温泉好きのお湯

関東近郊を巡る、静かな温泉旅。今度はどこへ行こうかな。

7月某日静かな温泉旅 只見線に乗って、福島県・宮下温泉と、新潟県・折立温泉へ('15)

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只見線、というローカル線があります。福島県の会津若松と、新潟県の小出とを結んでおり、本数の少なさは日本有数。なかなか乗りに行くのが大変な路線です。

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2011年の豪雨で途中にある鉄橋が流されてしまい、2018年8月時点でも、最初から最後まで通して乗ることができません。

鉄橋が流された区間は代行バスに乗り換えて行くことになります。

代行バスの区間」復旧させるのは億単位の大金が必要とのことなのですが、福島県や地元の自治体がその多くを負担して工事をし、復旧させることが決定しました。

ということで、2015年の夏に只見線に行った記録をまとめてみます。もちろん、この時は途中で代行バスを利用しています。

旅の計画

今回は只見線に乗るのがメインな目的ですが、只見線は列車の本数も少なく、走っている場所も奥まったところにあるので、2泊3日で行くことにしました。

  • 会津若松から只見線に乗り、2日間かけて終点の小出を目指します。
  • 初日の宿は、只見線の駅から近い温泉のひとつ「宮下温泉」を予約しました。
  • 2日目は、只見線の終点の小出駅から近く、行ったことのある「折立温泉」の宿を予約しました。
  • 最終日は、越後湯沢経由で帰ります。

1日目:郡山→会津若松→宮下温泉

只見線に乗る

7月の3連休でしたが、うまい具合に東北新幹線の「トクだ値」が取れて、郡山までは安く行けました。

郡山からは、只見線経由で越後湯沢まで、というマニアックな乗車券で向かいます。 郡山からの電車は何とか座れたものの、結構混んでいました。

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会津若松で降りて、駅の中にある蕎麦屋「一會庵」でお蕎麦の昼食です。

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その後、駅のそばにあるスーパー「食品館ピボット」でお酒とお土産を買います。

ピボットテーブルみたいな名前ですが、お酒は安く、地元の食べ物もそこそこあり、Suicaも使えて、良かったです。

列車が来るまでの時間をそんな風に過ごして、1日6本しかない只見線の列車に乗り込みます。天候は少し雨。車窓も曇り空の下、田園風景の中をのんびりと走って行きます。

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宮下温泉へ

1時間半ほど乗って、会津宮下駅で下車。

只見線沿いには温泉があちこちありますが、駅から近くにある温泉に泊まったほうが便利だろうと思い、会津宮下駅から歩いて行ける距離にある宮下温泉の宿を予約していたのでした。

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観光案内所で宿までの地図をもらったのですが、その時に傘も貸してもらいました。

翌朝は早めの列車に乗る予定だったのですが、玄関前に置いておけば大丈夫とのこと。親切にありがとうございました。ちょっと傘の骨が曲がっていたのは、ご愛嬌。

霧の立ち込める只見川を渡って、宮下温泉の宿にチェックインしたのでした。

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熱いながらも、良い温泉でした。

2日目:宮下温泉→会津川口→只見→小出→折立温泉

会津川口へ

朝食をいただいて、早めにチェックアウトします。本数の少ない只見線、乗り遅れると大変です。天気は少し雲が多いながらも、時々晴れ間が見えます。

会津宮下駅に戻ると、反対方向の列車が来ていました。少しして自分の乗る列車もやって来ます。

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列車は只見川にかなり寄り添って走ります。川が氾濫したら線路は水浸しになってしまいそう。

この先に「鉄橋が流された区間」があるので、そんな心配をしているうちに、30分ほどで、終点の会津川口駅です。鉄道はここまで、この先は代行バスに乗り換えです。

これから先、お店があるかどうか分からなかったので、駅前のパン屋さんでパンを買って、やって来た代行バスに乗り込みます。マイクロバスで、乗客は2人だけでした。

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只見駅(待ち時間4時間)

代行バスは小一時間ほど走って、只見駅に着きます。

只見から先はさらに列車の本数が少なくなります。次の列車は4時間後。時間がたっぷりあるので、自転車を借りて只見の町をあちこち行ってみることにします。

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4時間あるので、持て余してしまいそうです。まずは、理由もなく只見駅の隣の駅「会津蒲生駅」に行ってみることにしました。

隣の駅と言っても2011年の豪雨の後は列車が走っていません。なので駅に着いてみると線路は草に覆われていました。

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その後、只見駅に戻る途中で蕎麦屋の看板を見つけたので、横道にそれて目指してみます。

自転車だと思いのほか遠くて、本当にあるんかいな、と不安になった先にお店がありました。

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八十里庵 - ヤマサ商店 夢街道 yumekaidou ホームページ!

何キロも自転車を走らせて汗だくだったので、ビールを飲みたくなったのですが、運転中なのガマン。

代わりに、奥会津の郷土料理「はっとう」をいただきました。美味しすぎて殿様が食べるのをご法度(はっと)にしたという、甘くておいしい食べ物です。

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只見に戻って、日帰り入浴施設で汗を流します。

もとは温泉に入れる施設だったようなのですが、これまた豪雨の影響で、お風呂のお湯は温泉ではなく普通のお湯でした。

お湯はかなり熱く、足を突っ込んでおしまいになってしまいました。

それでもまだまだ時間があり、カフェでコーヒーを飲んで、最後は時間をつぶすような感じになりましたが、そんなこんなで、ようやく小出行きの列車に乗りました。

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小出へ(折立温泉泊)

列車は緑の中をゆっくり下っていきます。うつらうつらして、目が覚めると越後の田園風景の中を走っていました。

家も増えて、かなり下ってきたのだなと思っていると、終点の小出駅に着きました。只見から小出は、1時間強でした。

小出駅では、今夜の宿「やまきや旅館」の車が迎えに来てくださっていました。

連休で混んでいたようなのですが、ぬるくていいお湯と美味しいごはんで、ゆっくり過ごしました。  

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3日目:折立温泉→小出→越後湯沢 

最後は越後湯沢をちょっと楽しんでから、新幹線で帰宅です。いつもながら、2泊3日の最終日は、あっさり気味なのでした。 

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今回の旅のまとめ

この旅をした当時は只見線が復旧するなんて思いもしなかったので、今となっては驚きです。

途中で、閉鎖されていた無人駅「会津蒲生駅」を見ていますが、この駅も廃止になるのだろうなと、寂しい気持ちで駅を見ていた記憶があります。

普段は1泊2日で行ける近場への旅ばかりをしていますが、今回の只見線沿線は山深く、人も少なく、只見川は霧に覆われていて神秘的で、とても新鮮な旅でした。

こういう、少々行きにくい場所に出かけるのは難しいのですが、今後もたまには出かけたいところです。

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さて、今度はどこへ行こうかな。