4か月ぶりに静かな温泉旅をしてきました。
この時期の状況は理解しているので、自分なりに十分注意しつつです。
この4か月、基本的にはずっと家で過ごしており。皆さんそうだとは思いますが、疲れが蓄積されていたのも事実でした。
緊急事態宣言が解除になってから、行けそうなタイミングや行き先を検討したり、行くかどうかを迷ったりして。
結局は、タイミング的には少し遅くなったかもしれませんが、7月の平日に出かけてきたので、まとめてみたいと思います。
旅の計画
まず、行き先は自分の住んでいる県内にし、移動で県境を越えないところを選びました。
さいわい、自分の住む県には多くの温泉があります。その中で、交通の便が良い湯河原温泉を今回は選んでみました。
湯河原温泉へは久しぶりの訪問です。前回は2006年だったので、何と14年ぶり。
次に、交通手段です。
湯河原までは電車で行くのですが、今回は途中まで東海道新幹線を使うことにしました。
特急「踊り子」や、東海道線の普通列車でも良かったのですが、電車に乗っている時間を短くした方が、より安心かなと思ったのです。
(根拠はあまりありません)
最後に、宿。
予約サイトで湯河原温泉の宿を検索すると、多くの宿がヒットしました。
その中で、食事がお部屋でいただけて、感染症対策を念入りにやっていそうな宿を予約します。
夜の居酒屋でお魚を食べたいなとも思いましたが、まだ夜の飲食店を利用するのが心配だったので、2食とも宿でいただくことにしました。
基本的には宿におこもり、の予定です。
1日目(新横浜→小田原→湯河原温泉)
自宅から電車を乗り継いで、久しぶりに新横浜駅に来ました。電車に乗る、というのも月に1度あるかないかだったので、新鮮です。
今回は、新横浜から小田原まで、ひと駅だけ東海道新幹線に乗ります。
頻繁にやってくる「のぞみ」を2回ほど見送ってから、自分の乗る「こだま」がやってきました。
平日の昼間だったからでしょうか、車内はガラガラでした。
新横浜駅を出た新幹線は、一気にスピードを上げていき。
住宅街と田んぼが交互に見えたなと思っていたら、もう相模川を渡り、やがて小田原の街が近づいてきました。
乗車時間、あっという間の15分。
目的地の湯河原は、神奈川県といっても静岡県との境目に近いです。
それなら新幹線でもう1つ先の熱海駅まで行き、熱海経由で向かったほうが近いかもしれませんが、そうすると県境を越えるということで・・・。
さて、小田原駅で降りました。
小田急のロマンスカーも見えます。
そうだ、ロマンスカーに乗れば良かったと、後の祭り。ロマンスカーには実は乗ったことがなかったのです。
でも町田駅(東京都)から小田急に乗ると一瞬県境越えるしな、とか、相模大野駅のような、県内の他の駅で乗ればいいけど、時間がかかるな、とか。
くだらないことを考えつつ、新幹線の改札を出ました。
さて、小田原駅。箱根の山を登った時に、バスに乗り換えるために降りたくらいで、あまり縁のなかった駅です。
地下街の酒屋さんで、夜に飲む用に地酒を買いました。神奈川県の西部には、いくつも酒蔵があるのです。
お腹はまだ空いていなかったのですが、駅ビルの1階で軽くいただきました。
外食も数か月ぶり。外で食事する幸せをしみじみと・・・
そうして、次の熱海行きの普通電車に乗ります。こちらもガラガラ。
小田原駅の次、早川駅から根府川駅あたりは車窓から相模湾がよく見えます。
あいにく梅雨の期間中で、海はうすぼんやりとしています。
根府川駅で4分停車。後から濃い青色の電車が追い抜いていきました。
「ロイヤルエクスプレス」の電車です。平日だったのですが。
根府川駅を出て、真鶴駅、その次が湯河原駅。ホームに降りたところで雨が降ってきました。
今日の宿までは2キロほど離れているようで、歩いて行こうかと思っていましたが、この雨で気分が変わり、宿に電話して迎えに来ていただきました。
雨の中、宿の車は数分走って宿に着きます。
手指を消毒して、検温してからチェックイン。
部屋に上がって荷物を置いて、何はともあれ温泉へ。
4か月ぶりの温泉です。
ここのところずっと、背中やら肩やらが痛くて困っていました。それがすうっと抜けていく感じ・・・。
じっくり温まってから部屋に戻り、布団でぐだぐだ過ごします。
そうして窓の外を見ると晴れ間が見えたので、散歩することにしました。そう、本当は駅から宿まで歩いてみたかったのです。
先ほど車で通った道を歩いて、湯河原駅へ戻っていきます。蒸し暑く。
途中の神社でお参りして、今後の自分と家族のことをお願いして。
海が近く、干物が有名なところだからでしょう、通りには魚屋さんが多いです。
それと、居酒屋など、おいしそうなお店も結構ありました。今回の食事は宿でいただくので、残念ですがまた後日、ですね。
20分ばかり歩いて、湯河原駅前へ。まずはお土産を物色します。
かまぼこ屋さんで、一口サイズのかまぼこを購入。
地元産ではないものも売られていましたが、今回はせっかくなので、地元産のものを選びました。
それにしても蒸し暑いので、アイスコーヒーが飲みたくなり。
駅前の喫茶店に入ろうとしたら、あと10分で閉店とのことで、断念。16時前だったのですが、営業時間を短くしているのかもしれませんね。
また宿へと歩いて戻っていきます。
途中で、営業していた喫茶店を見つけて、中に入って休憩しました。
少し元気を取り戻してから、また歩き出します。
そろそろ宿だな、というときにまた雨が降ってきて、最後は急ぎ足で。
汗をかいたので、またお風呂へ。
お風呂から上がり、部屋に戻るとまた晴れていました。めまぐるしい天気の変化です。
夕食はお部屋で。お刺身が多くて幸せでした。
2日目(湯河原温泉→小田原→新横浜)
朝7時にアラームをかけていたので、のそのそと起きて、朝のお風呂にさっと入りました。
朝食の時間は7時半。お部屋でいただきます。
アジの干物など、これまた海のものが多くて嬉しい朝食でした。
チェックアウトまで時間があるので、もう少し宿でゆっくり過ごします。
食後に宿の方にお話を聞くと、この時は宿泊客が自分だけだったようですが、週末は多くの予約が入っているとのこと。
ただ、密を避けるために半分程度のお部屋で営業されるそうです。
食後にもう一度お風呂に入ってから、10時にチェックアウト。
宿のおかみさんに「車で送りましょうか?」と言われましたが、見たところ雨も止んでいるようなので、歩いていくことに。
宿の近くのバス停を見つけて時刻を見ると、さほど待たずに次のバスが来るようだったので、やってきたバスに乗りました。
バスは少しだけ混んでいました。ちょうど、他の温泉宿をチェックアウトされたお客さんが多く乗っていたようです。
湯河原駅からの普通列車は、行きと同じくガラガラでした。
今回の旅のまとめ
「ニューノーマル時代」(新しい生活様式の時代)の静かな温泉旅。
用心しつつ出かけてきました。
- 県境を越えない。
- 平日に出発する。
- 移動時間を短くする。(短距離ですが新幹線を利用)
- 夜の街には出かけない。
- 食事は宿の部屋で取る。
感想としては、これまでの静かな温泉旅と大きく変わらなかったので、ストレスはなく、でした。
そう、今までも同じような旅のスタイルだったようです。
ライフスタイルが変わりゆく世の中ですが、自分の場合、静かな温泉旅はそう変わらないんだな、と。
また、いつもであれば他県にある温泉を目指すところを、今回は県内の温泉に久しぶりに出かけたのでした。
近場だとあまり旅の実感が出ないんだよな、と勝手に思っていましたが、そんなことはありませんでした。
外出できない日々が続いていたこともあり、外出することの新鮮さもあったのだろうと思います。
また機会があれば、状況を見つつ、注意を払いつつ、出かけることもあるかもしれません。
(本音はもっと出かけたい、ですが、そうもいかず。)
さて、今度はどこへ行こうかな。