今日は栃木県の川治温泉と、その奥の湯西川温泉の紹介をします。
川治温泉と湯西川温泉。有名な鬼怒川温泉から北に進んだところにあります。
平家の落人が住んだという湯西川温泉のほうが有名かもしれません。
川治温泉は鬼怒川温泉、湯西川温泉に比べればちょっと地味なのかもしれませんが、結構気に入っています。
湯西川温泉に行ってみると、何だかすごく遠いところに来た感じがして、旅行気分が高まっていいものです。
川治温泉・湯西川温泉の概要
温泉地としての歴史は湯西川温泉のほうが長いようです。
平安時代の終わりに、源氏に敗れた平家の武士たちが隠れ住んだ場所、と言われています。
といっても川治温泉も歴史が浅いわけではなく、江戸時代から長く続いている温泉地です。
川治温泉のお湯は無色透明の単純温泉です。温泉の温度はぬるめで、宿では加温しているケースが多そうです。
湯西川温泉のお湯も無色透明の単純温泉ですが、こちらはほんのりと、硫黄泉の香りがします。温度は川治温泉より熱めです。
川治温泉・湯西川温泉へのアクセス
川治温泉、湯西川温泉ともに、野岩鉄道 会津鬼怒川線に乗って行くことになります。
川治温泉は、駅からバスに乗らずに歩いて行けて便利。
最寄りの駅は「川治湯元」駅。その1つ手前の「川治温泉」駅より川治湯元駅が近いです。
湯西川温泉へは、川治湯元駅のお隣の駅「湯西川温泉」駅から路線バスに乗っていくことになります。
上記リンク先に詳しく書いていますが、このバスは一部の便が、鬼怒川温泉を出て川治温泉を経由して湯西川温泉に向かいます。
バスは川治温泉の旅館の目の前にあるバス停に止まるので、それはそれで便利ではあります。
川治温泉・湯西川温泉の温泉街
川治温泉の温泉街
川治温泉の温泉街は、お店はさほど多くはありません。
買い物は事前に鬼怒川温泉駅近辺で済ませてから行くようにしています。
「さかぶん」というお肉屋さんのコロッケが割と有名。
コロッケを買って、店の裏手の男鹿川沿いを散歩したり。
栃木県日光市はそばが有名な場所なので、蕎麦屋さんも何件かあります。
男鹿川沿いに遊歩道があります。
川の音を聴きながら散歩するのもいいものですね。
川沿いに、共同浴場「薬師の湯」があります。
室内のお風呂と露天風呂とがあり、露天風呂はぬるくて気持ちいいのですが、ちょっと勇気のいるロケーション・・・
湯西川温泉の温泉街
観光客が多いのでしょうか、湯西川の温泉街はお店が割と多いです。
お酒とおつまみは、写真右側の酒屋さんで買うことができます。
そば等、お昼をいただけるお店も何件かありました。
ここ「山島屋」は民宿ですが、食事処も経営されていました。
昔ながらの喫茶店もあって、昼食後、チェックイン前にコーヒーを飲んで休憩もできました(喫茶「美鈴」)。
古い喫茶店って落ち着くものですね。
湯西川の温泉街と言えば「平家集落」です。
平家の落人が暮らしたとされる家々が湯西川沿いに残っています。
川治温泉・湯西川温泉で泊まった宿
川治温泉、湯西川温泉へはそれぞれ3回ずつ宿泊しています。
川治温泉「登隆館」
一言で言うと「ボロ宿」なのですが、安く泊まれる宿で、温泉がとてもいいのです。
万人受けはしないかもですが、お湯が良ければそれでいい、という人にはお勧め。
川治温泉「坂聖・日光」
複数回、経営が変わっていますが、今も雰囲気が良く、ゆっくりくつろげる宿です。
湯西川温泉「はたご松屋」
ひとり泊OKで、かつ比較的安い値段で泊まれます。
屋上には貸切露天風呂があります。
湯西川温泉「元湯 高房ホテル」
ホテル、という名前ですが、民宿に近い感じの、安くて庶民的な宿です。
湯西川温泉には民宿が多くあります。
湯西川温泉「元湯 湯西川館本館」
自家源泉を持つ宿です。
露天風呂・貸切風呂もあり、ゆっくりお風呂に入れます。
僕が川治温泉・湯西川温泉に行く理由
- 手前の鬼怒川温泉より観光客が少なくて静か。(川治温泉)
- 温泉がぬるくて、長く入れる。(川治温泉)
- 奥まった場所にあり、遠くに来たことを実感できる。(湯西川温泉)
川治温泉と湯西川温泉、近いのでひとくくりにまとめてみましたが、まとめていて共通点があまりないのに気づきました。
- 川治温泉:交通の便がいい。少し寂しい雰囲気。
- 湯西川温泉:奥まった場所にある。観光客も多め。
ひとり静かに旅したいなら、どちらかというと川治温泉に行ってしまいがちですが、先日行った湯西川温泉も、旅行気分をかき立てられて良かったんですよね・・・
関連旅行記
夏に、川治温泉と水上温泉とをはしごした旅行です。
お盆の時期、涼しくなった湯西川温泉に1泊してきました。
東武線のSL列車「大樹」に乗ってから、川治温泉へ1泊しました。
南会津の登山の帰りに湯西川に1泊してきました。
紅葉の後、雪の降る前の時期に湯西川に再訪しました。
さて、今度はどっちへ行こうかな。