温泉好きのお湯

関東近郊を巡る、静かな温泉旅。今度はどこへ行こうかな。

7月某日静かな温泉旅 飯山線と、その前に六日町温泉へ('19)

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ゴールデンウイーク以来の温泉旅に出かけてきました。

今回はJR飯山線の旅にしようと考えており。

全区間は乗らなかったのですが、新潟県側から飯山線へ入り、ゆっくり流れる千曲川に沿って長野県側へと抜けてきました。

旅の計画

JR飯山線は、長野県と新潟県とを結ぶ、全長約100キロの長いローカル線。

過去に乗った時は長野県側から入ったので、今回は逆に、新潟県側から入ろうと考えました。

朝の上越新幹線で新潟県入りしてもいいのですが、せっかくなので新潟県側で温泉宿に1泊したくなり、夕方に東京駅に出て新幹線に乗る計画に。

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その後新潟県側から飯山線の旅をのんびり続けて、最後は長野駅に出るという旅です。

1日目(東京→越後湯沢→六日町)

Maxのグリーン席に乗って

ということで、東京駅へ。久しぶりの上越新幹線、乗ったのは、途中の越後湯沢駅が終点の「Maxたにがわ」。

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2階建て新幹線「Max」ことE4系電車は、そろそろ引退が近いと言われています。

いつもなら階段を下りて1階の普通席に乗るのですが、今回は階段を上がって2階のグリーン席、要はグリーン車へ。

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実は普通車の指定席より安い値段でグリーン車の指定席が取れたのです。

新幹線のグリーン席ということで、座席のつくりはしっかり、ゆったり。

席もテーブルも幅は広いわ、レッグレストもついているわ、ひじ掛けもどっしりしているわ、と・・・。

しかも平日夕方ということもあってか、お客さんはまばら。いい条件が揃っているので快適空間・・・なはずなのですが、気持ち的には落ち着かず。

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きっと普通車に慣れているので、そのほうが落ち着くのかもしれないですね・・・。

慣れない車内にそわそわしているうちに、新幹線は大宮を出てスピードを上げて、熊谷、本庄早稲田と止まり、高崎駅を出た後で徐々に空は暗くなり。

やがて夜空なのかトンネルなのか分からない車窓を眺めているうちに、上毛高原駅を経て、終点の越後湯沢駅へ到着です。

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夜のとばりの上越線

夜の越後湯沢駅は初めてかもしれません。昼間はにぎやかな駅ナカも、この通り全て、店じまい。

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唯一営業していた駅のコンビニNEWDAYSで、今宵のおつまみとお酒をちょっと購入してから、次に乗る電車が出発するホームへと降りていきました。

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上越新幹線の次は、JR上越線の普通列車で少しばかり北に向かいます。

次の電車は直江津行き。途中で「北越急行ほくほく線(以降は「ほくほく線」と書きます。)」に入っていく電車です。

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寝過ごすと新潟県の直江津まで行ってしまうので、気をつけねば・・・

ガラガラだった車内も、発車する頃にはほとんどの席が埋まっていました。平日の帰宅時間の電車ということでしょう。都心のラッシュほどではないにしろ。

小雨が降る夜の中、電車は途中の駅を通過しているようなのですが、気づかずでした。昼間の車窓は田んぼの中を走る上越線、夜は明かりが少なく。

越後湯沢駅を出て塩沢駅に止まり、その次が、自分の降りる六日町駅でした。電車はここから、ほくほく線へと入っていきます。 

宅配便の配達員さんがやってきて、荷物を電車に積んでいました。最近はこうして、お客さんを乗せる電車やバスで宅配便の荷物を運ぶ試みが増えているようです。

あちこちでそんなニュースも目にしますが、実際を見たのは初めてのこと。積み終えた電車が出ていくのを見送ってから、改札口へと向かいました。

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小雨の降る六日町

人のまばらな、夜の六日町駅です。

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駅から今回予約した宿までは歩いて15分程度のようです。少し雨が降っており、タクシー利用が頭をよぎったものの、歩くことにしました。

この辺りは冬に雪が多く降るからなのか、駅から続く商店街はアーケードになっています。越後湯沢や小出などもそうですね。

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ちらほらと居酒屋さんがあって、中をのぞくとお客さんも結構入っている様子。そんな居酒屋にちょっと入りたくもなりますが、宿へと急ぎます。

魚野川にかかる真っ暗な橋を渡って、突き当りを右に歩いていくと、今夜の宿がありました。

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平日の夜なので宿は静か。越後湯沢で買ったおつまみとお酒を少しだけいただいて、夜更かししない程度にして、眠ることに・・・

2日目(六日町→十日町→戸狩野沢温泉)

"六"日町から、"十"日町へ

朝になり、目が覚めると宿の部屋にいます。少し遅れて、ああ今温泉宿にいるんだ、と気づく朝です。

窓を開けると、空はまだ曇り。それでも、雨は降っていない模様。

朝風呂にゆっくり入ってから宿の食事処で朝食をいただき、部屋に戻って荷物を取って、チェックアウトしました。

魚野川をまた渡り、六日町駅へ。橋のたもとには、六日町出身の武将「直江兼続(なおえかねつぐ)」が着用した兜をあしらったデザインが。

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その近くには、少年時代の兼続と、彼が使えた上杉景勝(うえすぎかげかつ)の妹「桂姫」が手を取り合って並んでいました。

これまた後で調べたのですが、ふたりは両想いだったものの、成就しなかった・・・という言い伝えが残っているそうです。

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そんな二人を後にして、六日町駅へと戻ってきました。休みの日なのですが、まだ午前中だからか、歩いている人はそれほど多くはない様子。

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ここから少しだけ電車に乗って、飯山線を目指すことになります。ルートは2つ。

  1. JR上越線で北に進み、飯山線の始発駅「越後川口」駅から飯山線へ。
  2. ほくほく線で西に進み、飯山線と合流する「十日町」駅から飯山線へ。

飯山線の全線に乗る、というのであれば1のルートなのですが、こちらのルートは列車の本数が少なめなので、今回は2のルートにしてみました。

それでも、次の電車までは少し時間があります。

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駅前のスーパーに入ってみると、お客さんでにぎわっていました。ひと通り見てから、近くのお土産物屋さんで「越後ワイン」の白ワインを購入。

越後ワインのワイナリーは、ここから少し北の浦佐駅の近くです。

そうして改札をくぐって、JR線ホームの先にある、ほくほく線のホームに出ました。気温はさほど高くないのですが、湿度が高いようで蒸し暑く。

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やってきた1両の電車はすぐにJR線と別れて、ほくほく線の線路へと入っていきます。ハイスピードで田んぼを駆け抜け、長いトンネルを抜け、15分ほどで十日町駅へ。

十日町を歩く

十日町駅は2014年の冬以来です。

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季節が違うのですが、駅自体は自分の記憶からは変わってないようでした。お昼は名物のそばにしようと思い、観光案内所で地図をもらいます。

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六日町と同じく、十日町の駅前からはアーケードが続いています。地図を見ながら、アーケード街にあった新しそうなそば屋さんに入ってみました。

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中に入ると結構お客さんが入っているようです。ひとりだと言うと、カウンター席に案内されました。

どんどんお客さんが入ってきます。出前の注文もあるようで、忙しそう。

野菜天ざると、お酒を注文しました。地元十日町のお酒「松乃井」が、ワイングラスに入って出てきます。

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出てきたおそばの麺はつるっとしています。かつ、しっかりした麺で食べごたえがあり、お酒が進んで、もう1杯。

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会計は電子マネーが使えました。ごちそうさまでした。

www.tamugisoba.com

さて、昼から少々飲んでしまい気持ちはいいのですが、少し十日町の街歩きをします。

徐々に天気は晴れてきました。前回来た時は雪の季節で、駅近くの美術館に行きましたが、今回は逆方向に行ってみましょう。

きれいなお寺の脇を通って、少し先のところにちょっと良さそうな喫茶店を見つけたので、入ってみました。

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ランチメニューも美味しそうだったのですが、少し前におそばを食べたばかり。ということで、アイスカフェラテをいただきました。

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ゆっくり過ごしてから、脇道を歩いて抜けて、十日町駅へと戻ります。

次に乗る列車が出るのはまだ先なのですが、十日町駅を通る2つの観光列車「おいこっと」「越乃Shu*Kura」が休憩していました。

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手前が「おいこっと」、奥が「越乃Shu*Kura」

ツーショットとは珍しいですね。

「越乃Shu*Kura」は、生演奏を聴きながら新潟県の地酒を楽しめる列車。ここはひささんの乗車レポートをご覧ください。楽しそう・・・。

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「おいこっと」に乗ると、イベントやおもてなしを通して飯山線の旅を楽しむことができるようです。今回乗ってみたかったのですが、あいにく時間が合わずでした。

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ようやく飯山線の旅へ

ホームに上がって、休憩中の「おいこっと」と「越乃Shu*Kura」とを眺めたり、写真撮ったりしていると、次の飯山線の列車がやってきました。

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もう一度「越乃Shu*Kura」

最初、列車は水田のなかを走ります。越後○○という名前の駅が続き、近づいてきた信濃川を越えて、あとはずっと川に沿って走っていきます。

最初は、進行方向から向かって右側の席に座っていたのですが、信濃川は反対側から見えるようです。橋で川を渡ることもなさそうなので、途中で左側に移りました。

赤い屋根の家が多いのが気になります。きっと屋根も、地方によって色付けが様々なのだろうなと思いつつ。

森宮野原駅から、新潟県から長野県へと入っていきます。ここ森宮野原駅は、日本の鉄道の歴史の中で、最も深く雪が積もった記録のある駅なのだそうです。

ちなみに「森」と「宮野原」で「森宮野原」ですが、車内のアナウンスは一緒にくっつけて「もりみやのはら」と呼んでいました。

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県境ということもあって、このあたりは山の中。列車は今までもゆっくりペースで走っていましたがを、さらにゆっくり走るようになります。

信濃川は長野県に入ると千曲川にその名前を変えますが、線路の横で静かに流れているのは変わらず。

先ほどの赤い屋根に加えて、青い屋根の家も結構あるようです。

下り坂を走っているようで、列車のエンジン音が静かになりました。そう、飯山線は電気(モーター)で走る「電車」ではなく、石油(エンジン)で走る「ディーゼルカー」です。

かなり降りてきたところで、終点の戸狩野沢温泉駅。ここも2014年以来です。

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今回の旅のまとめ

この後は近くで1泊して、次の日にまた飯山線に乗って長野駅まで出ました。

千曲川に沿っていた車窓はやがて川から離れ、リンゴの木々が多く見えてきたと思ったら、少しずつ家々が増えてきて、終点の長野駅へ。

そこから北陸新幹線で帰京した次第です。

  • 六日町温泉は駅から歩いて行ける温泉地です。駅前にも、少し離れたところにも温泉宿があります。居酒屋さんと、直江兼続ゆかりの史跡は次回の宿題。
  • 十日町のあたりは、名物の「へぎそば」が美味しいです。今回のルートでは、信州そばとの食べ比べができました。信越そば合戦・・・。
  • 今回、飯山線の西側に初めて乗りました。千曲川(信濃川)に沿ってのんびり走る路線です。
  • 戸狩野沢温泉駅から野沢温泉までの路線バスは、今はありません。バスは北陸新幹線と飯山線が停まる飯山駅から出ています。

今回行った場所

(今回の温泉旅で出かけた観光スポット、お店等のリンクを後日紹介予定です。)

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さて、今度はどこへ行こうかな。

 

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