今週のお題「残暑を乗り切る」
8月の平日を夏休みにしたので、ちょっと長めに2泊3日の温泉旅をしてきました。
行く前の決意表明(?)はこちら。。
3日間の前半は、曇りと雨の空模様でしたが、旅の途中から最後にかけて、少しだけ晴れ間が見えてきた旅でした。
旅の計画
上田市へ寄付した、ふるさと納税の返礼品に宿泊補助券をいただいていたので、それを少し使うことに。ということで、行き先は上田市近辺に決定です。
過去にも、上田市とその近辺にある温泉を巡る2泊3日の旅を何度かしてきました。
何度も温泉旅で行っている場所なので、あまり計画をきっちり立てなくても問題ない感じです。
天気予報を見る限り雨が降りそうだったので、早めに宿に入ってのんびり過ごそう、という風に考えていました。
往復の北陸新幹線「あさま」が最安値で利用できる「お先にトクだ値」を早いうちから予約しておきました。
1日目(東京→上田→戸倉上山田温泉)
何度目かの上田へ
8月の平日の昼下がり、東京駅から新幹線「あさま」に乗ります。
この日の午前中に長野県内で大雨が降ったらしく、その影響で新幹線のダイヤも乱れていた様子。さいわい、自分の乗った新幹線は時間通りに東京駅を出発しました。
大勢でごった返す東京駅の駅弁屋さんでお弁当を購入し、車内でいただきます。「あさま」には車内販売がありません。
新幹線は上野を出て大宮へ。その後埼玉県内で居眠りしてしまい、起きたころには群馬県に入っていました。
結構混んでいた車内も、いつものように軽井沢駅で多くの人が降りていき、そこから先はがらんとしています。次が佐久平駅、その次が自分の降りる上田駅です。
ちょうど、上田を舞台にした映画「サマーウォーズ」が上映されてから10周年ということで、上田駅にも多くのポスターが貼られていました。
サマーウォーズ、実は見たことがなかったのですが、この旅に行く前に見ておきました。10年前を感じさせない内容と絵のきれいさ。面白かったです。
さて、次に乗る電車まで1時間ほどあります。小雨がぱらついていますが、少し散歩したり買い物をしたりしようかと。
上田散歩(1)
まずは駅を出て脇道を歩き、近くの商業施設「アリオ上田」へと向かいます。
アリオ上田はセブン&アイ系の大きな商業施設。広いイトーヨーカドーがあります。ひととおり食料品売り場を見て回ってみました。
鮮魚売り場には「鯉のあらい」があり、お総菜売り場には「美味だれ焼き鳥」が売られているのは、上田ならではなのかもしれません。
アリオ上田には最終日にお土産を買いにまた行くことにして、上田駅へ戻ります。温泉口、というやや寂しいほうの出口に出て少し歩くと、すぐに千曲川の河川敷へ。
雨の中、ぼんやり千曲川を眺めてまた上田駅へと戻りました。蒸し暑い日で、駅でリンゴジュースを買って一気飲み。。
千曲川を渡る(1)
さて、次に乗るのは、しなの鉄道線の電車です。
昭和時代に作られた115系という古い電車が今も現役で走っている、今となっては貴重な存在の、しなの鉄道。
古びた電車は上田駅を出て、西上田、テクノさかき、坂城と各駅に止まっていきます。テクノさかき駅の「テクノ」は、英語だと"TECHNO"ではなく"TEKUNO"でした。
坂城駅の次が、自分の降りる戸倉駅。15分ほどの短かい電車旅でした。電車のドアは手で開けます。ちと重く。
今日泊まる宿の場所をきちんと調べていなかったのですが、やはり駅から離れているらしく、Google先生によれば30分ほど、とのこと。
雨足は弱まっていて、もう傘は要らないくらい。戸倉駅を背に歩き始めます。信号を2つ越えて、また千曲川が見えてきました。今度は千曲川を渡ります。
長い橋のむこう、神社の鳥居を横目に左へ歩いていくと、静かな温泉街が見えてきました。静かなのは平日の昼下がりだからでしょうか。
夜のお店が集まる細い道を抜けて、今日の宿へとチェックイン。
上山田温泉の夜
宿のお風呂に入ってから、夕食の時間まで温泉街を散歩してみました。廃業したお店が目立つ、ちょっと寂しい通りではあります。
そんな中に、今も営業していそうな居酒屋さんもあります。初めて入る居酒屋はちょっと緊張しそうですが、後で行ってみるつもりで。
歩いていると千曲市の観光会館があり「マンホールカード」なるものがいただけるとのこと。人生初のマンホールカードを入手しました。
このマンホールカードですが、つい最近Frostmoonさんのブログでその存在を知って、ちょっと欲しくなっていたのでした。
そこそこ歩いてお腹も空いてきたので、宿に戻ります。夕食をいただいて、またお風呂に入って、2次会へと向かいましょう。
先ほどの散歩で見つけた焼鳥屋さんに入ってみます。入ると常連さんで賑わっていました。ちょっと緊張しつつ、カウンター席へ。
メニューに値段が書かれていなかったのですが、とりあえず日本酒1合と、串を4本注文。手元の紙に食べたい串を書いて、お店の人に渡します。
焼鳥には、にんにく醤油のタレをつけます。これも上田の「美味だれ焼鳥」と同じものなのでしょうか。聞くのを忘れました。
カウンターにいた常連さんや、焼鳥を焼いていた店員さんと少し話をしたりして、焼鳥とお酒を少し楽しんで、何と、お会計はジャスト1,000円。ごちそうさまでした。
もう少し夜の温泉街を歩いてみます。平日ですが、表通りはそこそこ人が歩いています。足湯のあるコンビニでは、若い人がお酒などを買い込んでいました。
宿への近道を抜けようと路地裏へと入っていくと、いわゆる夜のお店が集っていてちょっと怖く。声をかけられそうになりつつ、足早に通り抜け、宿へ。。
2日目(戸倉上山田温泉→上田→鹿教湯温泉)
上田散歩(2)
ぐっすり眠って、朝はだいぶ涼しい信州。外は曇りのよう。
お風呂に入ってから大広間で朝食をいただき、またお風呂に入り、堪能してからチェックアウトです。
廃墟になっているホテル跡を横目に、わき道を歩いて温泉街を抜け、また千曲川を渡って戸倉駅へと戻りました。
3両編成の電車に乗って、また上田へ戻ってきました。まだ午前中なので、午後までの時間で上田の市街地を少し見て回るつもり。
駅を背に坂を登っていき、交差点のそばの喫茶店で休憩しました。
この喫茶店、前から気になっていたのです。店内は、マスターと常連さん風のお客さんが2人ほど、まったりしていました。
自分も同じくまったりしてから外に出て、もう少し上田の町を歩いてみました。車が頻繁に通る表通りから少し脇に入ってみたり。こじんまりした、上田の町です。
そうして「柳町」に出ました。ここは古くからの街並みが残っているところで、上田市街の観光スポットのひとつ。確かに観光客がちらほら。
まずはゆっくり通りを最後まで歩いて、抜けた先にある神社にお参り。遅ればせながら、今回の旅の無事をお祈り。
柳町の通りに戻り、お店を見ていきます。
まず「はすみふぁーむ」のお店へ。はすみふぁーむは上田市のお隣、東御市にある比較的新しいワイナリーのようです。このお店ではワインの試飲や食事ができました。
有料試飲のワインを、白と赤、いただきました。
はすみふぁーむのお隣には、酒蔵の「岡崎酒造」があります。信州はワイナリーもそうですが、酒蔵はそれ以上にたくさんあります。
今回は上田の酒蔵に行ってみようと思っていたのでした。ここでもお酒を試飲し、お酒も1本購入しました。少しばかり、気持ちいい。
ふらりとまた上田駅に戻り、お昼をどうしようかなと少し考えて、新幹線の高架下のお店に入りました。何度か行ったことのある「ゆう杉」。
ざるそばを注文。おそばを食べ終えて、追加注文で馬刺しも・・・昼から豪遊です。
そうして思い出したのですが、何年か前の夏休み、上田の柳通りに行ってから、このお店で馬刺しを食べて鹿教湯(かけゆ)温泉に行っていたのでした。
結局は、やってることは変わらないのである。
千曲川を渡る(2)
食べ終えたころ、そろそろバスの時間です。1番乗り場から千曲バスに乗車です。
このバス「鹿教湯線」に乗るのも何度目でしょう、窓の外、見覚えのある景色が続き。
バスは国道18号から右に曲がり、しなの鉄道の線路をまたいで、千曲川をまたいで、丸子町方面へと走っていきます。
車窓から、見覚えのあるお店がまだ残っているのが分かって、ちょっとだけ安心したりもしました。
https://twitter.com/yu_snfkn/status/1164759701818490885
次にバスは、千曲川の支流「依田川(よだがわ)」を渡って、丸子温泉郷へと走っていきます。
国道を道なりに進んでいくのですが、ところどころ、道路が新しくなっていました。前に来た時は工事中だったのを思い出します。
そうしてバスは鹿教湯温泉の温泉街へと入り、坂を上った先のバス停で降りました。1時間そこそこ、少し長いバス旅です。
鹿教湯温泉
雨はやんでいました。少し坂を下って、今日泊まる宿にまずはチェックイン。
2年ぶりの宿泊、少し懐かしい感じ。案内されたお部屋の雰囲気も以前と変わらずで、落ち着きますね。
まだ空は明るいので、軽くひと風呂浴びてから温泉街を散歩してみます。
足湯のわきにあるトーテムポール、文殊堂、鹿の飲泉所・・・どれも変わっていないようで嬉しくなります。まあ、前回の訪問が2年前ですからね。
酒屋さんで地ビールを購入。ここは数年前に建て替えて新しくなっています。その後、和菓子屋さんでおやきも購入。お腹が空いてきたので、宿に戻ってひとり、0次会。
宿で夕食をいただいてから真っ暗な外へと出かけます。
2年前に行った鹿教湯温泉で唯一の居酒屋さん「わんだ~れ」に再訪問してみました。
まあ、この日はお酒も既に昼間と夕方に飲んだし、お腹もいっぱいだし、ということで、量は控えめに。
地元上田市の高級白ワイン「椀子(まりこ)シャルドネ」を奮発。今宵の2次会はその1杯だけにしておきました。
カウンターの奥の大きなテレビでは、長野県のJリーグクラブ「松本山雅FC」の試合を流していました。それも気になりつつ、試合の後半途中でおいとまします。
キャッシュレスOKでした。地方の新しいお店はキャッシュレス対応のところが多くて嬉しいですね。おやすみなさい。。
3日目(鹿教湯温泉→上田→東京)
大塩温泉(振られる)
と言いつつ、その日の夜はなかなか眠れず。眠れなかったのは寝る前にお茶を飲んだせいだと思われます。
夜は涼しくて、虫の声もさりげなかったので、温度や音が原因ではないはず。
とても眠い朝を迎えました。天気はようやく晴れ。
食事処で朝ドラを見ながら朝ごはんをいただいて、10時前にチェックアウトです。
数えてみると、今回で8度目の宿泊でした。妻や子供と来たこともあります。そんな宿にひとりで泊まったからなのか、ちょっと照れ臭い感じも。
バスの時間まではまだ余裕があるので、少し歩いてみることにしました。鹿教湯温泉から少し離れたところに「大塩温泉」という温泉があります。
武田信玄の隠し湯とのことなのですが、今は宿が1件と、公民館の中に温泉があるのみです。その公民館に来てみたのですが、温泉は14時からとのことで、断念。
過去の記録を見返すとば、ここ大塩温泉には過去にも振られており。学習しないとは、このことです。
大塩温泉は、公民館にお風呂があって、そこに入ることができるようなので、そこまで送っていただいたのですが、、この日は休業。ちょっとがっかり。
2泊3日ひとり旅 田沢温泉・霊泉寺温泉('07) - 温泉好きのお湯
上田散歩(3)
暑い中歩いて、近くのバス停へ。国道沿いのバス停で待つ間、車やトラックがびゅんびゅん目の前を通っていきます。
バスはゆっくりやってきました。乗り込んで席に座ります。途中で眠ってしまい、起きたらかなり上田の近くまで来ていました。
上田駅の手前にあるイオン上田でバスを降りて、イオンをちょっと物色。そうしてからイオンから上田駅まで歩いて向かいます。
最後にもう一度、2日前と同じ場所で千曲川を眺めました。2日前は曇りでしたが、この時は晴れ。2日前もこの日も、川の流れが速いように見えました。
踏切を渡って、1日目に行ったアリオ上田でお土産を少々買います。
朝ごはんをたくさん食べたのもあって、お昼ですがあまりお腹が空いておらず。なので駅に戻って、帰りの新幹線を待つことにしました。グッバイ上田。また来よう。
今回の旅のまとめ
今回のように、ひとつの地域に2泊3日で滞在すると、結構濃厚に過ごせる気がします。
上田の町には、初日、2日目、最終日と3度訪れて、上田駅からすぐの千曲川をぼんやり眺めたり、街歩きをしたりしました。
上田グルメの1つに「美味だれ焼き鳥」があります。初日の夜に戸倉上山田温泉で焼鳥をいただいたので、上田では食べずじまいでしたが。
ただ、今回訪問した上田の古い街並み「柳町」には、お昼から美味だれ焼き鳥がいただけるお店があるとのこと。これは次回の宿題になりそうです。
上田から戸倉上山田温泉まで移動は「しなの鉄道線」を利用しました。
昭和時代から走る古い電車がまだ現役で走っているのが、しなの鉄道の良いところ。ただ、この車両ももうそろそろ引退らしいので、乗ったり撮ったりは、お早めに。
今回泊まった温泉宿は、戸倉上山田温泉と鹿教湯温泉。お湯も温泉街の雰囲気も異なるふたつの温泉地です。
戸倉上山田温泉は、いわゆる古びた歓楽街が残っているところ。廃業したお店も多くてザ・昭和の温泉街、という感じでもあり。
でもお湯は良くて、濁った硫黄泉に入っていると、匂いと色とで、温泉に入っている実感が強いです。
一方の鹿教湯温泉は、山奥にひっそりたたずむ湯治場。
大きな病院があって、入院されている患者さんでしょうか、病院の方に付き添われて温泉街を歩いているのも目にしました。
静かにゆっくり歩いたり、自然の中で過ごしたり、という過ごし方ができる温泉です。
今回行った場所
今回の温泉旅で出かけた観光スポット、お店等のリンクです。リンク切れがありましたらご容赦ください。
上田駅前の「ゆう杉」、鹿教湯温泉の「わんだーれ」は残念ながら閉店してしまいました。
観光スポット
柳町
上田は城下町であり、北国街道の宿場町でもあり。柳町は昔の雰囲気がまだ残されている通りで、道の両脇にお店が並んでいます。
お土産・飲食店など
安兵衛
上山田温泉の焼鳥屋さん。店名とは無関係だと思いますが、安かったです。
アリオ上田
上田駅徒歩5分のショッピングモール。イトーヨーカドーでお土産等を購入できます。
甲州屋
上田駅から少し歩いた海野町の交差点の脇にある、昭和から続く純喫茶です。
はすみふぁーむカフェ
上田市のお隣、東御市(とうみし)にあるワイナリーが、上田の柳町にお店を出しています。ワインの試飲やカフェでのお食事ができます。
岡崎酒造
柳町にある酒蔵。ここのお酒「信州亀齢(きれい)」は人気のお酒で、手に入りにくいようです。
さて、今度はどこへ行こうかな。