなかハードな歩きでした。
頑張って歩いた先にあった旅館ささや荘は高台にあります。
昭和時代に建てられた古い建物でした。
階段を上り、2階の部屋に案内されます。
部屋には布団が敷いてあり、トイレは共用でしたが洗面所は部屋にありました。
窓からは那珂川がよく見えます。
遠くには日光や那須の山々がうっすら見えるのでした。
接客は、ご主人がほぼお1人で切り盛りされているようでした。
部屋数も5室程度と少なめで、お1人で対応するにはこれくらいの規模でないと大変そうですね。
温泉と風呂
お風呂は1階にあり、男女別の内風呂と、家族風呂がありました。
家族風呂は特に予約も追加料金も不要のようで、入ってみると結構広めでした。
お風呂は窓が広く取ってあり、目の前に那珂川が広がる景色はとても良かったです。
食事(夕食のみ利用)
今回は夕食のみ(朝食なし)のプランで予約しました。
食事は1階の個室でいただきます。
鮎が名物ということで、塩焼きと甘露煮、2尾出てきました。他には温泉トラフグの天ぷら、馬刺し等。いずれも地元の名物のようです。
ボリュームが適度で、別途注文した地酒「東力士」と一緒に美味しくいただきました。
今回は夕食のみのプランにしたので朝食のことは分かりませんが、朝食も恐らく同じ場所でいただくのだろうと思われます。
道の駅で朝ごはん
夕食のみ、朝食なしのプランで宿に泊まったのは初めてでした。
宿の夕食でお腹いっぱいになってしまうと、翌朝の食事が少々しんどいかなと思ったのです。
また、起きる時間を気にせずに寝坊する、というのもしたかったので。
それでも早朝に目が覚めてしまいます。
朝風呂以外にすることもなかったので、8時過ぎにチェックアウトして、延々と国道まで歩いて「道の駅ばとう」まで行きました。
開店して間もない時間帯で、野菜やお惣菜がどんどん運び込まれていくところでした。
食事できるところはまだ開店前だったので、売店でおこわと茹でとうもろこしを買って、朝ごはん。
この日は朝から暑かったので食後にジェラートをいただきました。
道の駅での食事もいいな、と思った朝のひと時でした。
個人的感想
馬頭温泉は、栃木県の温泉の中ではマイナーな方かもしれません。
お客さんもゴルフや釣り目的の人が多そうです。
交通の便も良いほうではないですが、その分静かなひとり旅には向いている場所だと思います。