ここ何年かで、温泉旅に車で行く機会が増えてきました。
今まで電車とバスを駆使して温泉に出かけていたのが、同じ場所へ車で行くと、新しい発見があることも多く。
今回も車で少し遠くを目指してみようと思ったわけです。
旅の計画
自分の暮らしている首都圏から車で少し遠くへ、となると、高速道路で行くことになります。
首都圏からは放射状にいくつかの高速道路が広がっています。
これまで、何度かハイウェイ温泉旅をしてきました。
- 東名高速道路で、静岡県へ
- 中央自動車道で、山梨県・長野県へ
- 関越自動車道で、群馬県へ
- 常磐自動車道で、茨城県・福島県へ
「東北自動車道で栃木県へ」というのが未経験で。
いつかやってみたいなと思い、栃木県の温泉宿を探していると、良さそうなゲストハウスろを見つけて予約しました。
若いころに何度も出かけた、板室(いたむろ)温泉の宿です。
板室へは、以前お世話になっていた宿が廃業になってから足が遠のいていましたが、今回の宿は新規オープンして間もない新しいところのようで、楽しみです。
1日目(東名高速道路→首都高速道路→東北自動車道→板室温泉)
朝の用事を済ませて、車のガソリンを満タンにしてから出かけます。
自分が暮らしているのは首都圏の南側なのですが、そこから栃木県に車で向かうには、いくつかルートがあります。
- 都心をくぐるトンネルを抜ける。(山手トンネル)
- 東京湾沿いを西に向かい、途中から荒川沿いを北上する。(湾岸線)
- 神奈川県に出て相模川沿いを北上し、都内を通らず埼玉県を横切る。(圏央道)
最初は2のルートにしようとして出かけたところ、高速道路上で事故があり大渋滞が起きている模様。
次に、3のルートも事故で大渋滞になっていることがわかります。
それで1のルートに出たところ、こちらも事故があり渋滞しているとの案内があり。
結局、都内を抜けるだけで2時間かかってしまい、埼玉県に入った時点でかなり消耗していました。
東北自動車道はうって変わって、空いています。
青空が広がり、その先には入道雲。だだっ広い関東平野を走ります。
利根川を渡って群馬県へちょっとだけお邪魔して、渡良瀬川を越えて栃木県へ。


宇都宮を抜けると道幅が少し狭くなり、車窓の緑が増えてきます。
徐々に雲が灰色になってきて、稲妻が時々光る。
雨が中途半端に降ったりやんだり、し始めます。
そんな中、黒磯板室インターで東北自動車道を降りて、のっぽの木々と平地が交互に訪れる那須野が原を抜けて、道の駅「明治の森・黒磯」に到着。
那須エリアにはいくつか道の駅がありますが、今回利用した「明治の森・黒磯」は、板室温泉へ向かうまでの途中で寄りやすい場所にあります。
最初の計画ではお昼過ぎに着いているはずが、時計を見ると14時。
まだレストランのランチ営業がやっていたので、お腹を空かせつつ、カウンター席へ。
夏野菜のビーフカレーと、牛乳のセットを注文します。
ズッキーニの美味しさ。お肉もよく煮込んであって。
そして牛乳はさすが酪農が盛んな那須、おいしくいただきました。


ここ「明治の森・黒磯」は、明治・大正時代の政治家・外交官「青木周蔵(あおき・しゅうぞう)」という人の別荘があったところ。
今もその別荘が保存されていて、見学できるようになっています。
青木周蔵は確か、江戸時代の末期に日本が欧米と結んだ不平等な条約を改正するのに努力した人、というのを、歴史の教科書で見た記憶。
別荘はいわゆる古い洋館。
明治時代の建物ですが、きれいに維持されていました。




雨が降っているのと、宿のチェックインの時刻が近づいてきたのもあって、観光はこの辺にして、道の駅で夕食の買い物をしました。
お惣菜、トウモロコシ、野菜、クラフトビール、チーズ、などなど。
買ったもろもろを車に積んで、まっすぐ板室温泉へ。
道の名前も「板室街道」、まっすぐ伸びて、段々と山奥へ。
路線バスで乗客を降ろしつつ、ゆっくり登っていたのを思い出しながら、車はバスより軽快に上がっていきます。
林を抜けて、アップダウンを経て、那珂川に沿った静かな板室温泉が見えてきました。
板室温泉へは7年ぶり。
前回行ったときは、廃業した宿も多く、ずいぶん寂しくなってしまった印象でした。
広い駐車場に車を止めて、散歩してみることに。
空はすっかり晴れています。


板室温泉ではいくつかの宿があります(ありました)。
昔から続いている湯治宿、リニューアルオープンした新しい宿、営業をやめられた、もと宿、などなど。
以前よくお世話になっていた宿は、いわゆる古くからの湯治宿で、残念ながら10年ほど前に廃業されていました。
温泉街の一番奥にあったので、今はどうなっているかなと、細い道へと入っていくと、少しばかり様子が違う。
数年前に見たときは廃墟のようになっていたのが、今は建物の外壁が塗り替えられていて、新しい看板がついている。
見るとまだオープンに向けての準備中のようで、看板の名前をネットで調べても、まだ情報が出てきません。
これから新しい宿としてオープンするとしたら、ちょっと楽しみです。


少し嬉しくなって車に戻り、今日泊まるゲストハウスへ。
温泉街からは離れていて、細いわき道に入り、坂を下ったところにありました。
広い駐車場に車を止めて、チェックイン。
このゲストハウスも、もともと温泉宿だったのをリノベーションして生まれ変わったようです。
なので、中はとてもきれい。


お部屋に荷物を置いて、さっそく温泉へ。
宿が新しくなっても、板室温泉の優しいお湯は変わらずでした。
控えめな温度で、適度にとろみのある、「下野の薬湯」と呼ばれた温泉です。
夕食は、道の駅で買ったお惣菜と、同じく道の駅で買ったトウモロコシをお部屋で茹でます。
自炊可能な宿で、食器や鍋を使わせていただきました。
宿の温泉は23時まで。もうひと風呂してから寝ることにします。
2日目(板室温泉→東北自動車道)
よく晴れた朝。部屋のカーテンをあけると、緑の中、まぶしく。
朝風呂も明るくて、名残惜しいなと思いつつ、少しでもじっくり入ります。
朝食は、昨日道の駅で買った野菜とお惣菜の残り。
今日は午後に用事があり、早く帰らないといけません。
これこそまさに、後ろ髪を引かれる、というやつです。
朝の、がらんとしたエントランスで宿のカードキーを返して、車に乗り込みました。
お世話になりました。
今度はぜひ、じっくり滞在したいです。
前の日に立ち寄った道の駅「明治の森」に寄り道をして、朝どれ野菜をいろいろ買って帰ります。
晴れた暑い空の下、快調に東北道を下っていきました。
帰り道は、渋滞に出くわすことはなさそう。
今回の旅のまとめ
栃木県の那須は、温泉があり、山々があり、美味しい食べ物の豊富なところ。
カフェなども多くて、ちょっとおしゃれな感じがするのもいいですし、牧場や遊園地など、家族で行っても楽しめる場所が多くあるのも良きです。
ただ、車がないと移動の難易度が少し高くなってしまいます。
これまでは電車とバスを使いこなして出かけてきたところを、今回は車で出かけたので、移動はすっかりスムーズでした。
板室温泉へも、久しぶりに行くことができました。
いくつかの宿が営業を終えたり、お店も減ったりして、寂れつつあった温泉地が、新しい宿ができたりしつつ、今も続いています。
お世話になった宿も、もと旅館だった新しいゲストハウスでした。
「ザ・温泉宿」とは違う雰囲気。
サービスはシンプル、設備は新しく、これはこれで、快適でした。
今回は、東北自動車道で行く温泉旅、がテーマでした。
移動にかかる時間は、新幹線より車のほうがかかってしまいます。
本来だったら、新幹線で栃木県に入って、そこから先はレンタカー、というのが一番スムーズなのでしょうけど、そこまでの経済的な余裕もなく。
往復に時間がかかった分、現地での滞在時間を長くとれなかったので、次回行くときはその辺をどうしようか、また検討してみたいと思います。

さて、今度はどこへ行こうかな。