温泉にもいろいろあるのですが、内湯と外湯というのがあります。内湯は、ひらたく言うと温泉宿のお風呂。外湯は、共同浴場のことです。
そもそもは、世の中には外湯しかなかったのが、いつからか宿のお風呂も温泉になり、それが内湯と呼ばれるようになったそうです。
外湯を露天風呂、内湯を内風呂のことだという場合もあるようですね。
さてさて、温泉好きの人はたいてい外湯が好きなのだろうなと思うのですが、どっこい自分は内湯の方が好きなのです。
それは何故でしょう? ということを書いてみます。
(ここでは、宿のお風呂を「内湯」、共同浴場を「外湯」と書きます。)
内湯は宿泊客限定(が多い)
宿の内湯は、基本的にはその宿に泊まっているお客さんが利用します。ただ、宿泊客ではないお客さんも、時間帯によっては内湯を利用できます。
ただ、宿によっては、宿泊客以外は内湯に入れないところもあります。宿泊客にゆっくりお風呂に入ってほしい、という配慮でしょうね。
(そういう宿はネット用語で「のみ不可」と呼ばれたりします。入浴のみ不可、という意味のようですね。)
もしくは、宿泊客以外がお風呂に入れる時間帯を制限している宿もあります。
こちらとしては、ひとりでのんびり入りたいので、入る人の絶対数が少ない内湯のほうが、他の人に気がねせずゆっくり入れていいのです。
宿によっては夜中にも入れますし。
ただ、宿の内湯が地元の人が普段のお風呂のように利用されていて、まるで外湯のようになっている宿もあります。
内湯は広い(ことが多い)
外湯はもともと地元の人のお風呂なので、観光客向けに作っていません。数人が入ればいっぱいになるような、こじんまりしたお風呂が多いです。
日常のお風呂なので、あまり長風呂しないで、ささっと体を洗ってお湯に浸かって上がる感じなのかもしれないです。
広いと解放感があって良いのですが、広けりゃ良いというわけでもなく、こじんまりしたお風呂の方が、温泉の鮮度がいいのかも知れません。
内湯は熱過ぎない(ことが多い)
源泉の温度は様々です。
熱い場合は冷まして、ぬるい場合は温めてお風呂に流すことになるのですが、内湯は宿泊客向けということなのか、その辺の温度調整がある程度されていることが多いです。
逆に外湯は、源泉が熱いままでかけ流されていて、足を突っ込むだけで断念、というケースも多々あります。
そういう熱い外湯でも、たいていは水の出るホースが用意されています。
が、地元の人のルールで「水を入れない(入れ過ぎない)」というのがあるようで、水でぬるくし過ぎると、地元の方から怒られる、なんてこともあるようです。
外湯の良いところ
・・・とここまで書くと、外湯って微妙なんじゃないかって思われるかもしれませんが、外湯にもいいところがあるんですよ。
- 外湯は安い。100円だったり、無料で入れるところもある(もしくは宿泊者は無料とか)。
- 外湯は雰囲気がいい。ローカルで、生活感があふれています。
- 外湯は地元の人と会話を楽しめることがある。
外湯はあくまで、地元の方の生活の場のお風呂。
なので、旅行で訪れているこちらとしては、あくまで借りる側なので、ちょっと遠慮しつつ入ったりもします。
まあ、そういう意味では、気兼ねなく足を延ばして内湯でくつろぐ方が、自分としては好きです。
そう言えばこの静かな温泉ブログには外湯の記事があまり出てきません。。
さて、今度はどこへ行こうかな。